Archive for the ‘イベントレポート’ Category

隣を見渡せるぐらいの距離感が程よいストレス源(刺激)を生み出す

土曜日, 12月 7th, 2013

デザインスクール関連記事その3、会場の広さやテーブル配置といった会場設営面でのメリット・デメリットについて。


会場のレイアウトは若干細かいテコ入れをしているものの、基本的には京都版と同様「集中しやすい程度の距離は設けるものの、隣の様子も見れる距離」を保つように配置。盛り上がった瞬間は大きな声になりがちですが、こういうのがあちこちで発生し始めると「会場全体としての統一感や臨場感」をより高い次元で実現しやすくなります。これは一人や2,3グループだけでは味わえない環境でしょう。同じ意味で、動画撮影したとしてもかなり編集しないと「雰囲気」は理解し難いと思います。Ustreamも同様。無いよりはあった方が良いかもしれないけどね、、、ぐらいには情報ロスが少なくないです。

一方で、実際にワークグループに参加している側からすると自グループにおける作業に手一杯で「他のグループを長時間観察する」ということはし難いです。(観察すること自体をタスクにしてれば別ですが、それは例外的な場合でしょう)。この「隣も面白そうなんだけど何やってるんだろう?知りたいけど時間が無い!!」というストレスにもなるのですが、これが適度な度合いに収まるならハングリー精神としてその後の活動にも良い影響を与え、過小/過度だと振り返りにも繋がらない可能性があるのだと思います。程よいさじ加減でストレスを与える環境づくりが大切というお話ですが、まだまだ工夫の余地はあるのでしょう。


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異なる分野の人らで協同(グループワーク)することが異なる視点への気づきを促進する

土曜日, 11月 30th, 2013

デザインスクール関連記事その2、異分野の人と協同することのメリット・デメリットについて。


前回の記事(デザインを学ぶ)に続いて今回も参加者によるアンケート結果からの話題。京都版と違い、沖縄版で新しく導入した「社会人x京大生x琉大生x高校生」という構成により、世代・地域を越えたグループワークを通し、問題発見および問題解決についてワークショップ形式で学ぶという他流試合な形式による新たな視点・考え方・表現方法等を体験できたことを良かったと回答してくれた人がとても多かった(2番目に多かった)です。選択肢を用意した上での回答ではなく、自由記述だったにも関わらずの結果なので、これは大成功と考えて良さそう。

京大版でも同等の枠組みにはなっているんですが、高校生を取り込めたという点での下に広げられた点が良くも悪くも大きな違いで、沖縄についての知識不足が否めない京都メンバからすると沖縄観光/街並/おもてなしについての沖縄メンバ(社会人・琉大生・高校生)視点をどう引っ張りだすかが一つのポイントだったかと思います。逆に沖縄メンバからすると、県外メンバ(京都+α)がどういう所に沖縄らしさを感じるのかがグループワーク&フィールドワークを通して気づけたのではないかと。

このような他流試合を強制したグループワークにより得られる「こういう視点や考え、捉え方もあるのか」がより俯瞰的な考え方に繋がるのだと想像します。また、想像するだけじゃなくてそういう「他の人の視点を説明できる」ようになるためにはどういう討論の仕方、ヒアリングの仕方があるのかという考えにも繋がるのだろうと思います。石田先生の話されてた例で言うと、

「ある交通事故を見せられた時に、土木学の人/機械学の人/情報学の人/心理学の人/etc.でその状況をどう認識するか、どこに問題を見出すかは異なる。そして必ずしも現場の問題というのは一つの専門分野に根ざした問題ではなく、複数領域に跨がっていることが殆ど。一千問領域の視点で見出した問題設定自体が適切でないなら、その問題を解いても解決を先送りしているだけに過ぎない。何か一つの専門家であることが前提だが、他人の土壌からの見方・認識の違いをうまく引き出し、全体としてより良い問題設定をすること、その上で解決手段を検討することが求められている」

