Archive for the ‘イベントレポート’ Category

ドナウ川を挟んでブダ+ペスト->ブダペスト

日曜日, 1月 29th, 2017

去年の10月に行ってきたハンガリー出張の話。書くつもり無かったのだけど、お土産で買ってきた調味料化されたパプリカを今頃思い出して、丁度いいぐらいに料理するタイミングだったので作ってみたという話ついでに写真眺めてたら書きたくなりました。


<ブダペストってこんな所>
当時のツイートはこんな感じ。

  • 2016/10/10: 乗り継ぎ乗り継ぎで片道移動だけで24時間。辛かった。
  • 2016/10/11: 学会初日、近場散策で中央市場へ
  • 2016/10/12: 学会2日目、会場でランチ取りつつ空いた時間でドナウ川向かいのブダへ。iPhone6sのバッテリー問題で落ちたのはここが1回目だな
  • 2016/10/13: 学会最終日、終わった後に最後の散策

行ったのは10月上旬ですが、緯度的にほぼ北海道ぐらいの北側に位置してるだけあって既に冷えてます。日中は晴れてたら15度超えるぐらいはあるけど、曇ってたら10度切るぐらいには冷える。そこまで冷えるとは想像して無くて、最初の数日は沖縄での冬スタイルで過ごしてましたが、雨風強くなった中日で限界来て上着買っちゃいました。そのぐらい冷えてる割には「テラス席」を用意してるお店が多くて、実際利用客も大勢いる。風強い時は流石にほとんどいなかったけど、それでもゼロではなかったな。

散策してた際に知ったのだけど元々ブダペストという都市ではなく、ブダとペストが合体したらしい。ドナウ川挟んで西側のブダは確かに防衛考えたらそこにしろ建てるよなという場所で、見晴らしの良い場所。

散策して目についたのは、飲食関連だとパプリカとソーセージに、デザート。ホテルでやってたブダペスト観光PR情報によるとハンガリー人はデザートが好きらしく、実際学会会場になってたホテルでも「午前中の2セッションの合間にコーヒーブレイク(デザート)、昼食、午後2セッション合間にコーヒーブレイク」みたいにデザートがそこかしこで用意されてました。

伝統グッズだと、織物と陶器か。こっちは中央ストリートでもよく見かけましたが、それ以上に中央市場に集中してました。雰囲気的には「沖縄でいうところの公設市場を綺麗にした」感じ。1階は生鮮食品が多く、ソーセージ・パプリカ・農産物・パン・デザート・ハーブティー・ジャム等。2階は小物が多く、陶磁器・カロチャ刺繍・服飾・革製品・ボードゲーム(チェスっぽいのから良くわからないものまで)等など。見てるだけでも楽しい。あ、2階にはその場で食べるブードコーナーもあったか。

アジアンビューティー?的なものがブームなのか、市街地の至る所に「タイマッサージ」の看板が。個別の店舗だけじゃなく、インターコンチネンタルとかお高めのホテルの中にもあった。それ以外に目につくのは「両替屋と観光サポート」。両替屋はパット見普通なお店から「ここ、入ったら出てこれなくなりそうだな、、」としか思えないぐらいには怖い古びた&入り口が奥まったところにある建物まで、いたるところにある。観光サポートというかインフォメーションセンターの出張版というか、「パラソル立ててそこに一人二人サポートする人がいる」というのがあちらこちらにありました。公的なもので、海外観光客へのサポートが充実。無料・有料問わずあれこれコンシェルジュ的に対応してました。有料ともくんでるだけあって、割と短時間で丁寧なガイドツアーに参加できたり。観光立県とか観光立国とかいうならこういうの目指して欲しい。あ、ちなみに屋外のトイレは有料なこと多し。


お土産で買ってきたものはチョコ多数、パプリカ調味料3個、ソーセージ数本。肉類持ち込みデフォルト禁止だと知ったのは持ち帰った後で、関西空港でボッシュート。しくしく。

