Archive for the ‘教育’ Category

異なる分野の人らで協同(グループワーク)することが異なる視点への気づきを促進する

土曜日, 11月 30th, 2013

デザインスクール関連記事その2、異分野の人と協同することのメリット・デメリットについて。


前回の記事(デザインを学ぶ)に続いて今回も参加者によるアンケート結果からの話題。京都版と違い、沖縄版で新しく導入した「社会人x京大生x琉大生x高校生」という構成により、世代・地域を越えたグループワークを通し、問題発見および問題解決についてワークショップ形式で学ぶという他流試合な形式による新たな視点・考え方・表現方法等を体験できたことを良かったと回答してくれた人がとても多かった(2番目に多かった)です。選択肢を用意した上での回答ではなく、自由記述だったにも関わらずの結果なので、これは大成功と考えて良さそう。

京大版でも同等の枠組みにはなっているんですが、高校生を取り込めたという点での下に広げられた点が良くも悪くも大きな違いで、沖縄についての知識不足が否めない京都メンバからすると沖縄観光/街並/おもてなしについての沖縄メンバ(社会人・琉大生・高校生)視点をどう引っ張りだすかが一つのポイントだったかと思います。逆に沖縄メンバからすると、県外メンバ(京都+α)がどういう所に沖縄らしさを感じるのかがグループワーク&フィールドワークを通して気づけたのではないかと。

このような他流試合を強制したグループワークにより得られる「こういう視点や考え、捉え方もあるのか」がより俯瞰的な考え方に繋がるのだと想像します。また、想像するだけじゃなくてそういう「他の人の視点を説明できる」ようになるためにはどういう討論の仕方、ヒアリングの仕方があるのかという考えにも繋がるのだろうと思います。石田先生の話されてた例で言うと、

「ある交通事故を見せられた時に、土木学の人/機械学の人/情報学の人/心理学の人/etc.でその状況をどう認識するか、どこに問題を見出すかは異なる。そして必ずしも現場の問題というのは一つの専門分野に根ざした問題ではなく、複数領域に跨がっていることが殆ど。一千問領域の視点で見出した問題設定自体が適切でないなら、その問題を解いても解決を先送りしているだけに過ぎない。何か一つの専門家であることが前提だが、他人の土壌からの見方・認識の違いをうまく引き出し、全体としてより良い問題設定をすること、その上で解決手段を検討することが求められている」

ということか。

一方でワークショップにおけるデメリットとしては、やはり2日間は短すぎるのではないかなという点。「デザインの仕方を体験する、視点に触れる」ぐらいが目標であれば十分機能してるとは思うのですが、発散させた討論を収束させ、さらにそれをプレゼン準備までする必要があるため全体としてとてもタイトなスケジュール。これが「良い意味でハングリー」に繋がれば良いのですが、「悪い意味で消化不良」に陥らないかのさじ加減が難しそうです。京大版では3日間だし、それでも短いという人もいるし。


関連URL

良い結果を出すことではなく、デザイン手法を学ぶことが目的

水曜日, 11月 27th, 2013

今日は研究室相談対応といくつか会議があっただけで、合間の時間にデザインスクール関連書類や写真を整理しながら備忘録・申し送り事項を書いてた一日。ということで特別なことは無かったのでデザインスクール関連記事その1でも書いてみます。


大元の京都大学サマーデザインスクールでは、ワークショップの目的が次のように示されています。

「デザイン」とは,プロダクトデザインやグラフィックデザインばかりではなく,社会のシステムやアーキテクチャのデザインをも含みます.本スクールでは,様々な専門性を持つ受講者と講師陣がテーマに分かれ,社会の実問題に挑みます.

