Archive for the ‘コラム記事’ Category

(不定期コラム) やって欲しいことを噛み砕いて伝える / プログラミング1

土曜日, 5月 11th, 2013

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ちょっと長めのコラム記事に対する印象を和らげる(?)ためのお食事写真は、久しぶりの tida cafe でパスタランチ。平日だとご飯ものしかないですが、週末は前菜が固定になる分メニューの幅が広がってて嬉しいです。平日でもランチタイムを外せばいろいろあるんだろうけど。

ということで、閑話休題。


プログラミング1で既に課題が出ているレベルに入ってきているようなので、不定期コラム4回目は趣向を変えてプログラミングを取り上げてみます。

何か仕事を頼む際、頼む相手が人間であれば言語や身振り手振り等を交えて指示を与える(お願いする)ことで目標を達成しようとします。例えば頼みたい仕事が「お茶を買ってきて欲しい」だとして、それを頼んだ相手に「ついでにお茶買ってきて」と伝えた状況を想定してみましょう。このぐらいの「アバウトな指示」でも、友人なり頼まれた人は外出ついでに何かしらお茶をどこかで手に入れて帰ってくることができます。そのお茶をどのように手に入れたら良いのか、販売しているならどこで購入したら良いのか、そこにどうやって辿り着けば良いのか、辿り着いたとして商品をどう探せば良いのか、探せたとしてどう商品を購入したら良いのか、etc., といった細々とした指示を与えることなく、目標を達成してくれるはずです。これは人間が普段の体験から構築蓄積した常識に頼っているからと言えますが、相手がコンピュータだとそのような常識がないため、コンピュータが理解できる言語で一つ一つ噛み砕いて指示する必要があります。

この「コンピュータが理解できる言語」が「プログラミング言語」です。普段使用している「日本語」と勝手が違うため様々な約束事を学ぶ所から出発しているはずですが、仕事を頼む手段は以下の3つが基本になります。

  • 逐次処理
  • 条件分岐
  • 反復処理

どのようなプログラミング言語であっても頼み方は上記3つのみで、これらを組み合わせることで指示を組み上げていきます。そのため、「仕事(やって欲しいこと)」を「3タイプの指示の組み合わせとして考え直す作業=設計(デザイン)」が必要になってきます。

上記を踏まえて、クイズです。

  • プログラミング以外にも「何かを作る」場面では設計が関わってくる。どのような設計手法があるだろうか?
  • 実装(プログラミングでいうならコーディング)の手間を省くため、設計段階でその良し悪しが分かると嬉しい。設計物(設計段階)においてその良し悪しをどのように評価することができるだろうか?
  • 同様にコストダウンという観点からは可能な限り再利用性を高めたい。すなわち、一連のコードを部品とみなして再利用したり、テンプレート化したい。再利用しやすい形で設計、またはコーディングするためにはどのような方法があるだろうか?

参考: プログラミングとはどのような作業か

(不定期コラム) 動機が薄いままだと長くは続かない

土曜日, 5月 4th, 2013

入学して1ヶ月が過ぎGW後半に突入しましたが、e13の皆さんいかがお過ごしでしょうか。不定期コラムの時間です(何)。

学科別オリエンテーション履修指導年次懇談会と様々なイベントがある都度「目標を持って行動しよう」ということを何度も繰り返し伝えています。特にe13向けには個人的趣味も含めて【「君の目指すは何だ?」と4年間問い続ける】と伝えていますが、同じことが新入生向けLT祭りでも先輩の口から出ていました。具体的には、例えば金城さんの「ユニークさを大切に」という発表では「好きなことをするために周りに頼りまくれ」というアドバイスもそうです。

人生の目標でも良いですし、学生の間の目標でも構いません。有限である人生という時間を使って打ち込みたいものは何でしょう? 既に「あなたが目指す丘」を持っている人は、それに向かって突き進もう。まだ持っていない人は、まず「丘」を見つけよう。動機が無いままだと苦痛で持続しにくいです。そのままでは「情報工学科を卒業する」すら苦痛のこともあります。目標に適した学生生活を送る、もしくは学生生活では不適切な道程なら他の未知を探すためにもまずは「丘」を見つけるところから行動してみよう。

最後に一つクイズを。

  • 「丘」を見据えている人は、その丘に向かうためにどう行動したら良いだろう?
  • 「丘」がまだ見当たらない人は、どうしたら見つけられるだろう?

正解は一つじゃありません。が、少なくとも何かしら行動して、その結果を振り返りながら歩み続けることは避けられないでしょう。未開拓な土地を歩くにはマッピングしながらじゃないと迷ってしまいますよね。

P.S.
news-ie によると新入生歓迎会があるそうです。

あと、前々から告知済みですが、5月中に個人面談を予定しています。丘のことも聞きますので、そのつもりで。

(不定期コラム) 学び方を学ぶことが他のことへ応用する力の源泉になる

土曜日, 4月 27th, 2013

前回は大学生活における時間をどう過ごしているか見直してみようという話をしました。今回もある意味で時間に関わる話です。

履修指導の際に大学の単位認定では講義時間以上の自習時間を求めているという話をしましたが、これは学生の間に「学び方を学んで欲しい」からでもあります。学び方を学んでないと、異なる状況に対応することが困難です。

