Archive for the ‘日記’ Category

複雑研全体ゼミの始まり

火曜日, 4月 26th, 2016

毎年複雑研(遠藤研+山田研+赤嶺研+當間研)でやってる全体ゼミは、今年はUdacityのDeep Learningをやってみようということに。それはそれとしてひとまず担当割り当てするぐらいに留め、論文に関する基礎知識2016をベースに論文の探し方・読み方・書き方についてのガイダンスをしてみました。

実際に話するだけ(聞くだけ)だと互いにツマラナイよねということでImageNet Classification with Deep Convolutional Neural Networksを使っての演習付き。イントロダクションの章は5つのパラグラフで構成されてますが「各パラグラフの1文目だけを読んで中身を想像して次に進むことを繰り返し、5パラグラフ使ってどういうストーリーで話をしようとしてるかをイメージする」というもの。なんですが、実際にやらせてみると「綺麗に訳しよう」とする人が多くて。そうじゃないと言ってるのに〜。ま、これも含めて練習か。やっぱりさせてみるのって大事だよね。


NAL研ゼミの方はまだまだ就活シーズン真っ只中ということもあって全員は揃わず、ちょっと悲しい。せっかくお茶会で美味しいもの食べれたのに〜。

[勉強勉強会]本当にいい結果を出す勉強法について考える会 @naltoma 編 #JavaKueche

土曜日, 4月 23rd, 2016

Java Kücheさん主催の勉強勉強会に参加してきました。発表する側で。ネタ被らないようにしてみたものの、抽象化した時点で類似点多数というちょっぴり残念な形に。いや、それだけ重要だと考えてる人が多いということなんでしょうけど。

私の発表は「学術の発展方法」に見る勉強法というテーマで、主に学会・論文・査読・採録・参照といったオープンなやり取りを担保するシステムを維持することで積み重ねて発展しているという内容。だからアウトプットしようよという話なんですが、そこは全員共通してたんじゃないかな。趣旨とはややずれるけど、裏テーマの「学会楽しいよ」が少しでも伝わってたら嬉しいです。

発表時や終了後に頂いた質問への回答は次の通り。(開場回答で足りてなかったかもしれない部分を補足してます)

Q: 論文は大学に所属してなくても出せる?
A: 出せます。査読付きの方だと高めですが。例えば情報処理学会の論文誌だと1ページ1.3万のようです。

Q: 比較的楽に出せる予稿?は一般人も出せる?
A: 出せます。会合としての学会の場合は掲載料というよりは参加費が必要で、非会員だと若干高くなるケースが殆ど。会合によりますが大抵1万前後じゃないかと。

Q: 予稿出さなくても参加できる?
A: できます。聴講参加だと若干安めの参加費で入ることが出来ます。特別講演や展示ブースなど、部分的に無料公開してることもあります。

Q: 今面白い学会ってどこ?
A: 私が知る範囲では情報処理学会の全国大会か、言語処理学会の年次大会あたり。

 情報処理学会はIT系学会の総本山ですが、ここ最近はお堅いイメージを払拭するための活動をあれこれ模索してます。例えば先月開催された全国大会ではニコ生でアーカイブも公開されてたりします。特にIPSJ-ONEは今後の情報社会に向けての研究動向を広く一般の人々に発信するために企画されたこともあり、とても分かりやすく&面白い構成になってるので、視聴おすすめです。このアーカイブの5:58:14頃から始まります。あと、ジュニア会員(小学〜大学3年生)という制度が最近できて、学会誌も含めてあれこれ無料で閲覧できます。さぁ、3年次までの皆さん、会員登録しよう。

 言語処理学会は、年次大会のスポンサーにGoogleらをはじめとする検索・SNS関連に力を入れてるところが数多く参加しており、とても熱量が高いです。若手向けの交流にかなり力を入れてるようにも見え(参加したことはないけど体験記らを読む限りでは凄い楽しそう)、学会とはまた違う側面での「専門家らとの交流」が楽しめると思います。

Q: プログラミングに興味があるけど、文系で全く知識がない状況。どうしたら良い?
A: 勉強会の類であれば、沖縄IT勉強会カレンダーで面白そうなものに参加してみると、実際にその場で興味を持てたものについて話を聞くことができると思います。独習してみたいのなら、Code Studioや、paiza learningあたりから入ってみると良いかも。

(プログラミング1) 2週目も思った以上に演習の時間がとれず

木曜日, 4月 21st, 2016

資料自体はそれほど多くない気がしますが、あれこれ説明してるうちに「こんなケースもあってね」と脱線することが多く。いや、資料自体も多かったか。「教科書補足説明+教科書にない説明+演習説明+ペアプロ説明」と説明だらけだったし。ということでそもそも詰め込み過ぎでした。

結果的にメインのつもりだった演習は20分ぐらいしかやれず。内容的には「エディタ・ターミナル・インタプリタをあれこれ行き来しながらレポート作成してね」というもの。レポートはGoogleドキュメントでテンプレートを用意して、基本的には実行の様子が分かるようにコピペで済ませるようにして、なるべく全体の流れを意識しやすくしてみたつもりです。案の定「Pythonインタプリタ上でemacs入力してエディタが起動しないと悩んでる学生」とか出まくりで楽しいです。