先日やった沖縄版では全体のフレームワーク(テーマの設定方法、ファシリテーターの用意の仕方、事前準備の方法等)に違いはありましたが、狙いは一緒のつもりでした。それが上手くいったかどうかは受講生らのアンケート結果から見る限りは部分的に成功していたようです。少なくとも自由記述回答のアンケートからは「グループワークの方法、アプローチの仕方、新たな視点」といった面でのデザインについて体験・練習・学べたという回答が最多でした。

一方で、今回は全グループに共通していたテーマのコアが「沖縄の観光」で、こちらに引きずられ過ぎた感じの回答(「沖縄の良さを再発見できた」とか)がそれに準ずるぐらいに多かったのは少し残念。いや、テーマに興味を持って参加したなら正しい反応ではあるか。ただし、全員が何かしらの専門家という訳でもないメンバで構成されたグループでの発案なので、実際の現場でどのぐらいまともに機能するアイデアなのかは別問題です。そのことをわきまえたというか、京大メンバからの質問は「どういう過程を経てそのアイデアに辿り着いたのか」「対立しなかったのか」「どうやって解決したのか」というようなメタな部分についての質問が多かったのが「流石」という印象。最後の結果の良し悪しも大事ではありますが、それ以上にデザイン手法での工夫等について何を学べたかが重要だということを間接的に伝えています

これが(学科の必修科目)プロジェクト・デザインの最終発表だと「そんなの既にあるじゃん」とか必要以上にdisるだけだと、萎縮しちゃう。1,2年次は専門家じゃないのだから、もう少し過程や工夫した点等を聞く形で「もっと前進しよう」とする気にさせた方がベターだと感じました。思ったことを伝えるのも大切ではあるけど、場違いなコメントというか。

関連URL

NAL研Q&A

水曜日, 11月 27th, 2013

研究室配属に関連して聞かれたことをまとめてみます。
新しい質問が届いたら下に追加する形で適宜更新する予定。
11/21(木)は、今日の昼過ぎ(14時ぐらい)までに予約なければ休みにする予定です。メール等のオンライン対応は随時します。

今週のゼミは「11/22(金), 2時限目, 5階会議室」です。
終了後にお茶会もやってます。(授業ブッキングでゼミ見れなくて、ここから参加したい人は早めに連絡くれれば何か用意できるかも)


Q1. 複雑研全体ゼミではどういうことをやっている?
A1. 年度ことに異なります。今年度は各自が興味持っているものに関連した良論文を指導教員を相談して決定し、それを輪読形式で発表討論してもらう形での相互勉強をして貰っていました。具体例としては4/15の補足記事が参考になるかと。ただ今年度のやり方だと「個々人での関連具合が薄すぎる」ことがあって独立してるように感じたため、2巡目からはグループ単位でテーマ調整をしました。2014年度もグループ単位or全体でのテーマ調整を検討中です。
Q2. NAL研ゼミではどういうことをやっている?
A2. 実際に携わるかどうかとは無関係に、基礎勉強として英語で書かれた教科書(DM本IR本)を読んでもらいつつ、興味のあるテーマ討論をしています。具体的に興味のあるキーワードが出て来ない場合には、例えば情報処理学会全国大会での発表タイトルを眺めてもらったり、ブレスト/KJ法でアイデア出し&俯瞰したりしながらテーマを調整しています。
具体的なテーマが決まったらその分野に関連する関連研究の調査をしながら具体化していく作業へ。
Q3. 研究室では一人で勉強・研究していくことになる?
A3. 分からないことや、相談したいことは随時先輩・教員らとやる形でやってます。質問待ちだと来ないこともあるので、最近は意図的にマンツーマンの時間も用意しています(デメリットとして、他メンバが状況把握できないことがあるのだけど)。一人で突っ走れるならそれでも構いませんが、気づかない視点・壁などを放置してて穴だらけになることもありますし。一緒に勉強していきましょう。
講義みたいな形での基礎勉強を考えているのであれば、NAL研ではやっていません。前述の輪読形式ですね。
Q4. 3年次の学生実験・データマイニング班を受講していないと困る?
A4. 受講していた方が知識的にリードしているのはその通りですが、良くも悪くも高々15週かけた基礎勉強分のリードです。NAL研配属生にそもそも実験取ってなかったけど、配属希望してきた人も一杯居ます(今だとM2の一人、M1の一人がそうだったかな)。配属決まった後なり、4月以降なりのがんばりで幾らでも取り戻せますし、必ずしも卒業研究としてデータマイニングをやるとは限りません。別の言い方をすると、高々半年〜1年先に進んでる人がいることに敷居を感じてたら、社会に出られません。先人に学べる所は学びつつ、追いつき追い越しましょう。