ということか。

一方でワークショップにおけるデメリットとしては、やはり2日間は短すぎるのではないかなという点。「デザインの仕方を体験する、視点に触れる」ぐらいが目標であれば十分機能してるとは思うのですが、発散させた討論を収束させ、さらにそれをプレゼン準備までする必要があるため全体としてとてもタイトなスケジュール。これが「良い意味でハングリー」に繋がれば良いのですが、「悪い意味で消化不良」に陥らないかのさじ加減が難しそうです。京大版では3日間だし、それでも短いという人もいるし。


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良い結果を出すことではなく、デザイン手法を学ぶことが目的

水曜日, 11月 27th, 2013

今日は研究室相談対応といくつか会議があっただけで、合間の時間にデザインスクール関連書類や写真を整理しながら備忘録・申し送り事項を書いてた一日。ということで特別なことは無かったのでデザインスクール関連記事その1でも書いてみます。


大元の京都大学サマーデザインスクールでは、ワークショップの目的が次のように示されています。

「デザイン」とは,プロダクトデザインやグラフィックデザインばかりではなく,社会のシステムやアーキテクチャのデザインをも含みます.本スクールでは,様々な専門性を持つ受講者と講師陣がテーマに分かれ,社会の実問題に挑みます.

先日やった沖縄版では全体のフレームワーク(テーマの設定方法、ファシリテーターの用意の仕方、事前準備の方法等)に違いはありましたが、狙いは一緒のつもりでした。それが上手くいったかどうかは受講生らのアンケート結果から見る限りは部分的に成功していたようです。少なくとも自由記述回答のアンケートからは「グループワークの方法、アプローチの仕方、新たな視点」といった面でのデザインについて体験・練習・学べたという回答が最多でした。

一方で、今回は全グループに共通していたテーマのコアが「沖縄の観光」で、こちらに引きずられ過ぎた感じの回答(「沖縄の良さを再発見できた」とか)がそれに準ずるぐらいに多かったのは少し残念。いや、テーマに興味を持って参加したなら正しい反応ではあるか。ただし、全員が何かしらの専門家という訳でもないメンバで構成されたグループでの発案なので、実際の現場でどのぐらいまともに機能するアイデアなのかは別問題です。そのことをわきまえたというか、京大メンバからの質問は「どういう過程を経てそのアイデアに辿り着いたのか」「対立しなかったのか」「どうやって解決したのか」というようなメタな部分についての質問が多かったのが「流石」という印象。最後の結果の良し悪しも大事ではありますが、それ以上にデザイン手法での工夫等について何を学べたかが重要だということを間接的に伝えています

これが(学科の必修科目)プロジェクト・デザインの最終発表だと「そんなの既にあるじゃん」とか必要以上にdisるだけだと、萎縮しちゃう。1,2年次は専門家じゃないのだから、もう少し過程や工夫した点等を聞く形で「もっと前進しよう」とする気にさせた方がベターだと感じました。思ったことを伝えるのも大切ではあるけど、場違いなコメントというか。

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イベント主催する側としては「ありがとうございました!」と言われると勝ち

月曜日, 11月 25th, 2013

逆に苦労顔を見せてしまうと負けかなと思ってるんですが、どうやらそれっぽいor怒ってる顔が見られていたらしいw 2日間で体重が1.4kg落ちたので許してください(違

デザインスクールが昨日で終了しました。京大側でもイベント告知があったらしい。

今日は午後に石田先生によるデザインスクール(デザイン学における博士課程)が何を目指しているかについての講演会。

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講演会の内容は個人的に想像していた部分と重なる部分も多かったのですが、それ以上の部分も多くてとても参考になりました。一番考えを改めた部分は、「(特に専門家)立場毎に異なる捉え方/考え方で現象を認知する。その違いや相手の見方を説明できるようになること」が、副専攻制度よりも良さそうだという点。個人的には副専攻制度(主専攻は当然詳しくなるが、それとは別にもう一つの分野についてもそれなりに体系的に学ぶ)の方がベターだと思っていたのですが、この方式だと「分野毎にどこまで学べば良いのか」とかめんどくさい部分がでてくるので、主専攻+デザイン学を通して異分野間での相互理解を深める方向に力を注げる方が汎用性も高いだろうし。勿論副専攻制度でもメタな部分はでてくるだろうけど、「特定領域メンバ内だけで問題解決に取り組む」のは限定されてしまう部分がどうしてもでてくるので。

