Archive for the ‘教育’ Category

今年度の卒業研究は卒論仕上げ&最終発表だけでは終わらない

水曜日, 1月 22nd, 2014

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ここ数日気温自体も結構下がってて、週末にはやや暖かくなるので週末が見頃になるんでしょう。>緋寒桜さん

今日は会議しながら内職というかPD1の宿題:シラバス土台作成をやってました。高良先生らとの調整は金曜日で、明日に山田先生との調整。最終的にどうなるかは分かりませんが、取りあえずは(課題発見・課題解決という意味での)デザイン方法を体験することに主体をおく形でたたき出してみたり。デザインスクールでの経験も活かしてみてるんですが、2〜3日集中的にやるのと90分*15回のスタイルとでやれるorやりやすいタスク設計というのも違ってくるので微妙に活かし難いところもあるんだよな。

学科会議で卒業研究の評価方法についてちょっとしたテコ入れの話が。正確には卒業研究自体というよりは大学教育の質の保証からの流れで「琉大情報工学科を卒業した人」がある一定の水準に達しているのかどうかをもう少し定性的/定量的にチェックしたいという話。1科目ずつだとか科目分類毎にルーブリックのようなものを用意しても良いし、実際実践よりのものについてはそういうものをリストアップしてみた例もあるのだけど、今回は情報工学科卒業生の集大成であるはずの「卒業研究」へのヒアリングか何かでチェックしてみようという方向で調整中です。まだ調整中なので正式な告知はまだ後になる予定。いずれにせよ学習教育目標にあるように「本学科の学生は卒業までに次に示す学習・教育目標を達成しなければならない」とある部分をもう少し具体的に確認してみようとしてみるだけの話。どちらかというと「こういうことを達成させようとして準備しているはずのカリキュラム/教員側に抜けが無いか」をチェックするという側面が強いかもしれない(多分)。

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自炊の方は、10日前に作ったキーマカレーの残り。冷蔵庫保存でどのぐらい保つのか分からずびくびくしながら試してるんですが、10日ぐらいなら玉葱もぐしゃぐしゃせず、香りも(カレーパウダー追加したけど)美味しく食べれるな。今週末には市販セットではなくスパイスベースで試してみたいな。

PD1,2打ち合わせというよりは基礎カリキュラムに関する共通認識構築のための情報共有

木曜日, 1月 16th, 2014

2014年度からプロジェクト・デザイン1,2が刷新?」とかいう記事を昨年末に書きましたが、今日の感じでは「PD2はほぼそのまま、PD1を大改造」という方向かしら。未確定情報だらけなのでまた変わるかもしれませんが。取りあえず備忘録兼ねてのメモ。山田先生と自分的にはシラバスとして作るのはまだまだ先の予定だったのだけど、叩き台を来週には準備しないといけないらしい。しくしく。

PD1,2を含めた2年次までに終えておきたい基礎

  • デザイン(設計)手法を身につけさせたい。
  • 入学初年度ならコミュニティ作りも兼ねたチームビルディングも込み。
  • コンピュテーショナル・シンキング
  • 大学で何故勉強するのか(≒動機付け)
  • 大学生のためのリサーチリテラシー入門 研究のための8つの力」はPD1の教科書or参考文献?
  • 2年次までの間でソフトウェア・ハードウェア双方の基礎を終えておきたい。
  • 特定学期に集中しすぎるのは学生・教員双方に望ましくない。
  • ソフトウェア側の例
    • 就職活動を見据えるなら3年次に入る前にweb service立ち上げるぐらいが一つの目安。
    • webサーバ、データベース、プログラミング
    • スマートフォン・アプリはAndroid (Java) ならまだ1年次で触っているからどうにかなるとして、iPhone (Objective-C) でチュートリアル以上を全員に求めるのは厳しい。かといってプログラミング1で C の代わりに Objective-C やるのはやっぱり厳しい。
    • バージョン管理+α: Trac / Mercurial / Git
    • IDE: Eclipse / IntelliJ IDEA
    • 環境構築: Vagrant
    • デザイン: UML / Mindmap / ブレインストーミング / KJ法 / 0秒思考 / 635法(ブレイン・ライティング法
    • プロジェクトの進め方: アジャイル / スクラム / …
  • ハードウェア側の例?
  • 実験1,2を含めてソフトウェア・ハードウェアの基礎を終えておきたい。