関連: 教員による研究室紹介(2013/10/23)

イベント主催する側としては「ありがとうございました!」と言われると勝ち

月曜日, 11月 25th, 2013

逆に苦労顔を見せてしまうと負けかなと思ってるんですが、どうやらそれっぽいor怒ってる顔が見られていたらしいw 2日間で体重が1.4kg落ちたので許してください(違

デザインスクールが昨日で終了しました。京大側でもイベント告知があったらしい。

今日は午後に石田先生によるデザインスクール(デザイン学における博士課程)が何を目指しているかについての講演会。

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講演会の内容は個人的に想像していた部分と重なる部分も多かったのですが、それ以上の部分も多くてとても参考になりました。一番考えを改めた部分は、「(特に専門家)立場毎に異なる捉え方/考え方で現象を認知する。その違いや相手の見方を説明できるようになること」が、副専攻制度よりも良さそうだという点。個人的には副専攻制度(主専攻は当然詳しくなるが、それとは別にもう一つの分野についてもそれなりに体系的に学ぶ)の方がベターだと思っていたのですが、この方式だと「分野毎にどこまで学べば良いのか」とかめんどくさい部分がでてくるので、主専攻+デザイン学を通して異分野間での相互理解を深める方向に力を注げる方が汎用性も高いだろうし。勿論副専攻制度でもメタな部分はでてくるだろうけど、「特定領域メンバ内だけで問題解決に取り組む」のは限定されてしまう部分がどうしてもでてくるので。

以下はデザインスクール2日目の備忘録です。


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プログラムとしては特別なものはなく、発表会に向けたプレゼン準備等のグループワークをして貰うだけの一日。聞く所によると、一部のファシリテーターは昨晩のフィールドワーク後に24時過ぎまでホテルのロビーでファシリテートについて討論しあってたとか。2日間というのは本当に短い時間ですが、集中し続けようと思えばやれる範疇/時間縛りのある中で各々の力を出し尽くす/ベターな提案からベストな提案に練り上げていくために何を削ぎ落とし、どこに集中するか等の戦略立てといった、京大生/琉大生/高校生各々の立場や参加意識毎に各々得られた体験があったんじゃないかと想像します。