以下はデザインスクール2日目の備忘録です。


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プログラムとしては特別なものはなく、発表会に向けたプレゼン準備等のグループワークをして貰うだけの一日。聞く所によると、一部のファシリテーターは昨晩のフィールドワーク後に24時過ぎまでホテルのロビーでファシリテートについて討論しあってたとか。2日間というのは本当に短い時間ですが、集中し続けようと思えばやれる範疇/時間縛りのある中で各々の力を出し尽くす/ベターな提案からベストな提案に練り上げていくために何を削ぎ落とし、どこに集中するか等の戦略立てといった、京大生/琉大生/高校生各々の立場や参加意識毎に各々得られた体験があったんじゃないかと想像します。

  • 1日目の反省点だけど、今回個人的にやりたかった仕掛けは「島GAを模倣したグループ間交流」。世の中的に言う所のワールドカフェが近いようですが、これが結果的にはただのミニ発表会になってしまった。(高校生に担当してもらうことでの体験的意味合いはあったけど、それに留まってしまった)
  • グッズとしては「模造紙/付箋紙/ペン/ホワイトボード」ぐらいをデフォルトで、後はオマケで用意したつもりだったんですが予想以上に「スケッチブック」の売れ行きが早く、途中で追加購入するはめに。
  • スケッチブックにも関連しますが色ペンとは別途色鉛筆もあると嬉しいという要望が。布とか紐とかも。ある程度汎用的に使えそうなものは準備する方向で良さそうだけど、布は紙で代替してくれになりそうな予感。
  • 鋏、テープは一つずつあれば良いかとか思ってたんですが、プレゼン準備で集中しだすとブッキングしまくりなので「グループ数/2 or /3」ぐらいあった方が良さげ。
  • が欲しいという要望もあったんですが、あれはテープがブッキングしてたからなのかテープではできない何かがあったのかしら?
  • うなとり弁当は学内配達まで対応してくれててとても便利なんだけど、油っこいものが多いのがやや難点。美味しいんだけどね。
  • 電気ケトル2個用意してもらえたんですが、電源容量的には800Wとかいっちゃうのね。1つの一般的な電源タップだと1000~1500Wぐらいで、用意してたタップが越えると自動でOFFになるタイプだったので2個同時にやると落ちるという。いや、それで良いんですが。ということで電気ケトル用意する時は電源注意
  • 賞状の文面を方言にしようという遠藤先生提案はとても受けが良かった。宮城先生いなかったら翻訳できなかったけど。(私には無理ですってば!)
  • 運営スタッフとして自由に動けるスタッフが少なすぎた。というか遠藤先生が全く気にしてなかったから個人的にお願いしてあったんですが、それがなかったら絶対に当日回らなかったというレベル。やっぱり研究室学生全員突っ込んでイベントやるのは危険(もしくは他研究室でも良いから余裕を持ったスタッフ構成にはする必要がある)。
  • 記述式だったので様々な回答文ですが、アンケート結果的には圧倒的に「他流試合(年齢も専門も異なる人が同一グループとなってワークを行う)が良かった」という評価。専門知識は無いですが、高校生がいることにも意味があったようです。ファシリテートする側にも、高校生側にも。こういう「専門が異なる人が複数集まる場」というのは他では得難い環境だろうなと思います。
  • 高校生向けには「デザイン」というよりは「観光」や「大学生(京大生)」「社会人」というキーワードで惹かれた人の方が多かったような印象。大学生/社会人はともかく、観光寄り過ぎたかという意味で次回はもう少し情報組み込んだ設定にしたいか。(来てた高校生皆凄かった=受験して欲しい子らだったし)

デザインスクール1日目は夏日に近い秋晴れの中フィールドワークに

土曜日, 11月 23rd, 2013

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いろいろありましたがデザインスクール1日目が終了しました。綺麗な晴れ間どころか夏日に近く、京都メンバはさぞかし沖縄らしさを堪能したんじゃないかと。というか来る前に早朝から既に街並チェックとか実地調査してたらしく、流石です。