チョコは実家以外だと研究室や先生らに配ったぐらいでおなくなりに。残ってたパプリカ調味料を今日使ってみました。使い方よくわからないのだけど、パプリカ煮込みぐらいでググると基本的には単純な煮込み調味料として使って問題なさげ。手元にあるのは3つあるのだけど、一度にすべて開けるのは勿体無い精神が働いたので、今回はチューブのみで挑戦することに。煮込む前に具材を軽く油通しして、煮込む準備。問題は分量ですが、写真のチューブタイプだと「味噌」の分量ぐらいで良さげ。塩で整えて終了。本場で食べたのとは見た目も味も大分違いますが、食べ終えた後の風味は似てるな。多分、単純に煮込むだけではなく事前に漬け込むとか、複数種類使い分けて合わせ味噌的に「うちに代々伝わるパプリカ煮込みをどうぞ!」とかやってるんじゃないかと想像。

(平成28年度データ解析コンペティション) 予選通過

水曜日, 1月 25th, 2017

データ解析コンペの中間報告が先日終わり、どうやら予選通過して最終報告に駒を進めることになったようです。公式サイトみてもそこら辺の情報が全く出てないのが謎ですが、関係者宛にはメールでその旨告知が届きました。

イベント全体としては「24チーム*3箇所で中間発表開催=全72チーム」の参加があったらしく、予選通過は各予選から上位3割の24チームが最終報告にでるらしい。その3割の中に入った、と。情報からは3,4年生、機械からは院生という混合チームですが、うまい具合に回ったらしい。おー。ちなみに、どのぐらいの割合か分かりませんが、そもそも3年生(学生だけ)中心で参加してるグループとかもあったらしい。凄い。

進捗としては一区切りがついているので具体的なアクションはもう終わりということで、モフモナにて打ち上げ。個人的にはよく通ってるお店なのだけど、野郎だらけで行ったのは初めてか。

最終報告でどうなるのかしら。問題は報告会が卒論最終発表日〜修論最終発表日の間になってることだな。この時期はどの大学でも忙しいだと思うのけど、毎年こういうスケジュールなのかしら。

enPiT琉球大学FDワークショップ2016が終了

火曜日, 12月 27th, 2016

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おおっぴらに告知(募集)されてなかったように思いますが、enPiT琉球大学FDワークショップ2016に参加してきました。直前まで何やるのかよくわからなかったのですが、数日前に届いたパンフから抜き出すと次のような趣旨だったらしい。

enPiT FD 合宿 2016 in 沖縄

 enPiT では PBL 型の教育に重点を置き,各大学では様々な取り組みが行われていますが,担当教員が試行錯誤を繰り返しながらより良い教授法を目指して手探りで取り組んでいるのが現状です.
 そこで,今回開催する合宿では,議論やワークショップを通して PBL 教授法についての研鑽を深めることを狙います.ワークショップでは,ポスターなどの具体的な成果物を作成し,これを共有することで今後の enPiT における教育に役立てていくことを目指します.また,教員同士の交流により,日頃の PBL で感じている疑問や悩み事などについても率直に意見交換できる場となります.


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決めていたことはこのぐらいの緩い設定になってるのと、大きな枠組みとしてOpen Space Technologyでやろうというものでした。大雑把にまとめると、こんな感じ。

  • グッズとしては模造紙・付箋紙・各種ペンぐらい。その他討論グッズあっても良いと思うけど、それだけでもやれる。
  • 誰かがリーダーとか役割は決めない。ここに参加している時点で全員が適任で対等。(椅子を円状に並べて座る。対面とか所謂座学形式のように何かしら立ち位置を含まないことが重要)
  • 幾つかのテーマに関する討論が同時並列で走る。1テーマ90分程度。途中でやりたいテーマ立ち上げて話し始めても良い。
  • どこかのテーマに固定参加し続けてい続けてもいいし、移動しても良い。
  • 結果は起こるべくして起こる。(ゴールや過程のコントロールは不可能だがそれなりにうまくいくことが多い)
  • 「law of two feet」。何が得られるかは分からないし、結論が得られるとも限らない。もし何も得られないのであれば、議論を進行を促進するために足を使え。(自ら動け)
  • 適度なタイミング(1日の終りなり中間なり)で、全員で共有する。