異なる状況に対応しきれない人でも働く場はありますが、それは大卒に求められている力ではありません。例えば専門学校等で「2年間で即戦力となるIT技術者を養成」というような謳い文句を掲げていることがありますが、「想定した通りの問題に対して、習った手段で解決する」だけで済む現場なら2年間で済むことは少なくないでしょう。全く同じ状況に何度も遭遇し、その都度全く同じ解決方法を適用するだけで乗り切れるなら学び方を学ぶ必要はなく、ハウツー本的な知識を身につけるだけで対処できるでしょう。しかし、当然ですが世の中は常に動き続けています。異なった状況化において、解決手段自体を自分で考える必要がある場合にはハウツー的知識だけでは限界があります。

では、どうやれば「学び方を学ぶ」ことができるのでしょう? 一例としては自分で自分の「学び」をデザインするにも示されていますが、「先人(頑張ってる先輩)」の姿を見て学ぶやり方もあるでしょう。いろんなやり方が考えられますし、向き不向きもあります。一度学んだことをハウツー的に覚える所が出発点でも良いですが、そこから更に次の一歩を目指してみましょう。「あなたの目指す丘」に近づくために。

P.S.
4/29(月)には新入生向けLT大会があります。


4/30(火)は火曜日ですが「月曜日の授業」があります。ハッピーマンデー法の影響で月曜日が休日になることが多く、結果として月曜日授業の回数が減ってしまっていることに対する措置です。注意してください。

AWSとPostgreSQLセミナーもイベント紹介として告知していましたが、1年生は誰か参加した人いたのかな? とある先輩によるとこんな感じだったらしいですね。

査読してコラム記事を通した切っ掛け作り

土曜日, 4月 20th, 2013

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査読に目処をつけておきたかったので、例によって週末の「大学向かいながらランチ寄り道」ではバンボ ルーガでお食事。久しぶり。前は野菜しか無かった(それで良かった)んだけど、肉/魚を選べるようになったのね。週末メニューかもしれないですが。魚のトマトソースを選んでみましたが、十分美味しかったです。甘さ控えめのデザートもばっちり。

ということで査読を終わって帰宅してからコラム記事なるものを初めて見ることに。

新入生向けに伝えたい言葉を、年次懇談会や(5月に予定している)個人面談とか何らかのオフィシャルな場で伝えている*つもり*ですが、その時々で何がどのぐらい伝わるかは左右されます。TPOに応じていろんな手段があるだろいうということで、考え方/歩き方/学外の話題/etc.何かしらをコラム記事という媒体/手段で伝えてみる試みを初めてみることに。

クローズドにやるつもりでしたが、別に隠す必要は無いかということでここのブログで書いていきます。新入生向けにはML送信するつもりですが、邪魔になりそうならRSS購読を伝えて(ML送信は)終了する予定。

どのぐらいの頻度でいつまで続くか分かりませんが、気長にやってみましょう〜。高校生までのホームルームみたいに、ある程度定期的にテコ入れするような位置づけになるのかな。「丘の向こう」に辿り着くためには何かしら行動しないと。


コラム記事一覧
  1. 気がつけば時間が無い?
  2. 学び方を学ぶことが他のことへ応用する力の源泉になる
  3. 動機が薄いままだと長くは続かない
  4. やって欲しいことを噛み砕いて伝える / プログラミング1
  5. 「情報」って何だろう?
  6. 興味のあることはどしどしやろう
  7. 何をやるにしても体が資本
  8. アドレスの意味と、C言語でありがちなミスを観察してみる例題 / プログラミング1
  9. 高い学費を払って受けたい指導は他にあるはず(タスク放置し続けるのは辞めよう編)
  10. 帰宅するまでが研修
  11. 学外イベントに参加して今後の検討材料にしよう
  12. レポートに限らず、相手に伝えるためには相手が理解しやすい形でアウトプットしよう(言い換えると相手の解釈コストを下げるように努力しよう)
  13. 失敗しても構わないから体験し、次に活かそう
  14. 人工知能学会と日本SF作家クラブのコラボ
  15. 読みやすそうなものから手をつけてみる
  16. 機械学習 #ieryukyu_readings
  17. プログラミング #ieryukyu_readings

(不定期コラム) 気がつけば時間が無い?

土曜日, 4月 20th, 2013

入学してから2週間が過ぎ、いくつかの講義は2週目に突入してますね。この間の年次懇談会で話を聞く限りでは「朝が早すぎて1時限目は何をやってるのか分からない」「バス通学で1時間以上かかるので早く免許取りたい」とか話題に出てましたが、コラム1回目の話題は「大学生活における時間」について。

1日24時間、1週間で166時間、1ヶ月で720時間、1年間で8,760時間、4年間で35,040時間。この時間は全ての人に平等なリソース(資源)です。

この時間を何にどのように割り振るかは「あなたの自由」です。高校までだと朝から晩まで授業が詰まっていて、平日日中の自由度は殆ど無かったことでしょう。これが大学に入ると全く異なり、1年次の必修科目だけで見ると月曜日や火曜日は午前中で終わってしまいます。残りの時間をどう過ごすかは「あなたの自由」です。

勿論気分転換やリフレッシュは必要です。人間ですし。でも、自由すぎて学業に割り振る時間までも遊んでしまっては元の木阿弥です。授業料も生活費も無駄になっちゃいます。ということで、まずは「自分が1週間をどのように過ごしているのか」を実際にメモってみて、どう過ごしているかを見直してみてはどうでしょう。自習できるように、もしくは学生の間に取り組みたいことに時間配分できていますか?

関連: 情報工学科新入生歓迎LT祭りを終えて(真面目な回答編): Think, Act and Share