高校生は那覇国際高校からの参加があって最終的には7名が参加してくれました。中には「先生に紹介されたから」とかじゃなく「掲示されたのを見かけて」で一人で参加申し込んだとかもして、凄い。こういう話を聞いたり見たりすると、やっぱり切っ掛けを提供する(ある程度の)努力は必要だよなとつくづく思います。(ということで学部1年次向けにもちらほらイベント情報なり流し続けてます)

昨日動作確認できなかった無線LANは無事に動作。急な対応にも関わらずありがとうございます。>大川さん。

それとは別に、昨晩になってから気づいた件があってややドキドキしてたんですが、普段なら、中央食堂は土曜日時間短縮で開いてるのが祝日だということを失念。結果的には閉まってました。しくしく。ほっともっともいつもとは異なり内装入れ替えだかで一時閉店で使えず。ちゅらそば(沖縄そば)、せっちゃん食堂+弁当、我流家(ラーメン)、モスバーガー、コンビニにグループ単位で動いてもらうことでなんとか。ただでさえ2日間(の中にフィールドワークも含まれている)という短期間なグループワークなのに、食事移動で時間を取らせてしまったのは申し訳ない。グループ単位で行動してもらえたので諸々含めて深める方向に使えてもらえてると期待していると自分を納得させておきましたが。

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プログラム的には、午前中は下地先生による基調講演で、沖縄の文化歴史を踏まえた観光のあり方を考えるべきだろうということで様々な資料・数値に基づいたお話。加えて、予定に無かった京大側からの話題提供として、元々観光業に携わっていた方による京都における観光の現状や東京オリンピックに向けての狙い等々のお話。共通している視点もあるし、歴史的に全く異なる土壌・地理的歴史的特性もあるしで面白いテーマ設定になってるとは思うんですが、専門家として想定していた観光科学科学生を殆ど引っ張れなかったのがまだ心残り。

グループワークに入る前に、テーマ毎にある程度意識を共有しておきたいという提案を頂きました。グループワークの進め方自体はやっぱり人それぞれか。

  • [自己紹介+発散モード] 「郷土愛」とか曖昧なキーワードを具体化するために体験談交えた自己紹介して貰いつつ、ヒアリング兼ねてイメージを膨らませるよう進めていたり。
  • [複数グループのファシリテート+アイスブレイク] テーマBの方は全体を緩くファシリテート(問題設定のフレームワークまでは共通にしておき、具体化する所はグループに任せる)してたり。でもアイスブレイクにしてもあの人数(6人*2or3グループ)で自己紹介+呼び名設定からするとは思ってませんでした。(全員分やるのに時間かかるという意味で)
  • [タスク細分化+繰り返し] 3分〜5分区切りぐらいで細かくタスクを設定し、適宜間の時間で討論交えて何度も何度も繰り返すことでアイデア出させたり。
  • [ペルソナorストーリー検討を通した集約モード] 叩き台としてのアイデア出しだけが目的ではないので、提案に結びつけるための添え木として「(程度の差はあれ)具体的な人物像」や「ストーリー」を作りだしながら提案自体を深掘りしていったり。
  • [カード化したアイデアをグルーピング/空間配置/関係性検討による集約モード] おなじみブレインストーミングやKJ法での整理段階したり。
  • [高校生によるミニ発表] 2,3分程度で状況報告してもらいましたが皆発表上手い。

フィールドワーク出発前に、ミニ発表を高校生主体にしてもらいました。お昼休憩前に予告はしてあったんですが、それにしても予定に無かった話で突発的な状況だったはずですが高校生皆さんの話上手なこと。中にはスケッチブックで紙芝居風に話をしたり、グループワークで作成した日記に触れてイメージを膨らませたり。琉大生も明日の最終発表では高校生に負けないよう頑張ってください。期待しています!

