Archive for the ‘コラム記事’ Category

(不定期コラム) 人工知能学会と日本SF作家クラブのコラボ

水曜日, 9月 4th, 2013

コラム記事自体もいろんな切っ掛けを狙ってあれこれ書いてみてるという点では一緒ですが、今回は学会は必ずしも堅苦しい場所じゃないよというお話。

人工知能学会ではこんな感じで去年からSF小説が学会誌に掲載されているんですが、真っ先に思いついたネタが今回掲載されてて嬉しいやら悲しいやら。いや、読み物としてなら別に被っても良いから書けばとも思わなくはないが、学会誌的にはそういう企画じゃないし。というか私自身書くのかどうかは知らないですが。

閑話休題。

学会というと堅苦しいイメージを持つ人が少なくないと思いますが、前にも紹介したように、

  • 解説記事: 怪奇!! 次元の呪い – 識別問題、パターン認識、データマイニングの初心者のために [ 前編 | 後編 ]

こんな形で解説記事が掲載されるたり、代表的なキーワードについて想像しやすいような説明を用意したり、いろんな分野へのイントロダクション+情報源を紹介してあったりと、切っ掛けに繋がるような工夫がされてたりもするので、一度眺めてみると良いんじゃないかと。

どんな学会/イベントがあるかとかは先生/先輩捕まえて聞いてみよう〜。時間&金銭的に余裕があるなら、県内外での学会関連イベントに参加してみるのも手です。

(不定期コラム) 失敗しても構わないから体験し、次に活かそう

土曜日, 8月 10th, 2013

プロジェクトデザイン1プロジェクトデザイン2発表会が終了しましたが、この講義では「失敗しても良いからそこから学ぼう」。

発表会は成果をみるために課しています。今ではプロジェクト型の実習や演習が珍しくないですが、講義自体の達成目標は先ほどのリンク先にあるものを掲げています。しかしこれらの目標は建前であって、個人的には違うと考えています。どういうことかというと、

  • (少なくとも昔は)高校までそもそも主体性を持った活動は推奨されておらず、指示したことを(強制)させていた。自主的に視野を広げることをしていない大多数の新入生は視野が狭いのが当然。
  • そんな背景で急に「自由に自主的に動け」と言われても自由度が高すぎて上手く動けない学生が少なくない。(大学進学自体、成績的に入れそうだから選んだという学生が少なくない。講義を欠席する/課題をしない等含めて自主性に委ねられる部分が大きくなるため、動機が薄い学生は楽な方向に進みがち)
  • 新規性とか言われても「巨人の肩の上に立つ」ことはイメージできないから思いつきで行動しがち。そもそも過去の事例を探すことや、探し方を相談することも、どこまでどのぐらい手間暇書けてやるべきかからして自主性に任されているため、グループ内で「やる気のある人/そうでもない人」とか対立構造が生じやすい。

ということで、結果として多くのグループで「自由な環境で自主性に任されたグループワーク」が強制されている。少なくともそういう環境でどのように自分が行動すべきかを考えざるを得ない状況になっており、これ自体が(就職する前の)一種の社会勉強の場になっているという考え方です。学生の間なので失敗してもらって構いません。だけど、何故失敗したのか振り返ったり、次はどうしてるかを検討してみるといった行動に繋げないと「体験するだけ」で、殆ど意味が無い講義になりそうです。

実際問題として、発表されるテーマの多くは新規性/有効性/社会性等が求められている割にはそれらの達成度は低いし、実際問題として「え、それのどこが新しいの?」と思えるような内容ばかりです。とはいえ、初学者の人にそれらを専門家レベルで求めること自体がおかしいし、そこへの手助けはPMとして院生が付いているとはいえその院生自体がマネージャとして勉強中のことでもあるし、何よりもっと金額的にも人的にも時間的にもコストをかけたプロジェクトですら失敗例が多数あることを踏まえると(専門家レベルを求めるのは)酷でしょう。言い換えると、そういうレベルは求めることが主題ではない(質については失敗して構わないから行動して学んでくれ)という解釈です。少なくとも私は。