テストプレイを兼ねて、一度デザイン手法を体験してもらうワークショップでも開いてみようかな。希望者がいるかは謎だが。時間的には丁度明日がセンター試験準備日で休講なので明日やるのが良かったんだけど、全く準備してないので明日は無理か。数時間はかかると想像するのでやるとしたら週末がベター。来週末はGlobal Game Jam 2014なので無理だよな。再来週は期末試験に入るか。うーん。

年明け最初の週ゼミには桜が咲き始める沖縄

金曜日, 1月 10th, 2014

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年末の冷え込みと年始の暖かさで桜がぼちぼち開花し始めてるようです。琉大内でもいくつかつぼみが開き始めてました。食べ物じゃなくてこういう草花は接写したい質なので、たまにちゃんとしたデジカメ買いたくなります。といいつつもう何年も買ってないですが、引っ越ししてから財布の紐が緩みがちだな。ちょっと調べてみようかしら。

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週ゼミは殆どが情報処理学会全国大会の予稿関連のチェック。玉城くん、平良くん、松田くんは昨日の時点で報告があったのでそれをベースに校正。その場でチェックした慶留間くんは、まだ実験周りの書き足しが必要か。金曜日ということを忘れててゼミすっぽかした堀川くんは、お茶会時に軽く確認すると共に、4時限目の個別ゼミで具体的な中身というか実験周りのチェック。週末中には初校になると期待。山内くんは修論に向けて新実験のためのコード最終調整中で、来週からは実験に入れそう。目的がずれてきてることのが気がかりだけど、どう落ち着くかなー。

午後は山田先生とPD2についてざっくりとした討論。学外の先生含めてあちこちから話聞いたり関連文献集めてたりしてて流石。互いに気になっている点について取り上げながらの情報共有して、取りあえずの宿題を設定。個人的に気になるのは以下の点。

  • 現行のPD1,2等のプロジェクト型演習をやる講義が、各々独立し過ぎなのをどうにかしたい。例えばPD1で失敗経験した部分についてどう改善するかといったことが放置されたままなのはどうなの、とか。
  • PD1に限った話じゃないが、グループワークで調査らしい調査もせず場当たり的に提案してることがちらほらあって、結果として調査研究の仕方が身についていないように見える。
  • 守破離の「守」をやらずにいきなり「離」をやっても「やっぱり失敗したorたまたまうまくいった」にしかならない。(一方でアジャイルみたいにフロー全体を細かく何度も繰り返すことで結果的に蓄積(前進)しやすくなるという側面を重視するのもありえるが、こっちは「モデリングと設計」でもスクラム込みでやってるっぽい)
  • グループワークにするのか個人ベースにするのかという視点と独立して、プロジェクトとして取り組ませるのかそうではないのかを区別した方が良さそう。
  • 今は講義/実験等が良くも悪くも独立しがちなので、もっとカリキュラム間の繋がりを持たせることで「体験を蓄積しやすくする」ようにしたい。

宿題は「細かく複数回体験してもらうとした時にどういう課題を準備できそうかについてのアイデア出し」。これ自体をブレストとか何かしらでやるのもありだけどね。

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12月頭?ぐらいに発注した MBP15 Retina (2.3GHzクアッドコアIntel Core i7/16GB/1TB) が届いたので3連休中にいちゃいちゃしてみよう。

免許失効については、返納するという道もあって、沖縄バスは65歳以上&自主返納すると運賃5割引きみたいな話もあるらしい。失効/返納以外にもまだ何か道があったりするのかしら。

2014年度からプロジェクト・デザイン1,2が刷新?