フィールドワーク先としては那覇方面を想定していくつかピックアップしていたのですが、ひょっとするとグループの方が多かったかも。というぐらいあちこちに散らばったようです。筋書きが無いとat random とでは意味が全く異なるけれども、事前準備していただけあって視野が広がっていたのだとしたら何より。ただし、実際問題としてフィールドワークを想定していなかった(討論時間短い状態で外に出ざるを得ない)こともあって、うまく機能するのかは割と怪しいです。でも先方からの強い意向だったし。

フィールドワークは現地解散という形を取っているのですが、高校生にも参加してもらっているということもあって各グループにいる情報学生の皆さんには「親御さんと合流するところまで見送ってから報告」をお願いしてもらいました。オフィシャル終了時刻17時(當間想定終了時刻18時)のところ、全グループの報告が届き終わったのは20時。ここまで延びたのは一部のグループではあるけど、高校生預かってのイベントという点ではやっぱりもうちょっと時間に余裕を持って設定してあげるべきだろうな。予定時刻等を親御さんに連絡するように伝えてはあったとしても。

明日、最終日は特別なプログラムは発表会だけで、それに向けての準備に取りかかってもらうことになります!発表会は14:50開始予定。覗いてみたい人はどうぞどうぞ。宮城先生経由で琉球新報さんにも声かけして貰ってますが、来るかなー。

中間発表全員分にコメント終了(したつもり)

土曜日, 11月 16th, 2013

今日は卒業研究中間発表の口頭発表が行われてたらしい。研究室によって対応が様々で、学科としてはオプション(やるかどうかは指導教員との相談で決めてくれ)という位置付け。NAL研は例年学生任せで、1回ぐらいは発表する学生がいたような気がするレベルでほぼゼロです。ただ、口頭発表日には参加させて、質疑応答の練習や短時間でのやりとり、他の教員の視点等に触れてもらってみています。どのぐらい効果があるかは不明ですが。

私自身は例年webサイト側にコメントしていくようにしてて、今日の昼過ぎに一通り全員分にコメントしたつもりです。カウントすると、NAL研2名を除いて18研究室54名になるらしい。抜けてる人がいたら連絡ください。

自炊の方は、お昼に塩焼きそば、夕方はちょっと焼き鳥をお試し(串刺し済みのものを買ってきてトライしただけ)。焼きそばは麺が予想より多くて結果的に野菜少なめになったのが残念。焼き鳥は何となく油身が多い気がしたのでグリルで試してみたのだけど、微妙。これだったら素直にお店で食べるか、コンビニで買った方が良さげかもしれない。素直にフライパンで蒸し焼きにした方が早かったのかもしれないけど。

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ということで一日中自宅で過ごしてたので、朝は掃除洗濯。お昼は予稿コメント。夕方はたまってたシャツ類のアイロン掛けとあれこれ片付けることに成功。明日は緊急クエストが発生しなければ久しぶりに一日何も無く過ごせる予定。散歩兼ねてどこかにコーヒー飲みに行くか、ケーキでも食べに行きたいなー。

朝から歩き続けた以上に食べまくった一日

土曜日, 11月 9th, 2013

今日は世間的にはTEDxRyukyuな一日でしたが、別件があったので午前中に掃除洗濯しながら1,2件眺めてただけでした。ま、後で録画見れるだろうし。

ということでそうではないタスク、遠藤先生とデザインスクールの模擬実施を昼過ぎから夕方までやってました。時間的には圧縮しての実施でしたが、実際に今回用意したテーマでどういう風に討論が進み、アイデアが出るか、目的のあるフィールドワークを設計し、実施できそうか、といったことを3時間ぐらいで実施。帰り道&食事込みで4時間ちょいか。ワークタイム的に1日8時間で考えると半分で終了。結論としては「今回の時間で、このテーマで、討論深めながら提案し、プレゼン準備するまでの時間は確保できているだろう」。問題はグループ数が増え過ぎた時の対策とか、そもそもどういう準備をすべきかといった「当日の物品的and/or人的リソース」といった所。この辺りは今度の水曜日に京大側とのミーティングでも詰める(はず)なので、それまでは待ちか。こちら側で準備するのは情報工以外の参加者目安、スケジュール最終案ぐらいかな。

