Archive for the ‘イベントレポート’ Category

デザインスクール2日目はゆったりと過ぎた一日(運営的には)

日曜日, 11月 23rd, 2014

会場がらがらの時に明日の表彰状関連の準備したり、休み明けの実験準備したり。グループ戻って来てからは巡回しながら過ごしてました。

例によってレポート記事は公式サイトを見てもらうとして、ここでは備忘録を。

会場は、余裕を見て+2時間で抑えていたのですが、それでも足りないというか続けるグループ多数。最初から+3〜+4時間抑えておいても良かったのかもしれません。ただ、運営スタッフ側でどこまで対応できるかという問題があるのだけれども。最初からシフト組んでれば良かったという話かもしれないけど、一応、教員が一名はずっといた方が良いだろうし。

コーヒーブレイクは、そういう名前にしておきながら今回はお茶だけにしました。会場近くに販売機あるから問題は無かったと思うのだけど、気になる人は気になってたらしい(珈琲は?と聞かれた)。「休憩時間」と書けば良かったという話でもあるか。

帰宅途中でHaskell勉強会してたB2らと遭遇。遠藤先生感激。

デザインスクール1日目はほんのり雨模様

土曜日, 11月 22nd, 2014

ちゃんとした(?)レポートは公式サイトの記事を見てもらうとして、ここではそれ以外の雑多な備忘録を。

去年の1日目と比べると、無線LAN問題はクリア。昼食は個人的に問題があったのだけど許容範囲でクリア。

逆に去年なかった問題として、音響で当日音がでない(ぎりぎりで単に電源切られてたのを発見)というトラブルが。細かい(でもない?)点では、付箋紙用にボールペン/蛍光ペン/ホワイトボードペン/油性ペンを少しずつ(合計で十分な数があるように)用意してみたのだけど、(蛍光ペンではなく)太めの水性ペンが合った方が良さそうか。蛍光ペンでも十分なケースもあったのだけど、付箋紙の色と蛍光ペンの組み合わせの問題でもあるので、適宜見やすそうなペンを選んでねという話も仕方もできそうだけど、そうするぐらいなら最初から蛍光ペンじゃない方が良いよね。

今の所問題らしい問題はこれぐらいかしら。かなり良いスタートを切れたように見えてて、運営スタッフとして満足度高いな(来年度もメインスタッフやるかどうかは別として)。

続・研究室紹介(?)/デザインスクールのような創発の場を観察してマイニングしたい

金曜日, 11月 14th, 2014

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今週は食事が酷かったので久しぶりにおいしい野菜を食べるべく、晩ご飯はモフモナへ。涙が出る程ウマい。。


研究室紹介では話足りなかったというか、ま、興味のある人だけ読んでくれればぐらいの気持ちで。あと、お試しがてら(自分が美味しく食べたいからなんですが)、今度の日曜日のお昼に研究室/研究話(に限定しないけど)とかしながらお昼食べたい人がいるなら一緒にお昼どう?クエストを発動してみるテスト。

クエスト名: なるとまとおしょくじ
実施日時: 11/16(日), 12時前後(行き先と移動手段により変動。所有物「車」がない場合は徒歩制限付き)
募集〆切: 11/15(土), 23時
参加要件: 今現在研究室配属対象者であること
発動条件: 1名以上10人以下(6名越えるようならピザか何か頼んで大学で食べるか)
達成条件: 食事を楽しむ意気込みをここで轟かせろ!
達成報酬: 低人数でクリア時限定でタダ飯に(話はオマケ)

ということで一人でもいたら何か食べながらお話(?)でも。ゼロなら浮いたお金で美味しいところに行ってきますw


ということで閑話休題。2015年度から取り組んでみたいテーマなお話。資料的にはここの「関連事例集」の「グループワークを観察してマイニングしよう」。

  • 18ページ目: グループワークにおけるインタラクションの解明?
  • 24ページ目〜25ページ目

シュタゲ動画(のコグニティブ・コンピューティングと呼ばれてるうーぱ)だったり、タチコマだったりといった「複数の人間とのやり取りの中でも(人間から見て)自然なやり取りで様々なサポートをするコンシェルジュだか秘書だかファシリテータだかを、工学的に実現するには何が必要だろうか?」に迫りたい。