折角高い授業料払ってるのだから、何かしら自分が成長するように行動しよう。プロジェクトデザインに関しては、上記では「失敗しても良いからそこから学ぼう」みたいなことを長々と書いていますが、それ以外でも構いません。同じことを体験しつつもそこから何を学ぶかも含めて多種多様な考え方があります。少なくとも、失敗を恐れずに体験しよう。そして体験したままにするのではなく、そこから何かを学ぶ努力をしよう。このことはリスクテイカーになろうという話を、e13の皆さんには初めて合った日にもやりました。体験しないと損するけど、体験しただけで済ますのも損します。何かしら体験して、そこから学ぼう。

(不定期コラム) レポートに限らず、相手に伝えるためには相手が理解しやすい形でアウトプットしよう(言い換えると相手の解釈コストを下げるように努力しよう)

日曜日, 7月 28th, 2013

ここ最近通院もあってさぼり気味のコラム記事。12回目は期末テスト代わりに課されていることもあるレポートを取り上げてみます。といってもいろんな観点があるので今後も何度か出て来るキーワードだとは思いますが、今回は「相手に伝える」という観点からいくつか論じてみます。

その1、相手に伝わる共通言語で書こう。ここでいう「言語」とは日本語/英語とかの意味合いではなく、「相手に伝わりにくい/誤解を与えやすい言葉や表現は避けるべき」という意味です。例を挙げて説明してみます。プロジェクトデザイン最終発表会2013のお知らせにはいろいろ書かれています。何やら不備が合ったらしく修正が入るようですが、サンプルとして残してはどうかという提案を頂いたので修正前(7/29, 12:48時点)の原文を以下にコピーしておきます。

名嘉@工学部技術部です。

プロジェクトデザインI、IIの合同最終発表会が今年もあります。

プロジェクトデザイン最終発表会2013要項(閲覧には学科アカウントが必要)
https://ie.u-ryukyu.ac.jp/pd/?p=2009

日時:2013/8/9、8:40-18:10
場所:工1-322教室
発表:1グループ発表15分、質疑応答5分、計20分(最大時間)
Twitterハッシュタグ: #ieryukyu
Ustream:http://www.ustream.tv/channel/ie-ryukyu

受講生以外も多数のご参加をお待ちしております。

プロジェクトデザインI、II、PM演習受講生は
投稿の仕方などの案内があるので要項をよく確認しておいてください。
以上よろしくお願いします。

上記告知文に対して思いつく限り「このお知らせ内に直接は書かれていないこと」を例示して見ると、以下のようになります。

  • 「プロジェクトデザイン」が講義のことを指していること。
  • 「カテゴリー」が複数列挙されていることからいくつかのカテゴリに関連した内容であること。
  • 「I,II」という2つの連番のある講義であること。
  • 「工1」が工学部1号館を意味していること。
  • 「Twitter」を利用している学生数が相当数いそうなこと。
  • 「PM」が関わっているらしいこと。

上記以外にもありそうですが、このような「共通した背景で汲み取ってくれる言葉」を使って記述されている分には解釈できる範疇でしょう。これらの背景を知らない人からすると「何かしら発表会があるらしい。TwitterやUstreamで眺められそうだ」ぐらいしか読み取れないでしょう。そういう人向けにそのぐらいの理解で十分な告知文であればこのように書くのもありですが、そうではなくもっと伝えたい事があるなら「想定対象者毎に伝わるように書く」必要があります。解釈できない/解釈困難(=コストが大きい)な文書は読み飛ばされてしまいます。こうして書いてるコラム記事もそうかもしれませんがw

上記と似た話として「同じことを複数の用語で書かない(用語は統一して書こう)」という指摘をすることが比較的多いです。上記の例で言う所の「プロジェクトデザイン」という講義を書くのに、同じ文書内で「プロデザ/PD」とか他の書き方を混在させて書くと、読み手は「同じものを指してるのか、他の新しい何かについて述べているのか」を判断するためのコストを強いられてしまい、苦痛です。このぐらい簡単な周知文なら多少混在してても解釈しやすいですが、A4数ページ程度になってくると混乱の元になりがち。

なお、情報工学科的には「日本語表現法入門」という必修科目で理科系の作文技術あたりを教科書指定してるはずです。クラス毎に異なるっぽいので「はず」となるのだけれども、一応クラス毎にレポートの書き方については学べているはず。