月曜日, 12月 30th, 2013

今年も残り僅かとなったこともあり、チャーハンルートビアパナップカレーとあれこれ年納め中で忙しいです。いや、今日も(ど忘れしてて大遅刻くしてしまったけど)口頭試問したり、面談したり、個別ゼミしたりとちゃんと仕事もしてたんですよこれでも。

2014年に向けてというか2012年度に向けての話になりますが、今年度で宮城先生が退官されることもあってプロジェクト・デザイン1(PD1)同2(PD2)の担当先生調整中です。今の所濃厚な候補が、PD1=高良先生、PD2=山田先生&當間(sub)という組み合わせ。

PD1は恐らくこれまでのを踏襲する方向じゃないかと想像します。教科書としては選書でも紹介した「大学生のためのリサーチリテラシー入門 研究のための8つの力」を紹介していて、高良先生自身も眺めて見ているようなのですが、実際のところどうなるかはまだまだ不明です。

PD2は山田先生&當間(&PMとの関連という意味で名嘉先生含む)というこれまで蚊帳の外で眺めてただけのチームで担当することもあって、全面改定を辞さない方向で考えはじめようとしています。まだ研究室メンバや一部の学生にちらほら「受講してみてどうだった?」とか聞いたりしてみてるぐらいで、具体的な検討には全然入っていませんが。何かしらリクエスト(ポジティブなものでもネガティブなものでも)があれば、山田先生and/or當間まで連絡頂ければ。

ということで、良いお年を!(明日は書かないフラグ)

週末の大学は静かで色々捗りやすい環境

土曜日, 12月 21st, 2013

今日も個人面談、な予定だったんですが学生側に急用が入ったとのことでキャンセル届けが(後で気づいた)。ということで静かにお仕事することができました。週末の仕事のし易さは良いものだ。といっても大した事やってなくて途中から第5回ニコニコ学会βシンポジ​ウム ~生命の境界~を眺めてたりしましたが。って、これまだ続いてたのか(20時現在)。

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お昼はhanta baruでお肉。たまにガッツリ肉食べたくなるのだけど、近くのスーパーだとステーキ肉は2枚からしか売ってない(orタイミングが悪くてそれしか見てない)ので1枚分余っちゃうのでなかなか買わない。それぐらいなら素直に美味しく調理してくれるお店で食べた方が良いかということで、歩いて行ける場所で食べることに。満足度高し。

久しぶりに(主に)1年次向けコラム記事も復活させて、これから少しずつ何かしらの専門分野に興味を惹き付けやすそうな読み物を紹介していく予定。一人でも多く何かしらの切っ掛けになれば良いのですが。

(不定期コラム) 読みやすそうなものから手をつけてみる

土曜日, 12月 21st, 2013

2013年度入学生も大学生活に慣れ、少しずつ時間に余裕が出始めて来る時期に差し掛かりました。1年次後期は情報工学科カリキュラム的には最も時間にゆとりのある時期でもあります。講義関連への課外時間(自習時間)を増やしてより理解を深めるのも良いし、折角の機会なのでこれまでにやったことのない新しいことにトライするのも良いでしょう。年次指導教員としては「成績を良好に保ちつつ」とか言いますが、成績以上に大切な何かを見つけたのならそれを優先して突き進んで欲しいし、夢の実現をサポートできる環境を用意したいというのが個人的なアドバイスです。矛盾したことを言う事もあるかと思いますが、それをどう受け止め、どう選択するか(必ずしも 0 or 1 じゃない)は皆さん次第です。

ということで何かしらこの時期を計画的に時間を使って欲しいという思いを含めて個人面談中ですが、全員に向けた共通アドバイスを不定期コラムとして取り上げていきたいと思います。暫くは面談時にも伝えている「何かしらの専門分野に関する読み物の紹介」になる予定です。


久しぶりの不定期コラム(15回目らしい)は、情報工学科らしく(?)「情報処理学会」から毎月発行されている学会誌から、無料で読める巻頭コラムの紹介。

リンク先を眺めてもらえれば分かるように「ぱっと見」では学術らしくもなく、情報工学に無関係にも見えるような人やタイトルが並んでいますが、そもそも情報処理/情報工学/情報技術における「情報」は分野を問わずどの現場にでも存在します。より具体的な現場における利活用を取り上げたいと思ったらその分野毎の現場で働いている人と触れ合うのが一つのアプローチの仕方でしょう。必ずしも直接的何かを得られるとは限りませんが、「これまでの自分自身の体験では感じた事の無い世界」を少しは味わえるはずですし、特にこのコラムについていえば何らかの意味で情報処理に関係を含む側面が比較的強く、その分野におけるキーワードも出てくるので興味があるならその先を調べていくこともできます。擬似的な体験ですが、ラーニング・パターンでいうところの「フィールドに飛び込む」や「まずはつかる」への第一歩(取っ掛かり)として参考になれば。