  • 1日目の反省点だけど、今回個人的にやりたかった仕掛けは「島GAを模倣したグループ間交流」。世の中的に言う所のワールドカフェが近いようですが、これが結果的にはただのミニ発表会になってしまった。(高校生に担当してもらうことでの体験的意味合いはあったけど、それに留まってしまった)
  • グッズとしては「模造紙/付箋紙/ペン/ホワイトボード」ぐらいをデフォルトで、後はオマケで用意したつもりだったんですが予想以上に「スケッチブック」の売れ行きが早く、途中で追加購入するはめに。
  • スケッチブックにも関連しますが色ペンとは別途色鉛筆もあると嬉しいという要望が。布とか紐とかも。ある程度汎用的に使えそうなものは準備する方向で良さそうだけど、布は紙で代替してくれになりそうな予感。
  • 鋏、テープは一つずつあれば良いかとか思ってたんですが、プレゼン準備で集中しだすとブッキングしまくりなので「グループ数/2 or /3」ぐらいあった方が良さげ。
  • が欲しいという要望もあったんですが、あれはテープがブッキングしてたからなのかテープではできない何かがあったのかしら?
  • うなとり弁当は学内配達まで対応してくれててとても便利なんだけど、油っこいものが多いのがやや難点。美味しいんだけどね。
  • 電気ケトル2個用意してもらえたんですが、電源容量的には800Wとかいっちゃうのね。1つの一般的な電源タップだと1000~1500Wぐらいで、用意してたタップが越えると自動でOFFになるタイプだったので2個同時にやると落ちるという。いや、それで良いんですが。ということで電気ケトル用意する時は電源注意
  • 賞状の文面を方言にしようという遠藤先生提案はとても受けが良かった。宮城先生いなかったら翻訳できなかったけど。(私には無理ですってば!)
  • 運営スタッフとして自由に動けるスタッフが少なすぎた。というか遠藤先生が全く気にしてなかったから個人的にお願いしてあったんですが、それがなかったら絶対に当日回らなかったというレベル。やっぱり研究室学生全員突っ込んでイベントやるのは危険(もしくは他研究室でも良いから余裕を持ったスタッフ構成にはする必要がある)。
  • 記述式だったので様々な回答文ですが、アンケート結果的には圧倒的に「他流試合(年齢も専門も異なる人が同一グループとなってワークを行う)が良かった」という評価。専門知識は無いですが、高校生がいることにも意味があったようです。ファシリテートする側にも、高校生側にも。こういう「専門が異なる人が複数集まる場」というのは他では得難い環境だろうなと思います。
  • 高校生向けには「デザイン」というよりは「観光」や「大学生(京大生)」「社会人」というキーワードで惹かれた人の方が多かったような印象。大学生/社会人はともかく、観光寄り過ぎたかという意味で次回はもう少し情報組み込んだ設定にしたいか。(来てた高校生皆凄かった=受験して欲しい子らだったし)

デザインスクール1日目は夏日に近い秋晴れの中フィールドワークに

土曜日, 11月 23rd, 2013

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いろいろありましたがデザインスクール1日目が終了しました。綺麗な晴れ間どころか夏日に近く、京都メンバはさぞかし沖縄らしさを堪能したんじゃないかと。というか来る前に早朝から既に街並チェックとか実地調査してたらしく、流石です。

高校生は那覇国際高校からの参加があって最終的には7名が参加してくれました。中には「先生に紹介されたから」とかじゃなく「掲示されたのを見かけて」で一人で参加申し込んだとかもして、凄い。こういう話を聞いたり見たりすると、やっぱり切っ掛けを提供する(ある程度の)努力は必要だよなとつくづく思います。(ということで学部1年次向けにもちらほらイベント情報なり流し続けてます)

昨日動作確認できなかった無線LANは無事に動作。急な対応にも関わらずありがとうございます。>大川さん。

それとは別に、昨晩になってから気づいた件があってややドキドキしてたんですが、普段なら、中央食堂は土曜日時間短縮で開いてるのが祝日だということを失念。結果的には閉まってました。しくしく。ほっともっともいつもとは異なり内装入れ替えだかで一時閉店で使えず。ちゅらそば(沖縄そば)、せっちゃん食堂+弁当、我流家(ラーメン)、モスバーガー、コンビニにグループ単位で動いてもらうことでなんとか。ただでさえ2日間(の中にフィールドワークも含まれている)という短期間なグループワークなのに、食事移動で時間を取らせてしまったのは申し訳ない。グループ単位で行動してもらえたので諸々含めて深める方向に使えてもらえてると期待していると自分を納得させておきましたが。

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プログラム的には、午前中は下地先生による基調講演で、沖縄の文化歴史を踏まえた観光のあり方を考えるべきだろうということで様々な資料・数値に基づいたお話。加えて、予定に無かった京大側からの話題提供として、元々観光業に携わっていた方による京都における観光の現状や東京オリンピックに向けての狙い等々のお話。共通している視点もあるし、歴史的に全く異なる土壌・地理的歴史的特性もあるしで面白いテーマ設定になってるとは思うんですが、専門家として想定していた観光科学科学生を殆ど引っ張れなかったのがまだ心残り。