デザインスクールでやってるものにも近いけど、「必ずしも結論を出す必要はない」「テーマ移動可能」「テーマ自体が浮き沈み合って良い」とか、自由度がより高い。かつ、ファシリテータとか不在なのが面白いかな。

今回はオープンスペーステクノロジーに加えて、実際には初日朝の参加者らの硬さを見てリーンコーヒーが導入されました。

  • 取り敢えず適当なグループに分かれて、話し合いたいテーマを付箋書き出し。(5分ぐらい)
  • 書き出した付箋紙について、7分制限で概要説明+軽く討論。7分で一旦終了し、その時点で「もう十分・もう少し続けたい・これ嫌だ」の3択投票。単純に投票多い方を採択して実施。もう少し続けたい場合は追加で3分延長。最大2回まで延長可。
  • 全付箋紙について通して終わったら、より討論を深めたいものに投票(一人3票)。投票の集まった上位3つについてテーマ化。
  • テーマ化終えたら全員円状に集まり、テーマについて1分程度で概説。
  • 関係の強いテーマはなるべく並列にならないようにスケジューリングして、討論開始(前述のオープンスペーステクノロジー方式へ)。

テーマ決定

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私が参加したのは
「スキル差、個人差を踏まえた学習方法、教育のパターン」
「チームによる知識の獲得」
「学習効果とその評価」
の3テーマ。以下、討論中に出てきた話題を思い出せる範囲で列挙してみます。


「スキル差、個人差を踏まえた学習方法、教育のパターン」

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  • 大学の授業は知識伝達偏重してないか。形式知を伝えているが、暗黙知をどう伝えるか。PBLは一つの手段だが単にPBLやれば良いというものでもない。
  • スキル差は広がる一方。スキルの低い学生へのサポートばかりしてるのは問題ではないか。チームとして補い合う形もあるが、どう評価すべきか。
  • 「単位取れれば良い」学生にどう意欲向上させるか。スキルマップKPT等、何かしら先の見通しを良くする(=振り返り促進や、進捗体感効果も)のも一つの手。
  • 知識・スキルを教えても良いが、教えるだけで「学び方」を伝えていないのでは。
    真似る=学ぶ。例えば新しい言語学ぶ場合の「自分なりのHello World(≒何でも良いのでロジック自体は既に把握している特定アプリを、その言語で実装してみることで差分から言語特徴・特性を学ぶ)」を手にするとか。技術書の読み方とか。読書会、勉強会とか。
  • 別科目・授業外・学外等、他への繋がりをどう意識付けるか。
  • 学ぶことの楽しさをどう伝えるか。

「チームによる知識の獲得」

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  • どんな時に「学んだ」と強く感じるだろうか。失敗した時? ただし失敗は切っ掛けにすぎない。失敗に気づけることも成長。
  • ラーニング・パターンも一つだが、チームでの知識獲得に特化したスターターキットなり、何かうまいパターンを共有できないか。
  • 形式知にしづらいものをどうするか。暗黙知のまま活用するのも手だが、どう教育(伝える)と良いか。研究なら論文よりもソースコードというのも一つの手だが。IDEなり言語仕様なりに組み込むことで仕組み化してしまうのも手か。
  • 基本は「話し合う」。他人は自分と必ず違うので、同じ言葉喋ってても認識のズレがどうしても出てくる。何度も話し合うことが重要。
  • 話しやすくする工夫は。「分からなかったら聞いて」では聞かない・聞けない。辛かったらヘルプを出すことができる雰囲気。教えることによる学び。