十分な時間がとれなかった点は反省して次回は演習メインにします。(復習+新しいことの説明でmax30分、演習1時間は取ろう)

ペア・プログラミングは厳密なやり方はさておき、「なるべく一人で考えこむのを避けろ(max数十秒)」、「悩むぐらいなら喋って相談しながらやろう」、「考えてることを言葉で説明する練習」、「何をやってるのか目的共有できてないのはまずい」、「driverがやってる操作が分からなかったら聞こう」、みたいな話で進めてみることに。感触としては「周りが賑やかだからか自分たちもやろう」という雰囲気作りにもなってることと、ペア間だけでなくTA・教員へ質問しやすい雰囲気にもなりそうな感触を受けています。(質問する学生わりといる)

「66名=33ペア」で同時にペアプログラミングするというのは無謀かとも悩んでましたが、一応、なんとかなるかも。多分。少なくとも問題を一人で抱え込むことを避けやすい、というのは大きなメリットだなと。

なかなか全員が集まらないゼミ

火曜日, 4月 19th, 2016

主に就職活動ですが、今の時期はなかなか全員が揃わなくて。個人的には構わないとも思うのですが、その影響で本業であるはずの勉強が疎かになる風潮になり気味なのはややうんざりです。そつなくこなす学生だと割と簡単に終わることも少なくないですが、当然、皆が皆そうだというわけでもなくて。

いろんな考え方があって良いけど、「(考える余地無さ気に)周りに流されるだけで動いてる」というのは「考えてないよな」と見えるだけに、勿体無い時間の過ごし方をしてるなと感じます。

個人的には「考えずに行動するぐらいなら進学してその間に考えたら?」という立場です。個別に顔合わせていうほどでもないですが。自分の道なので自分で考えよう。考え方がわからないならいつでも相談にはのります。

プログラミング1始動

木曜日, 4月 14th, 2016

今年度から初めて受け持つプログラミング1が始まりました。1週目はガイダンス中心で、

  • プログラムって何だろう?(->たくさんの関数でできてる)
  • 仕様を考えることもプログラミングの一部(->KISS原則、DRY原則)
  • テストやバージョン管理もやるでよ
  • 教科書は自分で読め
  • 授業では一人ではやれないことをサポートする。「次の一歩」が分かるまで手助けする。
  • こういうことを学ぶためにこういうシラバスになった。が、状況見ながら変更入るはず。

といった内容を例題・思考実験・具体例を交えて話しまくるという形になりました。

手を動かすのも重要だと思いますが、それは2週目以降ということで。

最後に少しだけPCでの演習(ターミナル起動、インタプリタ起動してコード例実行)でprint()したところ、「print()で「`」出力するにはどうしたら良いですか?」との質問が。いろいろ手さぐりするクセがついてる学生は有望ですね。

<申し送り事項>

  • タイピング練習させたほうが良さそう。 ->続きの「ソフトウェア演習1」で「タイピスト」で練習させるらしい。
  • ペア・プログラミングどうやって導入しよう。
  • ペア・プログラミングどうやって評価しよう。

P.S.
今日喋った内容は1割でもキャッチできてたら御の字で、最低限「関数、KISS原則、テスト」が残ってれば良いよねという気持ちでした。が、学生側はだいぶビビってるらしい。シラバスに「毎週ミニテストやる」と書いてるのが効いてるっぽいですが、そんなに難しいことやるつもりないんだよな。配点でも毎週やるにしては大分低い割合だし。

そろそろ4年次配属生が揃う?

水曜日, 4月 13th, 2016

配属性のお誕生日ということでお祝いケーキに、戴き物のバウムクーヘンなお茶会。大変おいしゅうございました(内職しながら)。

プログラミング1は明日か、、、(準備しながら)。

あ、SMC2016の論文は一応提出しました。

たかだか数千円で良質の本をゲットできるなら使うに越したことはない

火曜日, 4月 12th, 2016

「本=良い」という訳ではなく、どんなメディアにもコンテンツの良し悪しがあります。授業で教科書や参考書として推してるものの多くは「その分野の文献を多数読んだ上でセレクト」したものなので、それなりに良書である可能性が高いです。ただし万人向けというとそうでもなくて、想定してる初学者〜中級者、これまでに学んでいるであろう背景知識、触れさせたい内容、リファレンスの有無等、いろんな事項が関わってくるので「誰にでも向いているとは限らない」のも実情です。

じゃ、どうしたら良いかというと「その先生や先輩に相談する」だったり、図書館・書店で該当キーワードで引っかかる書籍を総当りで眺めて探すとか。とにかく「初めてその分野を学ぶ」のであれば、本として整理(体系化)されたものが有力候補でしょう。チュートリアル的なものも導入としては良いかもしれません。いずれにせよ、Web上に散らばってる情報源を自身でつまみ食いするにはそれなりの能力や時間といったコストが必要で、そこを数千円で代替できるなら買ったほうが早いよね、と。