グループワークに入る前に、テーマ毎にある程度意識を共有しておきたいという提案を頂きました。グループワークの進め方自体はやっぱり人それぞれか。

  • [自己紹介+発散モード] 「郷土愛」とか曖昧なキーワードを具体化するために体験談交えた自己紹介して貰いつつ、ヒアリング兼ねてイメージを膨らませるよう進めていたり。
  • [複数グループのファシリテート+アイスブレイク] テーマBの方は全体を緩くファシリテート(問題設定のフレームワークまでは共通にしておき、具体化する所はグループに任せる)してたり。でもアイスブレイクにしてもあの人数(6人*2or3グループ)で自己紹介+呼び名設定からするとは思ってませんでした。(全員分やるのに時間かかるという意味で)
  • [タスク細分化+繰り返し] 3分〜5分区切りぐらいで細かくタスクを設定し、適宜間の時間で討論交えて何度も何度も繰り返すことでアイデア出させたり。
  • [ペルソナorストーリー検討を通した集約モード] 叩き台としてのアイデア出しだけが目的ではないので、提案に結びつけるための添え木として「(程度の差はあれ)具体的な人物像」や「ストーリー」を作りだしながら提案自体を深掘りしていったり。
  • [カード化したアイデアをグルーピング/空間配置/関係性検討による集約モード] おなじみブレインストーミングやKJ法での整理段階したり。
  • [高校生によるミニ発表] 2,3分程度で状況報告してもらいましたが皆発表上手い。

フィールドワーク出発前に、ミニ発表を高校生主体にしてもらいました。お昼休憩前に予告はしてあったんですが、それにしても予定に無かった話で突発的な状況だったはずですが高校生皆さんの話上手なこと。中にはスケッチブックで紙芝居風に話をしたり、グループワークで作成した日記に触れてイメージを膨らませたり。琉大生も明日の最終発表では高校生に負けないよう頑張ってください。期待しています!

フィールドワーク先としては那覇方面を想定していくつかピックアップしていたのですが、ひょっとするとグループの方が多かったかも。というぐらいあちこちに散らばったようです。筋書きが無いとat random とでは意味が全く異なるけれども、事前準備していただけあって視野が広がっていたのだとしたら何より。ただし、実際問題としてフィールドワークを想定していなかった(討論時間短い状態で外に出ざるを得ない)こともあって、うまく機能するのかは割と怪しいです。でも先方からの強い意向だったし。

フィールドワークは現地解散という形を取っているのですが、高校生にも参加してもらっているということもあって各グループにいる情報学生の皆さんには「親御さんと合流するところまで見送ってから報告」をお願いしてもらいました。オフィシャル終了時刻17時(當間想定終了時刻18時)のところ、全グループの報告が届き終わったのは20時。ここまで延びたのは一部のグループではあるけど、高校生預かってのイベントという点ではやっぱりもうちょっと時間に余裕を持って設定してあげるべきだろうな。予定時刻等を親御さんに連絡するように伝えてはあったとしても。

明日、最終日は特別なプログラムは発表会だけで、それに向けての準備に取りかかってもらうことになります!発表会は14:50開始予定。覗いてみたい人はどうぞどうぞ。宮城先生経由で琉球新報さんにも声かけして貰ってますが、来るかなー。

朝から歩き続けた以上に食べまくった一日

土曜日, 11月 9th, 2013

今日は世間的にはTEDxRyukyuな一日でしたが、別件があったので午前中に掃除洗濯しながら1,2件眺めてただけでした。ま、後で録画見れるだろうし。

ということでそうではないタスク、遠藤先生とデザインスクールの模擬実施を昼過ぎから夕方までやってました。時間的には圧縮しての実施でしたが、実際に今回用意したテーマでどういう風に討論が進み、アイデアが出るか、目的のあるフィールドワークを設計し、実施できそうか、といったことを3時間ぐらいで実施。帰り道&食事込みで4時間ちょいか。ワークタイム的に1日8時間で考えると半分で終了。結論としては「今回の時間で、このテーマで、討論深めながら提案し、プレゼン準備するまでの時間は確保できているだろう」。問題はグループ数が増え過ぎた時の対策とか、そもそもどういう準備をすべきかといった「当日の物品的and/or人的リソース」といった所。この辺りは今度の水曜日に京大側とのミーティングでも詰める(はず)なので、それまでは待ちか。こちら側で準備するのは情報工以外の参加者目安、スケジュール最終案ぐらいかな。