(不定期コラム) 学外イベントに参加して今後の検討材料にしよう

金曜日, 7月 5th, 2013

今週末はイベントがあるようなので、今のうちに紹介しておきます。

個人面談とか機会がある毎に話しているつもりですが、自分から時間作って「(できるだけ)目的を持って」参加してみよう。初めてのイベントなら「面白そう」とかで参加するのもありですが、目的の有無で得られるものも変わってきますので、できれば目的を立てて参加してみよう。先日の穂苅先生講話でもあったように、「動機付け」が学習を形作るためには必要なので。


ということで不定期コラム11回目はイベント紹介です。

イベントその1、オープンソースカンファレンス。もう10年以上になるかな? 年1回の「オープンソース」をキーワードにしたお祭りの沖縄サイトという位置付けイベントで、参加してる組織はほぼ決まってるような気もしますがこういう世界があるんだというのは見ておくべきでしょう。

イベントその2、りゅうぎんアントレプレナー支援セミナー。運営のリバネスさんは沖縄事業所があって、サイエンスショーとか人材育成、共同研究等手広く「いろんな所と手を取り合って」頑張ってるという印象があります。起業するかどうかはどういう人がどういうことしてるのかに触れてみるという意味で、一度はリバネスさん絡みのイベントに参加してみることをお勧めします。

(不定期コラム) 帰宅するまでが研修

土曜日, 6月 22nd, 2013

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ここ数週間ぐらいは週末の夜にウォーキングが続いています。歩くこと自体は嫌いじゃないし、かといって日焼けするどころか凶器と呼べるレベルの沖縄の日中化で歩く気にはなれないので日が落ちてからのウォーキングです。少しは筋肉付けるために週に2,3回(2日に1回ぐらい)のペースでやるのがベターだと思うんですが、平日はちょっとやる気になれないし、まずは今のペースで続けられるだけ続けてみて体調にどう変化が現れるかを見てみるぐらいの気持ちでやってます。といいつつ組成計とかで何か計測してる訳じゃないですが、玉城先生からは「最近痩せた?」とか。多分痩せてないはず(単に夏で水分出てるだけ)ですが、それ以上に男に対してもそういうダンディズム溢れる話振りを貫いてるスタイルには驚きを隠せない。

コラム記事は、情報社会と情報倫理の宿泊集中講義が来週末(6/29-30)にあるので、それに向けた話を。


不定期コラム10回目は「宿泊研修は移動距離も長いので無理せずに休憩挟みながら帰ろう」というお話。

その1行で全てを言い切った感はありますが、

  • 当然ですが法定速度を遵守するだけではなく安全運転を心がけよう。
  • まだ運転免許取り立ての学生も少なくない。
  • 半徹/完徹しがちだったりするので、運転する人は集中力切れたようであれば素直に休みを入れよう。

です。20代前後のこの時期で、前日まで普通に授業入ってて、土日に友人らと一緒に長距離ドライブというシチュエーションも加わるのでアラート鳴りまくりな状況です。体が資本ですので、注意に注意を重ねて参加&帰宅しましょう。

(不定期コラム) 高い学費を払って受けたい指導は他にあるはず(タスク放置し続けるのは辞めよう編)

土曜日, 6月 15th, 2013

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ゴカルナさんの3品目となる「南インド風野菜カレー」も感動する美味しさでした。毎回異なる感動を味わえてます!

と明るい話題(?)を緩衝剤的に使って本題に。

一部の学生ではありますが何度も催促を繰り返すことが増えてきたので、「数ヶ月経った新入生の様子」の記録も兼ねて、積み残しタスクについて。「〜編」とか書きつつ続く話なのかは謎ですが。


不定期コラム9回目は「課されたタスクは必ず消化しよう」というお話。

私自身が初めて教員の立場で学生に対して課題なりを課すことを経験してから気づいたのですが、不思議なことに「課題を全部出さなくても良い」と考えている学生がいます。閉め切りや課題自体の存在を忘れて、ということではなくて覚えているけど出さなくても良いか、という解釈をするケースの話です。