コラム記事でコラムを紹介するのもアレですが、取っ付きやすさやその著者らの熱量を味わうという意味で取り上げてみました。1記事あたりたかだか2ページ&文字数もとても少ないので、気になる人orタイトルだけでも眺めてみてはどうでしょう。

もう少しまとまった分量のものを読みたいという人は、書籍になりますが例えばブルーバックスや新書を探してみるのも一つの手です。検索する限りではブルーバックスは図書館にもあるらしい。勿論ジュンク堂を歩き回るのも良いでしょう。

(次回からは少し分野を絞った紹介をしていく予定です)

怒るにはエネルギーが必要

木曜日, 12月 19th, 2013

1年次向けの連絡網としてGoogle groups(の Mailing List)をメインに使いつつ、講義等を含めた学科全体の連絡網としてnews-ieがあるわけですが、どちらで告知しても反応がない学生が多いということで少しお怒りモードに。今日は必修科目の情報数学2がある日だったので、少し時間を間借りして

  • 連絡網2つともチェックするように。
  • 個人面談実施中なので予約取るように。
  • いい加減汚いままの自習室をどうにかするように。(自分たちでどうにもできないならこちらが制御する)

と伝えてみました。元々今週末からの3連休を利用して大掃除する予定があったようですが、その前に我慢できなくなったともいえるか。何度も何度も突っついてる話だし。自習室の使い方については、その環境に耐えられない人は他室を利用せざるを得ない状況を(結果的に)強制しているのだけど、自習室利用者の中には「そのことに気づいていない」という人もいるのかなと想像。良く言えば住み分けできているとも言うけど、その状態で「皆で掃除しよう」とかは都合良すぎるよね。社会はそういう場所なんだということを認識できる機会ともいえるか。

最初の告知から既に2週間経った時点での個人面談の現状は、済んだのは20数名、予約済みが20数弱、まだ何もしてないのが20数名という状況で、大凡3分の1ずつらしい。そろそろ予定してた不定期コラムを復活させるか。連絡網はできれば1日1回、少なくとも2,3日に1回(週に2回)はチェックするようになって欲しい。そうじゃないと困る場面少なくないので。(関連情報告知されてたのに気づかず後の祭りになってる件が少なくない)

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自炊は残りものシチューにマカロニと冷凍カボチャを加えてみたぐらい。食べてから気づいたけどカボチャもの凄く久しぶりだな。(冷凍カボチャ自体は大分前に購入してあった)

意図的に緩い設定の課題を出すことが少なくないのだけど、出し方に問題がありそう

月曜日, 12月 9th, 2013

ここ数日準備にかかっきりだった探索アルゴリズムその1が終わりました。2クラスあるので1クラス分だけですが、2クラス目は同じ内容だし。Level 1.2 に関する補足があるので、課題中に迷路に迷い込んだ人は読んでみてください。自由度の高い課題なので自分で問題設定からする必要があるんですが、出し方や意図の伝え方がマズいかもしれない。

今年は実験3,4でデータマイニング班を始めたこともあって、それに合わせて1年前の今頃にも実験2の内容を少しテコ入れしていたのですが、不満だらけの内容(ストーリーの薄さ)だったので今回はかなり時間かけてアップデートしました。といっても実際には「これは無しの方向で」として落とした部分もかなりあるので、最終的なコンテンツとして残ったのは半分ぐらいです。これでも盛り込み過ぎに思えるので、削るのが正しかったとは思いますが、本当なら「それらのコアになる部分をコンテンツとして用意する」できるとベストだったかなとも。学生視点でどうだったかは分かりませんが、個人的には1本筋の通ったストーリーで仕上げたという点で割と満足しました。2週目のテキストはまだ準備中ですが、こっちはほぼ去年のものを流用できる予定。

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実験2を終えてヘロヘロになったので、夕飯は自炊する気力も無く外食@きたや。ご飯食べて補足記事やブログ書くぐらいの元気は戻りました。風呂って休むかー。(実験4の準備は明日にしよう…)