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今回のお試しフィールドワークは「那覇の市場で古本屋   ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々」で、ジュンク堂から試しにその店舗方面まで歩いてみながら関連ものを探せるかというもの。希望通りではなかったですが、実地に赴くことでしかえられないものはありますね。ただ、それが直接的or間接的に何かしらアイデアに結びつくか、補足資料なりとして使えるかどうかは状況次第なんでしょうけど。

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自炊は全く無い一日。お昼は久しぶりに洋食亭ウエダヘ。普通のパスタランチを食べたかったのだけど、今日はナポリタンのみらしい。ということで頼んでみて、美味しいことは美味しいのだけど食べたかったものとは違うということでやや物足りない感。

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晩ご飯はグルクンサンドがあるという話をしたら遠藤先生がノってきたのでとらえもんへ。って、2人でメイン3つ頼むとかおかしいです。(大半は私が食べるよくあるパターン。しくしく)

違う分野のアクティビティを見ることで得られるものは少なくない

木曜日, 10月 31st, 2013

木曜日は比較的固定タスクがないので融通聞かせやすい一日なんですが、逆にその分あれこれ入れてしまって他がやれなくなるということも。ということで今日は結果的には丸一日デザインスクール関連な一日でした。

午前中は、遠藤先生と一緒に 観光産業科学部の下地先生との打ち合わせ。リンク先はググったら見つかったやつだけど、今度読んでみよう。今回のデザインスクール(ワークショップ)の目的とテーマ・進め方について説明してみた結果、実はテーマA(街並みデザイン)の方は今丁度研究生が取り組んでるテーマということもあってその学生には参加してもらえそう。テーマB(おもてなしデザイン)は観光業では共通するということで誰かは釣れそうらしい。ということで、観光科学科の学生も数名は参加確定っぽい。基調講演の方も「そもそも何故今の沖縄がこういう状態になっているのか」ということについて歴史的背景絡めた話をあちこちでやっているということで、快諾頂けました。ありがとうございます!

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下地先生の学生さんらによる研究研修してきた発表会が昼過ぎからあるということで、そちらに参戦。「かりゆしホテルズ観光人材育成基金」ハワイ大学研究プログラム報告会というもので、去年から始まってる取り組みらしい。大きな目標としては「テーマを決めてハワイ大学の研究プログラム(講義等の受講)をしつつ、フィールドワーク。テーマに関する沖縄との共通点/違いを整理して報告」というものようです。一ヶ月ぐらい(?)の比較的期間の長いプログラムであることと、次で述べるように琉大(教員)も関わっているプログラムになっている点が大きな違いか。

国内での多数を占めるであろうインターンシップだと、(a) たかだか1~2週間程度会社見学+αして終わるか、(b) 新人社員の教育を兼ねて面倒見させながら作業してもらう、(c) その企業で採用している人材育成プログラム的なものに乗っかるか、ぐらいのいずれかであることが多そう。共通点は「基本的に丸投げ」。その方がやりやすい側面もあるだろうし。一方、観光科学科でのプログラムにおける研究プログラムの特徴は、インターンシップ先に丸投げじゃなくてあくまでも大学(教員)も関わった研究なりの共同作業の一環としてプログラム化しているところ。最初から具体的な目的や背景は勉強してる状態から始まるのでモチベーションは当然あるし、アンテナある状態で実地研修するのでいろんな視点を体験しやすく、現場ならではの問題の気づきやより具体性/現実味のある提案に繋がっている。ように感じました。