「学習効果とその評価」

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  • アウトプット評価 vs プロセス評価。プロセスはどう評価したら良いか。QCストーリーのように、解決したい大目標を明確にし、それを妨げる思いつく範囲で要因を列挙し、まず一つセレクトして思いつく打開策を提案・採択。その際期待する効果を考えさせ、実際にやった結果どうだったかの差分を見える化する。それを積み重ねることでプロセスの可視化にも繋がる。ただし60人〜100人ぐらいの授業で一人の教員でサポートするのは無理ゲーじゃないか。
  • いくつかの観点に分けて評価している。結果(KPI等)、企業理念の実現度合い、手段(前述のプロセス可視化)、、。
  • 教員による評価と、学生自身が「学んだ!」と効果を実感するところにはギャップがないか。効果を学生に実感させるにはどうしたら良いか。
  • 評価尺度を学生自身が決めるのも手か。ただし初学時には軸設定できない。精々「用意した評価軸から選ぶ」ぐらい。その後自分で設計できていけると良いのでは。
  • チームとしての最終アウトプットの良し悪しを評価するのか、チームとしての成長を評価するのか。
  • 自己評価はすべきだが、学部2,3年では難しいかも。他者評価・360度評価から初めて、慣れてきたら自分を客観視できるようになるのでは。
  • 評価軸に関する共通認識が大切。ルーブリックも手だが、、。
  • PBL等のグループワークでは、嫌な雰囲気になりチームとして機能しなくなることもある。といったことの事前周知やそれに対するサポート体制が重要。

個人的な今後につなげていきたい点としては、ペアプロのプロセス可視化をどうにかしてみたいかな。あと、リーンコーヒー方式で軽いブレストするのも面白そう。


[1/6修正]
さが先生からのご指摘感謝!
リーンキャンバス->リーンコーヒー
feed->feet

「院生によるB4向けワークショップ」終了

金曜日, 9月 30th, 2016

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参考: 中間インタビュー及びワークショップ(サマリ記事)

情報工学科では数年前から「教員による卒研生に対するインタビュー」なるものを実施してます。

元々は、成績等への不利益のないタイミング(卒論最終発表が終わった翌日とか)に、
・4年間を振り返ってどうだったか?
・良いところ悪いところはどこか?
・欠けてる内容ややりたかったことは何かあるか?
・そもそも卒論ちゃんと書けてる(指導されてる)のか?
みたいな事柄について忌憚のない意見を頂戴するという意味合いでのインタビューでした。対教員という点では話しづらい内容はあるでしょうけど、研究指導教員ではない別教員に話せる場を用意して。ある科目がアレでソレでとか、授業評価アンケートでも出てこない(カリキュラム改善に役立つ)面白い話がでてきたり。一方で「昔過ぎて覚えてない」ケースもちらほら。

これが院生に拡大し、さらに中間時期にもやろうというのが去年。この時には「修了半年前の時点での進捗危ない学生のあぶり出し」あたりが趣旨に加わってたはずです。

同じことをただ回数増やすのは面白くないなという思いで提案してみたのが表題の「院生によるB4向けワークショップ」です。学生向け告知はこんな感じ。院生が他研究室の学部生に対して指導するワークショップという形にしました。趣旨としては研究計画の立案指導を通して院生自身の振り返りや、研究室という閉じこもった指導だけではなく他研究室ではどうやってるかの観察あたりをミックスしたものになってます。院生主体でプログラムを考えてもらったのでグループ毎に中身が大きく異なりそうですが、恐らくコアは共通してるんじゃないかと。

終了後の評価はまだ一部の教員&学生からしか聞けてませんが、それなりに好評だったようです。やり方に工夫する余地は多々ありますが、一発目としては悪くなかったのかもしれません。

(Team Ryukyu) 平成28年度データ解析コンペティション

月曜日, 9月 26th, 2016

運営側のデータ準備が遅れて予定より後ろにずれてしまっていますが、経営科学系研究部会連合協議会 平成28年度データ解析コンペティションが動き始めました。news-ieでメンバ募集してましたが、チームとしては

  • 機械工学科の宮田先生+3人学生(宮田研)
  • 情報工学科の遠藤先生+岡崎先生+1人学生(岡崎研)+當間+3年次5人+2年次1人
  • 技術部の技術職員1人?