その迫り方には「自然言語処理や、音声処理、画像処理、、、、単体の情報を対象としてより精度や質を高める方向」はまだまだ残された余地はあるのだけど、そうではなくて「最初から複数の情報源に跨がって俯瞰することで見えてくるモノがあるんじゃない? もしくはそうしないと【常識】って身につかないんじゃない?」か、と。その例として出したのが井戸端会議にロボットは入れるか

NII today読んだ方が早いけど)井戸ロボではどちらかというと発話とジェスチャーに注力している(ように見える)のと、あるアニメについて紹介してもらうとか、科学展示物を説明してもらうとか)の場を対象として知識の伝達を観察することで「どういうインタラクションがどのような役割を担っているのか?」を解明しようとしているらしい。

それに対して、私(NAL研)はデザインスクールのようなグループワークを対象にしたい。この場では互いの意識を擦り合わせるだとかの知識の伝達も勿論必要になるけれども、それ以上に「開始時には誰も持ち得なかった新しい何か」を成果物として算出する場という点が違うのと、それに加えて言葉や身振り手振りだけでは伝え難いものを作図することで表そうとするシーンもある。そのことを踏まえると、ワーク中にやり取りされるインタラクションがよりリッチになっているというか、よりハイコンテキスト(文脈依存度が高い)になっているはずで、そういうのを観察+マイニングできれば「工学的に文脈というものを理解できる」ようになるんじゃないのかなー、と。

そういう単純な話ではないですが、マイニングするためにはどういう情報を付与してやれば良いのか(付与する必要がある情報はどんなものなのか)。その付与を自動化するにはどうしたら良いのか。「付与を自動化できる=文脈を理解できる」なのか。といったことに取り組んでいくことで「NAiveLife」の実現に迫りたいです。人間がやってることのうち、機械化できないものは何か?という問いでもあるのかも。

という話までしたかったな、という日記でした。

Gut’s+報告会&体験会

月曜日, 11月 3rd, 2014

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白井さんから連絡貰えて知った【学生&企業&教職向け】「GutsCafe」(インターンシップ報告会&体験会)に参加して来ました。Gutsというプロジェクト自体は何度も間接的に耳にしてるのだけど中身を全く知らなかったのと、デザインスクールの1テーマとも関係してるのとで丁度良いなと。参加した印象としては、1名でも良いので毎年度情報工から受講生を出したい、(やる気ない学生送ると先方が困るから無理だけど)強制参加させても良いのでは、と思えるぐらいには良さそうに感じてます。ちなみに、今度の春期生の募集は既に始まってるらしい。12/17〆切。

イベントそのものは4部構成になってて、
(1) Guts+1期生による「成長実感」プレゼンテーション(旧Gut’sから数えると7期生?らしい、による修了報告プレゼン&質疑)。
(2) 受け入れ企業によるパネルティスカッション(受け入れ側からの率直な意見)。
(3) Guts修了生現役社会人によるパネルティスカッション(受講生&社会人両方の立場からの振り返り的な位置付け)。
(4) ワールドカフェ方式による学生と社会人の交流促進プログラム(15分で未来検討、その後5分*3回のプレゼン)。
という流れ。