ちなみに研究プログラムに行ってきたのは4研究室(4グループ)らしく、ざっくりとしたテーマは以下の通り。(聞き違いとか誤釈多々あるかも)

  • スポーツツーリズム@辻グループ

    沖縄と言えば海だが、閑散期に観光客をどう呼び込むか。例えば野球キャンプや那覇マラソンは既に認知度が高い。トレッキングやトレイルランニングは世界的に広まりつつあるが、沖縄ではまだまだ。問題点をどう洗い出し、それらに対してどういう提案ができそうか。

  • 景観政策@下地グループ

    沖縄には景観法(景観規制)が準備され、ガイドラインを元に市町村毎に取り組みが始められつつある。しかし一般住民レベルでは認知度が低い(20%以下)だけではなく、景観について良し悪しをあげることができない。これがハワイだと80%以上の住民が認知していて、その良い点も悪い点も指摘することができる。観光客からすると「沖縄らしい街並み」を求めているし、地元の人は「暮らしやすい街並み」を求めているだろう。それらを両立させるためにはどういう施策が考えられそうか。

  • 観光の資格@井川グループ

    沖縄でもハワイでも人事担当からすると資格そのものはそれほど重要視しておらず、実践できるかどうかが問われる。特にハワイでは質の高いパーソナルテストを実施している点が異なる。また、沖縄だと抽象的な資格や目的(語学とか)だけを持ってる人が多いのに対し、ハワイでは「ホテルの○○」というような具体的な業務を目的に取り組む人が圧倒的多数。これらを踏まえて、大学における観光業人材教育において、理論と実践を組み合わせた形は考えられないか。

  • 格付け制度@上地グループ

    ホテルやレストラン等におけるハード・ソフト面における格付け制度は、それを望んでいるカスタマーがいるからこそ。一方でそれだけでは語れない側面があるのでは。例えば「ハワイらしさ」や「沖縄らしさ」を導入することはできないだろうか。


仮に情報工学科で似たようなことをやろうとするとどうなんだろう。インターンシップじゃなくて最初から共同研究で良いじゃんみたいな話になるのかな。知的財産的にいろいろ面倒な状況がありそうではあるし。

シミュレート通りにならなくてあたふたする様子もいとをかし

金曜日, 10月 11th, 2013

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いや、本当にそうなのかは知りませんが、情報ネットワーク演習のお話。事前に想定通りになるかを一度通して手元で確認しながらやってたんですが、STPの動作説明しててブロックされちゃ困るポートまでブロックされてしまって「??」な状況に。結果的には声出して呼んでた部分が脳内で省略されてて、ATな宜保くんが出してたヒントにも気づかずあたふたしてました。あはは。

デザインスクールの方はようやく大枠が決まりつつあるかというところ。(非常勤講師で大学来てたタイミングということもあって)白井さんから声かけて頂け、丁度こちらからまとめた提案書類をベースに少し修正するぐらいで本提案にする方向に落ち着きました。本当は1週間前にここまで辿り着いてないとマズいだろうとは思うんですが。うーん。

ちなみに思いつきで出したアイデア発想方法が、結果的にはワールド・カフェと呼ばれる手法に似ているらしい。いくつかググってみた感じでは組み込み方が違う気もするけど、結果的には似ているのかも。ということであれこれ頂いたアドバイスを元に資料をアップデート。これで問題無ければ高校生/企業さんら/観光学科へ声かけ、京大側に報告(順序逆な気がしなくもないけど)、学科内で募集、事前学習というか事前討論的な何かイベントの実施*2回、みたいな未来が待っているらしい。どこまで予定通りに動くかは未定です。

vagrant使用感はこんな感じらしい。他にもこんな罠がとか。

食べきれないほどのお茶菓子が集ったお茶会

水曜日, 10月 9th, 2013

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昨日の日記でも書いた1年次の年次懇談会が終了。どの時間帯に予定入れても講義と重なる人は出て来るよねということで水曜日2時限目に入れてみたのですが、授業と重なって来れない学生多数(約半分)になってしまった。5時限目にした方が良かったかもしれないけど、既にゼミ入れてたので調整しようがありませんでした。ごめんなさい。