隣を見渡せるぐらいの距離感が程よいストレス源(刺激)を生み出す

土曜日, 12月 7th, 2013

デザインスクール関連記事その3、会場の広さやテーブル配置といった会場設営面でのメリット・デメリットについて。


会場のレイアウトは若干細かいテコ入れをしているものの、基本的には京都版と同様「集中しやすい程度の距離は設けるものの、隣の様子も見れる距離」を保つように配置。盛り上がった瞬間は大きな声になりがちですが、こういうのがあちこちで発生し始めると「会場全体としての統一感や臨場感」をより高い次元で実現しやすくなります。これは一人や2,3グループだけでは味わえない環境でしょう。同じ意味で、動画撮影したとしてもかなり編集しないと「雰囲気」は理解し難いと思います。Ustreamも同様。無いよりはあった方が良いかもしれないけどね、、、ぐらいには情報ロスが少なくないです。

一方で、実際にワークグループに参加している側からすると自グループにおける作業に手一杯で「他のグループを長時間観察する」ということはし難いです。(観察すること自体をタスクにしてれば別ですが、それは例外的な場合でしょう)。この「隣も面白そうなんだけど何やってるんだろう?知りたいけど時間が無い!!」というストレスにもなるのですが、これが適度な度合いに収まるならハングリー精神としてその後の活動にも良い影響を与え、過小/過度だと振り返りにも繋がらない可能性があるのだと思います。程よいさじ加減でストレスを与える環境づくりが大切というお話ですが、まだまだ工夫の余地はあるのでしょう。


関連URL

「学び方」を学べない人は大学を卒業できたとしてもその後で困る

水曜日, 12月 4th, 2013

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今日から3週連続で工学部後援会による就職説明会が開催されてます。webにもあれこれ情報が溢れてるかもしれないけど、その中から自分にあった情報を抽出する力、発信源(人)次第でいろんな感じ方・表現の仕方があるという属人性の見えづらさ、現場ならではの体験談等、情報源毎に異なる特性があるので一度は参加してみよう。参加して駄目だと感じたらその後は行かなければ良いけど、参加すらせず妄想で「別に良いや」で済ましちゃうと視野が広がりも深まりもし難い。広げ方・深め方にも色々あるから「絶対コレコレに参加しろ」という言い方はあまりしないのだけど。(私自身が勉強の仕方にあれこれ言われるのが好きじゃないというのもある)

視野や考え方の広げ方・深め方という点では自学/独学の仕方がとても大きく影響してきますが、琉球大学学生部が実施している平成24年度学生生活実態調査報告書を見ると割と愕然。

「問75 自宅等で行う学習の時間は一日平均どのぐらいですか」では、工学部は1時間未満が60%越えてます。そりゃ課題出せなくて単位取れずに除籍(琉大には「1年間に16単位取れないと自動的に除籍になる」というシステムがある)になる学生が後を絶たないわけだ。

「問79 よく読む本の種類は何ですか(複数回答)」では、工学部は圧倒的にマンガが多い。それ自体は悪くないですが、複数回答で専門書の割合が他学部と比べてかなり低いのは謎です。専門的な勉強したくないなら大学にお布施しなくても良いのに。(専門学校/職業訓練学校の方が就職しやすい側面もある)

「問81 1ヶ月に読む本は何冊ぐらいですか」では、工学部は1冊も読まないのが3割ちょい、1〜2冊と合わせるとこれだけで7割強。これは一概には勉強をしていないとは断定できないけど、問75, 79 と合わせて解釈すると「他の情報源で勉強しているわけでもなく、純粋に自主学習をしていない人がかなりいる」のでしょう。

webにも優れた情報が多々あるのは確かだけど、有象無象な中から適切な情報を探し出す能力(ggrks)自体が無い人も割と居たりするし。そういう意味で講義や研究に因んだ良い教科書や参考図書を示すことにはまだまだ優位性があると思うのだけど、学生側は「そんなもの読みたくないし、そもそも勉強したくない」と思ってる人が3~4割はいるということで、そこの合間は今の所越えられない壁なのかもしれない。