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今回のお試しフィールドワークは「那覇の市場で古本屋   ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々」で、ジュンク堂から試しにその店舗方面まで歩いてみながら関連ものを探せるかというもの。希望通りではなかったですが、実地に赴くことでしかえられないものはありますね。ただ、それが直接的or間接的に何かしらアイデアに結びつくか、補足資料なりとして使えるかどうかは状況次第なんでしょうけど。

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自炊は全く無い一日。お昼は久しぶりに洋食亭ウエダヘ。普通のパスタランチを食べたかったのだけど、今日はナポリタンのみらしい。ということで頼んでみて、美味しいことは美味しいのだけど食べたかったものとは違うということでやや物足りない感。

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晩ご飯はグルクンサンドがあるという話をしたら遠藤先生がノってきたのでとらえもんへ。って、2人でメイン3つ頼むとかおかしいです。(大半は私が食べるよくあるパターン。しくしく)

違う分野のアクティビティを見ることで得られるものは少なくない

木曜日, 10月 31st, 2013

木曜日は比較的固定タスクがないので融通聞かせやすい一日なんですが、逆にその分あれこれ入れてしまって他がやれなくなるということも。ということで今日は結果的には丸一日デザインスクール関連な一日でした。

午前中は、遠藤先生と一緒に 観光産業科学部の下地先生との打ち合わせ。リンク先はググったら見つかったやつだけど、今度読んでみよう。今回のデザインスクール(ワークショップ)の目的とテーマ・進め方について説明してみた結果、実はテーマA(街並みデザイン)の方は今丁度研究生が取り組んでるテーマということもあってその学生には参加してもらえそう。テーマB(おもてなしデザイン)は観光業では共通するということで誰かは釣れそうらしい。ということで、観光科学科の学生も数名は参加確定っぽい。基調講演の方も「そもそも何故今の沖縄がこういう状態になっているのか」ということについて歴史的背景絡めた話をあちこちでやっているということで、快諾頂けました。ありがとうございます!

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下地先生の学生さんらによる研究研修してきた発表会が昼過ぎからあるということで、そちらに参戦。「かりゆしホテルズ観光人材育成基金」ハワイ大学研究プログラム報告会というもので、去年から始まってる取り組みらしい。大きな目標としては「テーマを決めてハワイ大学の研究プログラム(講義等の受講)をしつつ、フィールドワーク。テーマに関する沖縄との共通点/違いを整理して報告」というものようです。一ヶ月ぐらい(?)の比較的期間の長いプログラムであることと、次で述べるように琉大(教員)も関わっているプログラムになっている点が大きな違いか。

国内での多数を占めるであろうインターンシップだと、(a) たかだか1~2週間程度会社見学+αして終わるか、(b) 新人社員の教育を兼ねて面倒見させながら作業してもらう、(c) その企業で採用している人材育成プログラム的なものに乗っかるか、ぐらいのいずれかであることが多そう。共通点は「基本的に丸投げ」。その方がやりやすい側面もあるだろうし。一方、観光科学科でのプログラムにおける研究プログラムの特徴は、インターンシップ先に丸投げじゃなくてあくまでも大学(教員)も関わった研究なりの共同作業の一環としてプログラム化しているところ。最初から具体的な目的や背景は勉強してる状態から始まるのでモチベーションは当然あるし、アンテナある状態で実地研修するのでいろんな視点を体験しやすく、現場ならではの問題の気づきやより具体性/現実味のある提案に繋がっている。ように感じました。

ちなみに研究プログラムに行ってきたのは4研究室(4グループ)らしく、ざっくりとしたテーマは以下の通り。(聞き違いとか誤釈多々あるかも)

  • スポーツツーリズム@辻グループ

    沖縄と言えば海だが、閑散期に観光客をどう呼び込むか。例えば野球キャンプや那覇マラソンは既に認知度が高い。トレッキングやトレイルランニングは世界的に広まりつつあるが、沖縄ではまだまだ。問題点をどう洗い出し、それらに対してどういう提案ができそうか。