甘く考えてしまう理由にもいろいろあると思いますが、分かりやすい理由の一つとしては「授業の評価方法が100点満点での採点方式で、一つや二つ出さなかった所で不可にはならない(減点されるだけ)」という結論でしょうか。他に興味のあるものがあってそのために時間を割きたいなら理解できる部分もありますが、基本的に「課題」は「最低限やるべきものとして指示したタスク」であってそれを自己判断で削るというのはそれを理由に単位が取れなくても文句を言われる筋合いは無いぐらいに身勝手な解釈です。誰も「出さなくても良いよ」なんて言っていませんし、そもそも出さなくても良いなら課題にしません。実験1,2ではわざわざ「全てのレポートを提出しないと不可」と明示していますが、個人的には本来は明示する必要すらないと考えてます。

課題をやらずに放置するという行為を客観的に見つめ直すと、その行為は「タスクを依頼したけど遂行しないし、報告もしない」という行為と本質的には一緒です。学生というか人としてたまに忘れてしまうということはあっても良い(次回から気をつけるようにしたら良い)ですが、忘れてた訳でもないのに放置するような人に対して「就職活動のために推薦文が欲しい」とか言われても「ごめん、無理」です。

別の視点からは、忘れてしまっているタスクについて何度も何度も催促すること自体をやり続けても構いませんが、高い学費を支払ってそういう指導を受けたいの? それって学費を払った分だけの対価を取れてますか? 指摘する側もされる側も互いに損してないですか?

そうならないように、「後でやろう」と思ったらそれを思い出せるようにスケジューラに登録するなりしよう。やり忘れてるのを思い出したら個別相談するなりして解決する努力をしよう(放置しないようにしよう)。その方が互いに嬉しくないですか?

(不定期コラム) アドレスの意味と、C言語でありがちなミスを観察してみる例題 / プログラミング1

土曜日, 6月 8th, 2013

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写真はピーノ・ヴィーノの牛肉とキノコのボラーニャ風手打ちパスタ。パスタ本体はともかく、ともかくこういうソースを作れるようになりたいなー。

プログラミング1でポインタ周りの話に突入したらしい。ポインタ虎の巻とか参考になる情報源もいろいろありますが、代表的な鬼門だということで例題記事を一つ書いてみます。


ということで不定期コラム8回目は「アドレスの意味と、C言語でありがちなミスを観察してみる例題」を眺めてみます。

ソース: address.c

コメントやprintf()が多いので長く見えますが、char 型変数のメモリサイズを確認(step1)し、各変数のアドレスを確認(step2)、値を代入して出力確認(step3)、配列の範囲外にアクセスしてみる(step4)、範囲外も含めてアクセスした箇所のアドレスを再確認(step5)しているだけです。

環境によって実行結果も異なりますが、私の環境では以下のような結果になりました。

step1: char型変数のサイズを確認。
size: c=1

step2: 各変数のアドレスを確認。
address: &c=0x7fff5b7a8487, &d[0]=0x7fff5b7a8485, &d[1]=0x7fff5b7a8486

step3: 素直に各char型変数に値を代入して出力してみる。
char: c=1, d[0]=2, d[1]=3

step4: 用意した配列の外側にアクセスしてみる。
char: c=4, d[0]=2, d[1]=3, d[2]=4

step5: アクセスした変数のアドレスを一通り確認してみる。
address: &c=0x7fff5b7a8487, &d[0]=0x7fff5b7a8485, &d[1]=0x7fff5b7a8486, &d[2]=0x7fff5b7a8487

実行結果だけでは分かりにくいので適宜ソースとにらめっこしながら眺めて欲しいですが、ここで問題なのは step4 で d[2] へ値を保存した結果、変更していないはずの c の値が変わってしまっている(上記赤字箇所)ことです。

ここで確認しておきたい点は次の3点です。
(1) char型変数は1バイトで保存されること。
(2) 配列は連続したアドレス空間(メモリ空間)を確保すること。
(3) 配列確保時の個数を越えてもアクセス自体はできてしまう(アドレスによってはアクセスした時点でプロセスが死んでしまうこともある)こと。
この3点のためC言語プログラミングでは、step4のような「不適切なアクセス方法」が実行出来てしまい、それが原因となって想定外の結果を引き起こしてしまうことが少なくありません。