Guts+インターンシップそのものの枠組みはPDFポスターぐらい、なのかな? もしくはFacebookか。事前研修1週間+3日間*2社の企業実習で、その事前研修自体にも数多くの企業が講師として招かれているとのことで、受講生は大凡20〜25名ぐらいの社会人と接することになるとのこと。この中の誰か一人がやる気スイッチ(動機)に繋がる可能性があれば良い、という話。勿論個々のプログラムはちゃんと目標から掘り下げて練ることを前提としてるけれども、それだけでも不十分で「可能性を広げるために数多くの社会人(価値観、行動理念、原動力)と触れ合う」ことを意識しているっぽいです。1社あたり3日間というのがとても短い(≒薄い)ように感じますが、位置付け的には幅広く体験してもらうことで自主的に動く切っ掛け作りに注力してるという印象。ただし、その短期間の中で得られるものを最大限にするためのレクチャーを事前研修で用意する(叩き込む)と。

企業側は企業側で受け入れ体勢あれこれ含めたコストがかかるのだけど、それ自体が若手社員らへの教育にもなる/学生への企業PRになる、ということでウマい具合にこれからも学生受け入れを進めたい企業さんが少なくないっぽい。


情報工現2年次の年次指導としては「IT系イベントと、それ以外のイベントに参加してブログ書け」みたいな形で「外を体験させる」ことをしてますが、これがどのぐらい効果あるのかは謎だな。自分なりに目標もって参加しよう、例えば目標にもあれこれ考えられるよね〜とかって話もしてあるけど、事前指導したのはそれ以上でもそれ以下でも無いし。

第7回-沖縄複雑系研究会 が終了

火曜日, 9月 23rd, 2014

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今回の研究会は沖縄高専での開催ということで琉大組みは適宜分乗して一路宜野座まで。NAL研は少し早めの9時30分集合だったんですが、三人運転手に分かれて行く予定のところ一人が車不調、一人が体調不良で神谷さんに乗り合わせて行くことに、ある意味一台に乗り切れる人数で良かった。

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研究会のスタイルはプログラムの通り、LT+ポスターセッションを3回繰り返す形になってて、13時開始18時終了の5時間ほぼ立ちっぱなし。立ってる方が討論しやすい(身振り手振り含めて会話を発生させやすいと思う)こともあって良い方法だとは思うのだけど、一般的に学会だと「見たい発表を見る」のに対して、この複雑系研究会では「卒業研究やり始めたばかりの中間発表」で教育的指導がメインということもあって時間フルに使って見れる発表は見る、コメントできる発表にはコメントしまくるので体力消耗度が激しい。。でもそれだけのコストを支払う良い取り組みだとは思う。思うだけで、学生側にどう伝わってるか、それがどう今後に繋がるかは別問題なんですが、今の時点で学科内の中間発表レベルをやっているというのは明確な前進です。ただ、予稿としては書いてないのでそこはまた別途指導が必要ですが。

打ち上げして帰る頃には11時前。帰るまでが遠足ということで、皆さんお疲れ様でした! 貰ったコメントは明日にでも振り返ってみよう。

B1->B2への成長が見られた2014年度プロジェクトデザインI, II 最終発が終了。

金曜日, 8月 15th, 2014

情報工学科内部でやるイベントとしては卒業研究最終発表会の次ぐらいには大きいイベント、PD1PD2の合同最終発表会が終わりました。プログラム(要学科認証)はこんな感じ。朝から夕方まで丸一日かかってますが、1グループあたりの時間を短縮していることと、比較的時間厳守が守られてたのとでスムーズに終わりました。発表者も司会者も会場・Ustream等準備者の皆さんも、諸々おつかれさまでした。

PD1の発表は、良くも悪くも練り具合的には例年並みといったところ。高校卒業して半年たったばかりなので、急に成長している訳も無く。(提案だけじゃなくiOSアプリ作って来たグループもあったけど)。ただし、一つのプロジェクトとしてグループワークで取り組むことを通して得られた何かはあるはず。そして、PD2の発表はどのグループもPD1に比べると「テーマに対してどう取り組んできたか/その結果どうだったか/どこで苦しんだか」等を示しつつ、企画としての面白さを伝えるようなプレゼンテーションが多く、1年次の頃と比べてちゃんと練り具合が深まっているなという印象を強く感じました。初めての授業ということ、年次指導教員でもあることと相まってちょっと涙ぐみそうになった。しくしく(嬉しい方の涙)。