年次懇談会の中身はこんな感じ(ieな人は学科アカウントで見れます)。404の使い方については少し討論して貰いましたが、ちょこちょこ覗いてみないとね。また、例によって「」探そうと言い続けています。今回紹介したのは以下の通り。

「丘」の探し方

  • 企業と大学と学生の関係@NLP2011併設ワークショップ
  • ユタ大学の助教授が説く『博士号とは?』
  • カラーバス(color bath)
  • バイブル探し
  • まずは体験しよう
    • やってみないと分からない(イメージだけでは気づかない)こともある。
    • リスクを選択するか、負わされるか。
    • 一方で、「ただ単に体験した」ではそこで止まってしまい、経験を積み重ねていくことが困難。積み重ね方の一例: ネタ出しのススメ with 論理的思考
      • 体験したことを元に「目に見える形(=再利用しやすい形)」に書き出そう。場合によっては写真やイラストを含めても構わないが、ここでは言葉での表現を重視。
  • 後学期中の課題
    • 学外主催のIT系イベントに参加し、見つけたこと、感じたこと等を学科ブログとして書くこと(1件以上)。
    • 学外主催の非IT系イベントに参加し、見つけたこと、感じたこと等を学科ブログとして書くこと(1件以上)。
    • 補足
      • 友人らと一緒の参加で構わない。
      • 自分の言葉で表現すること。

午後の会議ではFDとしてPBLとかOCEAN21の人らを招いてのあれこれ討論的なお話。企業の方を巻き込めるなら楽しいだろうとは思うけど、企業側にどのぐらいメリット出せるかは別問題だったりするからなぁ。別の話として「ついていけない学生をどうするか」という話も。

久しぶりのゼミは、夏休み中最後の進捗を思い出すのが主でその続きとしてどう進めようとしているかについての討論ぐらい。お茶会は出張/旅行お土産やらが被ってしまい、初めて「食べきれない」という事態にw

ちなみに「おもろ」は個人的に沖縄で美味しいお菓子No.2です。

まずは沖縄に関係があると思ったものをひたすら書き出す

火曜日, 10月 1st, 2013

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今日は特別なタスクはなかったので、1年次の年次懇談会調整(10/9, 2時限目, 321室予定)、登録に関する質問対応、実験4の追加登録対応。合間を使いながら先日のサマーデザインスクールの報告書を仕上げたので一先ず提出。問題無ければ後は沖縄開催時のテーマ案検討に集中できるか。(10月は他にもいろいろあるのだけど)

早めのお昼をモスで。デミグラスソース アリゴ添えのアリゴとかいう「フランス・オーベルニュ地方の伝統料理で、トム・フレーシュというチーズを加えた、いわば、フランス風マッシュポテト。モスでは北海道産じゃがいもを潰して、モッツァレラチーズやガーリックなどを加えています」がなかなか良い仕上がり具合。味も良いですが、もっちもちの触感が素晴らしいので、自炊し始めたら一度再現頑張ってみよう。

お昼終わってテーマ案検討のためのアイデア検討。代表的な手法としてブレスト/KJ法的にまずは守破離の守ということで何も考えずに「沖縄に関連しそうなキーワードやテーマ」をひたすら書き出す。この時点で関連してる/してないとか、重要か否かとか、必要無さそうかどうかとか、似たようなキーワード書いたようなとかは考えず、思いついた時点で書き出していきます。一度書き出しておけば「後で振り返って評価する」ことができるので。書き出す時点で「これ書かなくても良いかなぁ」とか悩むぐらいなら後で評価しよう。ということで午後数時間+帰宅バス車内で書き出してみたところ、200個ぐらいのキーワード/フレーズが出て来ました。まだまだ書き出せてないものありそうだけど、一応最初のステップは一段落かしら。思いつく都度追加しても良いし。