上記を踏まえて、クイズです。

  • このようなミス(予め確保した領域外へのアクセス)を防ぐ、もしくはミスに気づき易くするためにはどのような方法が考えられるだろうか?
  • char型変数は1バイトで保存されるが、int, float 等他の型では何バイト必要だろうか?
  • (発展課題) メモり空間上はバイト単位で区切る敷居と値を保存する領域が用意されているだけで、どこにも「char型変数を保持している」とか「int型変数を保持している」という情報は残されていない。例えばcahr型変数を1バイト、int型変数を2バイトで保存するとした場合、「連続したメモリ空間上の0x00から始まる2バイトの領域」にchar型変数が2個保存されているのか、int型変数が1個保存されているかを直接区別することはできない。C言語においてはどのように対応しているのだろうか?

(不定期コラム) 何をやるにしても体が資本

土曜日, 6月 1st, 2013

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先週の個人面談ウィークで先輩主催のプログラミング補習にお世話になってる1年生が結構いるらしいということで、お礼を兼ねて話を聞いてみるべく主な主催者を集めてもらって馬之助で食べてきました。趣旨としては、去年先輩にお世話になって助かったので「何らかの形で今年は教える立場で」、「(同学年間でも一緒だけど)互いに教え合うことで一緒に乗り切ることを伝えたい」ということで授業の復習的な位置付けで課題設定したり、習ってる所までの復習をテーマにあれこれ検討実施ししているようです。イイネ!

一方、1年生に限った話ではないですが、体調崩してる人がちらほらいるらしい。


ということで不定期コラム7回目は、シンプルに「体を労ろう」というお話。

おじさん目線からは「若い頃は多少無茶しても少し休めば何とかなってたけど、今のうちに健康管理できるようにしてた方が」みたいな話になっちゃいますが、それでもたかだか入学して高校生活までと食生活やら居住空間やらの変更で大きく体調崩しがちな人もいるのも事実なのでやっぱり体は労った方が良いですよという結論。好き嫌いせずに適度にバランス良く食べよう。それなりに体動かそう。座ってるだけじゃ絶対に体が錆びるし。そしてなるべく夜更かしは避けて規則正しい生活で過ごせるようにスケジュールしてみよう。

自分自身の問題だけじゃなく、外的要因(ホコリ/カビ/etc.)も十分あり得るので身の回りにも気を配ろう。勿論共有の自習室等は皆で綺麗に保ってください。

(通常と違って)体調不良がやけに長引いてるとか、原因が良く分からない場合には病院なり保健管理センターなりで相談してみよう。自己判断だけで長期間放置するとそれだけ悪化してしまうこともあるので、体のためにも時間を作って労ってあげよう。

課題があるから、とかでも無理のし過ぎで体を壊してしまっては本末転倒です。そういう時には個別に担当の先生と相談してみてください。必ずしも考慮してくれるとは限りませんが、自分からそういう相談をすることも含めて社会勉強です。

(不定期コラム) 興味のあることはどしどしやろう

土曜日, 5月 25th, 2013

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写真のカレーは那覇高校向かいにあるゴカルナです。オススメ!

今週は、入学したばかりの学生e13に対する個人面談ウィークでした。まだ実施できてない学生もいますが、話を聞いて感じたことは「興味のあること/やってみたいことはあるけどまだ具体的には行動してない」層が結構いるという点。4月に入学してきたばかりではあるので、高校生活とは違う環境での修学スタイルに慣れるとか諸々の事情で時間が取れてない学生も少なくないらしい。けど、一方では「具体的に何か取り組んでみようか」という方向に意識が向いていないというか「やれることがあることに気づいていない」だけのケースも多々あり、面談では「その目標に近づくためにどう歩んでみたら良いか?」という話をやってました。


ということで不定期コラム6回目は、情報工学科に入学した学生なだけあって多くの学生がなんとなく興味があるプログラミング関係、中でもゲーム開発やモバイル端末でのアプリ開発についていくつか紹介してみます。なお、面談を通して少なくない学生が金曜夜に先輩が開いてくれてる補講/勉強会に助けられてるらしいことが分かりました。(誰か分からないけど)ありがとうございます。