という構成で取り組むことになったようです。チーム名「Team Ryukyu」での参加です。

大まかなスケジュールとしては、
・9月末現在: データ提供開始。
・10月〜1月: 指定学会/研究会にて中間発表。
・中間発表でセレクトされたら(?)、2月に最終発表。
ぐらいのスピードらしい。せめて夏休み前にデータ提供して欲しいですねw

当面はどういうテーマに落とし込むかということでアイデア出しになる予定です!

(あまり具体的なことは書けない気がするので今後の進捗を書くかは分かりませんw)

京都大学サマーデザインスクール参加で気づいたこと(その1: 専門家の関与度合い)

月曜日, 9月 12th, 2016

前々からプレイヤー参加したかったデザインスクール。琉大側では運営に回ってる都合上無理でしたが、今回は本家のSDS2016に参加することができました。運営や視察では気づけなかった体験が得られたということで、その備忘録を兼ねて書いていこうかと。


[ テーマ提供者(専門家)の関与度合い ]

一言でまとめると、「デザイン≒研究」だということを強く意識できた3日間でした。

沖縄での合同デザインスクールでは、「テーマ」を設定するのは原則として運営側です。第三者や実際に問題直面してる関係者から聞き取り調査等して考慮することもありますが、運営側が主体となって調整しています。テーマに関する事前情報の提供は講演などの形で終わることが多く、ワーク時にはその話を踏まえることはできても、専門家が不在のため推測・想像の域を出ないことも少なくありません。こうすることの大きなメリットは「京大と琉大の意向を反映しやすい。ワーク時の自由度が高い」。「スクール」であるので、最終的なアウトプットの良し悪しと同じぐらいに「ワークを通して何を学べたか」が重要で、この辺りを運営側で調整しやすいというのがメリットです。逆にデメリットは、ワーク時に「誰に聞けば知りたいことを教えてくれるのか不明で、相談しながらのワークは難しい」ですね。情報工学科の例としては、プロジェクトデザインという講義であるテーマに対して討論するという経験を体験させていますが、基本的に専門家不在です。

本家のサマースクールでは、運営側で抽象的なテーマを推奨することはあっても、原則としては自由。ただし何でもありというのではなく「スクール」としてどういう学びを提供したいかということについて、数年かけて共有認識を作り上げた上での自由という文脈が付いています。テーマ提案者がワークのファシリテータを兼ねている分、(テーマ次第ですが)その道のスペシャリストと共に文脈を読み解いたりする等、専門的な知見をベースにしたワークを実施できます。一方で、実施者次第ですが「最初から想定しているゴールへ誘導」するような形になっちゃわないかがやや疑問です。この辺りは「スクールに関する共有認識を上手く擦りあわせておく」ことが必要不可欠でしょう。

#sds2016 #24プログラミング 3日間のワークが終了

金曜日, 9月 9th, 2016

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1日目も2日目も宿題があって、2日目の日記を書く余裕が無いぐらいには忙しい3日間でした。純粋に面白かっただけではなく、プレイヤーとして参加することで得られた気付きもあり、今回無理にでも参加しといてよかったなとつくづく思います。そっちの話はまた別記事で書くとして、ここではテーマ24: すべての子どもたちのためのプログラミング,批判的・創造的に考えようにおける3日間の流れを整理しておくぐらいに。

参考: 1日目


1日目の時点である程度問題点とそれに対する解決策のアイデア出しまでは終えていましたが、それらが受け入れられるようなものなのか、そもそも仮定している事柄はどのぐらい確かなのかといった状態で土台がしっかりしていませんでした。