  • 景観政策@下地グループ

    沖縄には景観法(景観規制)が準備され、ガイドラインを元に市町村毎に取り組みが始められつつある。しかし一般住民レベルでは認知度が低い(20%以下)だけではなく、景観について良し悪しをあげることができない。これがハワイだと80%以上の住民が認知していて、その良い点も悪い点も指摘することができる。観光客からすると「沖縄らしい街並み」を求めているし、地元の人は「暮らしやすい街並み」を求めているだろう。それらを両立させるためにはどういう施策が考えられそうか。

  • 観光の資格@井川グループ

    沖縄でもハワイでも人事担当からすると資格そのものはそれほど重要視しておらず、実践できるかどうかが問われる。特にハワイでは質の高いパーソナルテストを実施している点が異なる。また、沖縄だと抽象的な資格や目的(語学とか)だけを持ってる人が多いのに対し、ハワイでは「ホテルの○○」というような具体的な業務を目的に取り組む人が圧倒的多数。これらを踏まえて、大学における観光業人材教育において、理論と実践を組み合わせた形は考えられないか。

  • 格付け制度@上地グループ

    ホテルやレストラン等におけるハード・ソフト面における格付け制度は、それを望んでいるカスタマーがいるからこそ。一方でそれだけでは語れない側面があるのでは。例えば「ハワイらしさ」や「沖縄らしさ」を導入することはできないだろうか。


仮に情報工学科で似たようなことをやろうとするとどうなんだろう。インターンシップじゃなくて最初から共同研究で良いじゃんみたいな話になるのかな。知的財産的にいろいろ面倒な状況がありそうではあるし。

熱意を伝えようとすると早口になる(研究室紹介)

水曜日, 10月 30th, 2013

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今日は会議含めてイベントな一日でした。

午前中はAmazon AWS説明会。料金体系は他ベンダーさんと連携する形で前払い制チケット(料金越えた時に直ぐ落とすではなく、更にチケット買うとかいくつか選択肢もあるらしい)あるとか。基本はaccount単位での料金体系になるので、研究室単位でaccount作るよりは学科/学部/全学とか規模大きくした方が料金的にもスケールメリットはあるとか。accountの下にgroup and/or userという形でどこまでリソース許可するかはいろいろ調整できるらしい。ブラウザ経由だけじゃなく、API直接叩くとかSDK経由も可とかは割と嬉しいか。学科全体で数十〜数百VMをクリックしながら管理とか考えたくないだろうし>システム管理チーム

お昼(午後じゃなくて昼食時間)はデザインスクールの事前討論。高校生らも来る予定なのでどういう準備をしたら良いか、どうやったら高校生が参加しやすいか、事前のフィールドワークが必要か、といったことについてテーマ毎に分かれての討論。予め討論時間が短いということは分かってたんですが、それ以上に事前説明で時間オーバーしちゃってよりタイトな時間に。結果として「物足りなさ」を味わう羽目になっちゃったかと思います。ごめんなさい。ここは逆にそれをバネにして、その後に「こうしたいんだ!」という主体的な行動に移す形でリベンジしてもらえたら嬉しい限り。

そのまま午後の会議に突入して、予想では30分ぐらいで終わるだろうと高をくくってたのですが2時間弱かかる羽目に。ま、悩ましい議題ではあった。学科としての方向性を募集要項なりで明示してないのが悪いということでもあるので、次年度に向けてそこの手直しが必要という共通認識は得られたっぽい。

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夕方から研究室紹介ということもあって、私自身の出番は7:45の予定。時間空いてるしということで10年ぶりぐらいにきたやの山菜丼。学生というか研究室配属された後はお世話になりまくりだったな。久しぶりに食べた山菜丼は思ってたほどの旨さでは無かったけど十分美味しいし、普段食べてない野菜あれこれ食べれるという点でも良いな。だけどご飯は減らしてもらおう。。(食べ過ぎた)

研究室紹介は終了したのは8時30分という長丁場。聞いてた学生の方は、なんとなくで参加してたらキツいだろうな。個人的にはいろんな先生の本音or売り込みをどうするかという意味でも面白いとは思う。私自身は年度毎に参加の仕方が違いますが、たまに最初から最後まで参加してる年もあります。いろんな分野の話を聞くことも面白いし、突っ込みたくなることもあるし。