ドットインストールは「無料の3分動画でマスターできる、初心者向けプログラミング学習サイト」とある通り、いろんな分野のプログラミング初学者に向けた動画チュートリアルです。動画なだけあって「必要に応じて止めたり遡って話を繰り返し聞いたり」ということはし易いですが、文字テキストじゃない分探したい場面に戻るというのはし難いかもしれません。1年次のC言語について予習/復習したいならC言語入門もありますし、簡単なiPhoneアプリを作るiOSプログラミング入門もあるようです。

iOSのゲーム開発チュートリアルの例としては、例えばiPhone / iOS開発者とゲーマーのためのチュートリアルではCocos2Dを使ったサンプルが多数紹介されているようです。なお、「Cocos2dxでiOS/Androidの2Dゲーム開発を始めるには」を読む限りではCocos2dxだと複数環境で動作するようです。

課題ベースの例としてはCodeIQや、CodingBatみたいなものもあるようです。CodeIQは偏ってはいるかもしれませんが、企業から「こういうことができる人材を求めている」というような課題が出ることもありますので、そういう方面での情報収集としても使えなくはないかも。

ちょっと変わった例としては、web関連技術の一例であるCSSがどのように関わってるかを可視化するのが出てるらしい。気になるデザインのサイトについてCSS調べてみる際には便利かも。開発モード付きのブラウザ使えば十分かもしれないが。

ここで列挙してみたのはあくまでも一例です。他にも山程ありますし、英語の勉強兼ねて国外のチュートリアル探してみるのも良いでしょう。例えば40+ Fantastic Game Development Tutorials From Across the Webとかいうサマリもあるようです。プログラミング関連技術に限りませんが、世の中には良くも悪くもいろんな玉石混淆な公開資料がありますので、自分がやりたいことについては貪欲に収集して手をつけてみよう。入学時に購入してもらったノートPCは皆さんの武器(ツール)です。購入費用以上のことを得るためにも、使い倒そう。使うことが目的になると元の木阿弥なので、興味のあることについて貪欲になろう。

(不定期コラム) 「情報」って何だろう?

土曜日, 5月 18th, 2013

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梅雨最中の貴重な晴れ間という一日で外出しやすい日でしたが、気温的には20度前後が過ごしやすいので早く冬が来ないかなという思いで綴る不定期コラム5回目は、大分古いですが「新世紀デジタル講義」からの引用出題です。10年以上前の情報教育関連講義をまとめた文庫本ということもあって古いキーワード/トピックもありますが、「積極的に拾い読み、トバシ読みををすすめるのは、それが、情報が氾濫する現代社会において、情報リッチに生き抜いていくためにまず身につけなければならない情報摂取の基本ワザであるからだ(同書, p.17)」など、現在でも通用する内容も豊富です。

ということで、書籍紹介を兼ねて宿題を引用してみます。

 情報学講義の最初の講義として、そもそも情報とは何なのかという問題を考えてみたいと思います。しかし、実はこれは大変むずかしい問題なんです。むずかしいけど大事な問題です。
 情報の確立された定義はありません。ーーということをまずしっかり認識してください。
 宿題を提出してください。

[宿題が三題提出されている]
 (1) 今日の日経新聞朝刊を読んで、何らかの意味で情報に関係がある記事を赤ペンで囲ってみる。
 (2) 情報という言葉がちがう意味で使われている短文を五つ考える。情報を含む四字熟語を五つ考える。
 (3) 自分なりの情報の定義を考えてみる。

 宿題は、本当にやったかどうか知りたいだけで、内容をチェックするようなことはしません。
こういう作業を自分でやってみることが大事なんです。目的は、情報という概念の広がり、情報と社会の接点の多さ、情報という言葉の定義のしにくさを知ってもらうことです。

(「新世紀デジタル講義」, pp.89-90 より引用)

この宿題は、第1章の講義「情報原論」の導入部分で出てきています。「情報」についての多数の定義例や歴史的背景を踏まえ、情報理論、デジタル、ノイマン型コンピュータ、人間という情報マシン、非ノイマン型、物質・エネルギーと並んで自然を構成する二大要素としての情報、、、と話が進み、「情報原論は、情報というものをこれくらい深くとらえるところからはじめるべきです。」と結んでいます。

斜め読みで構わないので一度は読んでみると良いんじゃないかな。>e13の皆さん