ミニワークショップ&追い出し食事会
恒例行事になりますが、NAL研では修了生によるワークショップを実施してます。「メインは新配属生向け」ということ以外は自由に設定してもらっています。具体的な指示はこんな感じ。研究テーマについて実体験(実験)することをやる人が多いですが、年によっては「心構え」だとかをワーク形式でやった修了生もいます。
今回の修了生は平良くんで、研究全体像(同じコンテンツを読んだとしてもそこから感じる感情には個人差がある。この個人差を踏まえつつ小説の読後感情を推定することで、より個々人に特化した小説推薦システム実現の基礎を作りたい。という目標に向かってシミュレーション等あれこれやったよ)から入るパターン。ほぼ修論ストーリーに沿った話をしつつ、所々で「自分はこういうことを考えながら取り組んだ」という主観が入るので研究の取り組み方も入ってるか。
研究の主題としては、個人差を「認知的評価」という考え方をフィルタリングに組み込む形で感情推定しました、という話。例題として先日話題になった「第三回星新一賞応募作品「コンピュータが小説を書く日」」を取り上げてました。
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に「データセット構築例+スクリプト例」を準備してるらしい。というかファイル共有メインの古いサーバで直接処理するのはやめてくれ〜。正確には「生データ」が用意してあって、まずはそこからどうデータセットに落としこむか、どうタグ付けするかというワークをするたための生データ一式か。
タグ付けでは「タグ付け面倒だよね」を体験させつつ、「実際には誰か一人が一度つけたら良いものでもないよ」とフォロー。その後3分クッキング方式で「ここまで終わったデータがあります」。
その後、タグ付けられたデータを元にフィルタリングしたものと、タグ無しのデフォルト状態(フィルタリングなし)とで感情推定するとどうなるか、というのをスクリプト動かしてみてみるという流れ。さらに感情推定結果がどのぐらい妥当かの判断基準を考えさせる、と。新配属生らの実データでやってみると、それなりに「フィルタリングかました方が推定精度良さそう(改善してそう)」という結果が出たらしい。おぉ。
<伝えたかった・体験させたかったことのサマリ>
- 「アンケートめんどくさいよね?何とかして手間削減させたいよね?」
- 「評価するってどうしたら良さそう?意外に難しい問題」
- 「予想した結果が得られないことが多々ある。どうしてこうなったかを考えよう」
- 「考えたことは出力しよう。論文なり出力しなかったものは無いも同然。」
- 「日付つきでメモ(ログ)取ることをお勧め。見返すときに繋がりが見やすくなるし、どこから道がそれてきてるかの確認もしやすくなる。自分は2段階でメモを取ってる。1段階目=雑多なメモ。ひたすら書くだけ。2段階目=まとめておくノート。まとめる力にもなる」
ミニワークショップを終えた後はいつ世にて追い出し食事会。タイミング悪くて予約できないこともありますが、できるだけここで頂くことにしています。何頼んでも美味しいし、何より紅豚握り(xくれぶた oべにぶた)食べたいし。
楽しんだ後は何故かお礼&お祝いにということでシュタゲを頂いてしまいました。ありがとうございます!?