そこで2日目は一例とはいえ現場を見てみるということで立命館小学校の視察へ。良い意味で恐ろしい(?)小学校でした。1年生から「ロボティクス科」があり、授業でLEGO Mindstorm盛り込んでました。単に積み木的に作るというだけではなく、複数歯車+モーター組み合わせて動作確認、プログラム微修正の度に動作確認するというところまでやってたり。え、これ小学1年生なの?という授業内容。「プログラミング」と称している総合的な力に理解があり、カリキュラムに落とし込み、授業として展開できる先生がいたら実施できるし、子供にとっても楽しく取り組むことができるという一例。今回のテーマからは蛇足ですが、オープン教室になってて自然とシェアできる情報が増えてたり、いろんな教科に組み込む形で「活かす学び」を試みてたり、Microsoft Showcase School認定受けてサポート充実してたりと、ちょっとそこらの大学よりめっさ充実してる状態。十分ではない箇所もありましたが、どうにか対応できる範疇だったようだし。凄い(凄い)。

LEGO Mindstormのような所謂フィジカル・コンピューティングの強さと、小1からでも取り組めるという事実を目の当たりにしたことで、問題意識をどこに設定するかについての再検討が発生。一つは「フィジカル・コンピューティングが十分手段として機能しているという前提で、それを踏まえて現実味のあるカリキュラムや体制をどう整えるのか」、もう一つは「フィジカル・コンピューティングではない新たなツールや教材を検討するのか」。今回はフィジカル・コンピューティング前提で話をすすめることに。午後の討論はそれだけで潰れましたが、どうにか提案らしいところにまで整理できました。


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3日目は午前(3時間)だけワーク時間が用意されており、丸々プレゼン準備の時間に。ポスター2枚とデモを用意(デモは実施者の一人が用意してくれた!)。私はポスターであっても文字だらけで作ってしまう人なので、イラスト的なセンスの無さに四苦八苦してました。普段使ってないということもあって2日目までのワーク以上に脳みそが疲労してる感が強いです。

発表会はあまりにもチーム数が多いため、今回はポスターセッション形式での実施に。発表会全体としては「最初の1時間が奇数チームのコアタイム、後半1時間が偶数チームのコアタイム、最後に30分はフリータイム」という流れ。途中にコーヒーブレイクも用意されてましたが利用する暇ないぐらいには(私達を含む)殆どのチームが説明対応で必死になるぐらい、盛況でした。聴講参加含めて400名集まると良くも悪くも収集つかないですね。良い点は、テーマ自体の多様性もあって参加者の属性がとても多様なこと。討論や現場視察だけでは得られない視点がここでも得られました。悪い点は、流石にこの規模になると見たくても全てを見て回る余裕がないことですね。これは仕方ない。

発表会を終えたら振り返りとアンケート回答の時間。達成できたこと、できなかったこと、学べたこと学べなかったことといったことを実施者・参加者らが思い思いに列挙しつつ、3日間の振り返りをしました。グッズとして用意するのもありか。

一通り終えた後は荷造りして表彰、総評、クロージング、懇談会という流れ。この規模での会場作りなり諸々の運営はやはり大変ですね。お陰さまで充実した3日間を送ることができました!!

#sds2016 #24プログラミング 1日目終了

水曜日, 9月 7th, 2016

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京都大学デザインサマースクール2016に受講生として参加してます。#sds2016でイベント全体のツイートが、テーマ個別のツイートが「#24プログラミング」みたいな形で個別に用意されてたりしますが、実際にプレイヤーとして参加してる側はあまりそういうことしてる暇ないかも。それとは別に、運営側でのツイートは、イベントの様子をどうにかして記録・表現・伝達しようとしてるグループもあって、そっち方面からのツイートもあるのかも。興味はありつつ調べる余裕は無いですw

オープニングでは全体概要と各テーマの30秒スピーチ。これだけで結構な時間がかかる規模になってて、イベント参加者は過去最大の350人らしい。琉大でのイベントと異なり、運営側で用意するのではなくテーマ自体を公募してるのだよね。何かしら精査してるかもだけど、テーマ実施者も一般参加者もこれだけ集まってる時点で凄い。京都市長賞とか京都府知事賞なんてのもあるらしい。