NAL研の出番は今日のラストから2番目。個人的には「(一度は)笑いを取る」とかの大切さも分かるんですが、それ以上に「熱意」を直接ぶつけることの方が重要だと考えていて、特に去年からは「研究室でやってる具体的なテーマ」よりも「何故こういうことをしたいのか」を重要視して話してます。大分早口になっちゃうのでたまに緩急を取ることを意識してみてますが、まだ全体としては喋り過ぎかも。でも、熱意を伝えようとするとこうなるんだよー。

説明の時に見せてた資料は一通り公開してます。具体的には下記を参照ください。

京都大学サマーデザインスクール, day3 (最終日)

金曜日, 9月 27th, 2013

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いよいよ最終日で、午後は発表会で丸々埋まっているためにどのグループも午前中は発表会準備に余念がないという状況。この段階というか発表会直前に発表内容を「戦略的に」変更するグループも。発表会では聴講者による投票でベストを選ぶ方式(ただし、どういう基準で選ぶかは聴講者の自由)のため、より発表を印象強く残すためにはを考え抜きあれこれしてたらしい。

お昼直前に京大側グループ(石田先生、伊沢先生、十河先生、井出先生ら)との打ち合わせ。琉大側での想定を話しつつ、京大側での想定や希望、達成したい目標等を確認するというつもりだったんですが、やり方や目標設定等について細かいことは気にしないような雰囲気。正確には、デザイン(設計)という視点に絡めた話になるなら良さそう。午後の発表会に参加した限りでは質的な問題はありそうなんだけど、それは後述。

発表会自体は2会場並列で進んでいたため片方しか見れていませんが、私が見た範囲では半分以上のグループが寸劇/ロールプレイ/小道具を盛り込んでてスライドだけで終えるという発表は少なかったです。何か組み込むのがベストとは限らないですが、どのグループもやり慣れてるなという意味で「演出の幅」が広い。

最後の主催者側からの講評では、

  • 同じことを言ってるつもりでも「**ということが分かった」「**ということに視点を絞った」とか言葉尻一つ取っても相手への伝わり方は異なる。
  • 人生全てがデザイン。
  • 問題解決をデザインしたつもりで、実際そこに人が関わってきたりお金が入ってきたりしたとしても、想定通りに機能していないのなら問題そのものは解決していない。(デザインを提供できたとしても問題解決してるとは限らない)

などなど。ツッコミや感想がいろいろありましたが、総評としては「問題解決としての広い意味でデザインをより良くする努力を今後も続けていって欲しい」というお話。

感想としては、抽象的な意味での「プロジェクト型演習」は情報工学科でもやってるけど、質的な意味で全くレベルが違う。勿論やり方や関わってる人ら全員が支払ってるコストや意識が高い(ファシリテーターも受講者もどちらもやりたい人だけがやりたいようにやっているのであって、例えば必修講義として全員に参加強制してるものではない)という違いはあるけれども、沖縄開催時の方針やテーマを練り直さないと京大側の学生にとって残念な結果になりそう。ということで、近くにあったまるへいでおばんざいを頂きながらの反省会をしてました。実際には反省会というか感想言い合ってたに近いですが。遠藤先生的にはHow to Make (Almost) Anythingなことをやってるグループ15の主張に強く共感したらしい。個人的には表現することをとおした対話の創出のアプローチが(私の知ってる中では)頭一つ抜き出ている仕掛けになってるなと感じました。

P.S.
発表会では「受講者の発表+質疑応答」は一般的な形ですが、その後で「ファシリテーターによるコメント」としてどういう意図でどういう仕掛けを組み込んだか、その結果どうだったか何ど問いった話が数分程度でコメントされてました。いくつかの話では「**という方法は、こうこういう理論に基づいてて云々とかは説明せず、まずは体験してもらう。デザイン自体をまずはそのままなぞり、その後でどういう意図でそうなってるかを考え、必要に応じて新しいデザインを作り上げる」みたいなことを主張されてました。守破離みたいなことか。