もちろん指定教科書が不適切である可能性もあるので、その場合には何らかの形で教員・学科・大学なり何らかの手段で指摘して欲しいです。それが互いのためだし。そういう別要因があって「教科書を買わない」という対応ならわかりますが、単に「高いから買わない」ぐらいの理由だと、「たかだか数千円をケチるためにそれ以上の労力を支払う羽目になってない?」と突っ込みたくなります。

新しいことに取り組もうとする人を(社会は)求めている

月曜日, 4月 11th, 2016

去年デザインスクール依頼、沖縄市(やサポートしてる方々)と話をする機会が増えてきてるのですが、その中の一つ。スタートアップ支援関連で、小学〜高校までの連携が取れつつあるが、そこに大学生も絡めていきたいというお話が。キャリア教育というよりは、研究などの技術をどう社会に活かすか、ブラッシュアップから技術的・金銭的支援なども含めた包括的なサポートをできる場を作りたい、というような話です。IPAの未踏に近い印象を受けたけど、どうなのかはよく分からず。

それ以外にも、遠藤先生が学部改組に向けて考えてる「デザインスクール」のより工学というか「ものづくり」を意識したバージョンに近いものを先方も考えてるようで、中期的ハッカソンとでもいうのか数ヶ月ぐらいかけて取り組むようなものも検討してるらしい。具体的な話は今年の7月?頃に動き始めるらしいですが、検索する限りでは出てこないのでまだ情報公開はしてないっぽい。

こういう話に限りませんが「**支援」という類のものが本当に多い。良いことだと思うのだけど、そこに手を挙げるor乗っかかる学生がまだまだ少ない気がするのは、見ててもどかしく感じるところがあります。学内だけでやれることもあるけど、学外の人たちだからこその視点や資源(お金に限らずリソース全般)というのは学内では準備できないことが少なくないので、失敗しても良いからトライしたら良いのに〜。

いや、知らないだけで「実は**してるんですよー」みたいなのもたまに聞くので、実際には「動いてる人は動きまくってて、そうじゃない人が残ってるだけ」かもしれないんですが。

授業開始直前

金曜日, 4月 8th, 2016

去年までだと学生実験の準備だけでほぼ終わりだったんですが、(共同でやってたPD2を除いて)今年度から授業担当するプログラミング1の準備に、SMC2016の論文締切が来週だったりしてタスクが山積み状態に。SMCの方は物理的なキナ臭さが怖いですが。

実験1の方はほぼ例年通りの内容なので、残りは課題調整するぐらい。ということで今日数時間かけて準備終了。

先月末から取り掛かってる論文の方もどうにか目処が立つところに到達。新しく実験やるとかじゃなくて内容整理とか分かりやすく編集し直すとかのタスクがメインですが、後は明日1日で片付きそう。多分。

ということで日曜日からプログラミング1の具体的な中身を検討できる。(と良いな)

共同でリアルタイム議事録

木曜日, 4月 7th, 2016

明治大学の中村先生から教えて貰いました。

・Google Docsの積極活用(共同でリアルタイム議事録&質問)

中でも、共同のリアルタイム議事録はかなり楽しいもので、中村研の一つの文化になりつつあるのかなと思います。共同のリアルタイム議事録オススメです。

発表者の情報が事前に書き込まれていて、その中に、発表内容を書き込む場所、コメント&質問を書き込む場所(アイテマイズ)を用意しておいて、そこに自由に書き込む感じですね。
画像をはったり、装飾したりもできるので、なんだか盛り上がります。

facebookの書き込みからピックアップ)

ゼミでは「発表者が発表したり、教員と討論するだけ」にならないように気をつけるようにしているのですが、共同編集するというのは思いつきませんでした。面白そうだしやってみるか、ということで今年度から導入してみてます。まだ一回しかやってませんが、具体的には以下の様な感じでやってみてます。

  • テンプレートを用意。細かい指定はなく、発表者毎に議事録欄とそれ以外のメモ欄の2項目を用意してる程度。
  • 「議事録欄」は、主議事録担当者が編集。「メモ欄」はそれ以外の人が自由に編集。ただし編集ブッキングしにくいように箇条書きを用意して、誰かが編集中の項目には触らないようにしてみてます。
  • 主議事録担当者として「院生1名+学部生1名」の2名を指定する。2名構成は、本人が発表する際の議事録を残すことと、記録漏れを少しでも防げると良いなということを意図してます。ただしこのせいで「誰がどっちをどう編集するか」とか読み合いが始まったりするっぽい。

今の時期の学部生は本配属したばかりで右も左も分からない状況ですが、それでも分かる範囲を少しずつ増やすためにも「議事録強制参加+院生サポート」して貰いつつ、ふとした疑問・思いつきとかでも書き込める場所を統一して用意しておくことで「個々人のローカルなりどこかに書き散らされて放置される」よりは吸収できる可能性が出てくる等、面白い取り組みだなということで導入してみてます。1回目から学部生にも書いてもらってますが、適度な緊張感にもなってるかも。

ひとまず続けてみます!