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私が参加してるテーマは24 すべての子どもたちのためのプログラミング,批判的・創造的に考えよう。義務教育へのプログラミング教育必修化に関して、午前中はインプット。喜多先生から義務教育必修化の流れ、狙い、現場の問題。Kim先生やIan先生からこれまでの教育歴・海外事例を通した問題提起、年代別(小学生、中学生、高校生)の問題、創造性と技術性、周辺スキル等々。

午後はそれをベースに多角的にあーだこーだと発散気味に話が進み(写真1)、そこから各参加者が最も重要だと思う項目をリストアップ(写真2)。最後に参加者中心の自由討論で「これを実現するためにどうしたら良いか?」について意見を出し合いました(写真3,4)。少し目指す方向が見えた感もあるけど、このまま突っ走っても良いデザインにはならない予感もしてます。まだ1日目ということもあり先は読めませんね!

スタートアップチャンプルー PROXIMO(スタートアップカフェKOZAのキックオフイベント)

土曜日, 8月 6th, 2016

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サイト告知を眺めてた時にも感じましたが、実際の現場は想像を超える混沌っぷりでした。「チャンプルー」だし、狙った演出なんだとは思います。個人的にはライブ特有の大音量でサイドショーの部分は死にかけてました。(喜んでる人いっぱいいたので私が例外だとは理解してます)

イベント的には大成功だったんじゃないかと。この後何か生まれてくるは別として、イベント中にも前後にもあちこちで新しい繋がりが生まれてましたし。こんな舞台でLT参加して、ちゃんと発表しきった学生の皆さん。凄い。なかなかない体験だったんじゃないかと。学生の頃にこういう経験できたという点では羨ましくも思ったり。

休憩無しの4時間でしたが、登壇者多くて時間足りてない感強し。これも狙ってるかもしれないけど、「そこから掘り下げた話を聞きたいな〜」というところで時間が来るという。

全体的にはスタートアップ(創業・起業)支援ということを想定しているだけあっていくつか共通キーワードに集約されてるトピックが多かったです。記憶に残ってるのを列挙すると、、、

  • 一人でやれることには限界がある。仲間大事。繋がる可能性を増やすためにはコミュニティの存在が大きい。コミュニティじゃなくても良いが、集まる場があるのは強いメリットになる。
  • 複数人でやるということは複数の価値観が衝突するということ。相手には相手の価値観があることを認めて行動しよう。討論を効果的に進めるための手段を学んでおくことも大切。
  • 自身で実現する技術があるかどうかは後にして、解決したい問題、試してみたいアイデアがあればそれを人に話そう。アウトプットしないと誰も気づかないし、人に話すことで他の人と繋がるチャンスが増える。
  • 成功の裏には多数の失敗がある。失敗したということは何かしらそこで得た体験があるはず。挑戦したことを、失敗したことを互いに褒め称える価値観を共有しよう。
  • 創業時には先行きが不透明な中で同じメンツが顔合わせ続けるので人間関係がギクシャクすることも少なくない。リモートワークは一つの手。SlackでToDo進捗管理するとか便利なツールも多々あるので使いこなそう。
  • 大企業による大量生産頼みの時代から、個人生産がよりし易い時代に。3Dスキャナ・3Dプリンタ・センサー等など、安価で簡単にインテリジェントな一品物を試しに作ることができる。試行錯誤する視野を広げよう。
  • 許可を待つのではなく、まずやって何か問題が起きたら謝ろう。
  • 副市長:未来のニュートンのためにりんごを落とし続けます。

失敗恐れずにやりたいことやろうってことですね。

プログラミング1サポートありがとうございますおやつタイムのご報告

木曜日, 6月 23rd, 2016

呼びかけの結果、参加希望8名のところ7名参加で美味しく頂きました。

プログラミング1の成績はレポートの比重が高いのだけど「テストはしないの?」という話題が。やってみるのも一興ではあるなw シラバスには書いてないので、成績とは無関係ということを伝えた上でやる分には面白そう。課題理解含めて90分で終わらせる分量のテストってどんな感じかなぁ。