発表の仕方はPD1,2問わず、ただ喋るだけじゃなくて、蘊蓄喋りだす要員が待機してたり、掛け合い要員がいたり、寸劇したりと、印象に残る工夫をしているグループが多かったかも。凄い。

このまま少しずつ専門度を高める(深堀りしていく)過程を通りながら、民間でも通用するレベルでの「企画書」なり「報告書」なり「プレゼン」なりを目指して、個々人が一歩ずつ前進してもらえればと期待します。

個人的に感じている申し送り事項は以下の通り。

  • 「最終発表」であることの意義の説明。(大学生にもなって私語が多いのはちょっと。。。)
  • 企画に名前を付けさせるのを怠った。
  • 最終課題の採点割合が「全体の25%」というのは少なすぎるかもしれない。(そもそも広告としてのクオリティは求めていなかったのだけど、かなりの時間をかけて仕上げて来たグループが少なくないっぽい)
  • CM or 動画としての質を高く評価するべきか、広告効果としての質を評価するべきか、企画の質を評価するべきか、、、といった評価軸の曖昧さ。
  • (PD1向け)著作権や引用についての指導。
  • (一部向け)身内過ぎるネタに走ることの是非。*聴者の属性に合わせたプレゼンという意味では効果的なプレゼンではある。
  • 初回にやった0秒思考はずっと続けてやってもらうつもりだったのだけど、いつの間にかうやむやに。

P.S.
どうなるかまだ分かりませんが、学生成果物のCMは学科会議で検討後一般公開する予定です。最優秀賞だけではなく、全部。

P.S.2
「naltoma=丘の探求者」という扱いされてたけど、これはe13向けに進めている【「君の目指す丘は何だ?」と4年間問い続ける】プロジェクトのせいだな。元ネタはまおゆう。取材対応した時に「丘を見つけること自体が目標じゃなくて、丘の向こう側を見たいよね、そのために丘に登る力を付けよう」とかいう話もしたんですが、ネタ扱いされるぐらいでも広まりつつあるなら本望か。

2014年度オープンキャンパスを終えての備忘録

土曜日, 7月 19th, 2014

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オープンキャンパスを無事に終えることができました。手伝ってくれた皆さん、ありがとうございました。

今回は去年と異なり、午前中の学科毎の説明を大幅省略し、その空いた時間とパネル展示を合算することで、午前中からツアーを実行したのが大きな違い。今後に活かすため、気になった点を列挙しよう。アンケート・チェックは後日。

関連: 2013年度オープンキャンパスを終えての備忘録


事前準備

  • 体験ツアー紹介資料の編集作業について、去年間に合わなかったのを覚えていたので前もって舟木先生へコンタクト。してたお陰で今回は(未来工科を除き)全ブースの資料が揃いました。資料古すぎるだろうというのもあるんだけど、先生突っついてもレスポンスないとどうしようもない。。
  • パネル展示が無くなった分、準備がとてもスムーズに。ブース単位での準備や設置して貰えるので「当日予定者がいない」とかのトラブルが起こり難いし。
  • 午前からツアー開始することもあって大きな変更点(10:20開始とか、1回25分とか)を事前に周知しまくってたのですが、お陰でそれなりに周知できてたらしい。

工学部全体説明

  • 学科別説明会を大幅省略したことによる問題は全く無さそう。例えば、今回はツアー移行時の誘導をスムーズにするため「221教室を機械システムor電気電子希望者、222教室を環境建設or情報希望者」と分けてたのですが、最初から希望を決めてる見学者しか居ませんでした。それって「他学科の説明を強制的に聴かされるのは苦痛」だよね。
  • 毎年感じてることだけど、いちいち「140名程度はいる教室2部屋にすし詰め」にしてから誘導するのってとても馬鹿っぽい。工学部らしく最適化してよということでお祭り方式というかTDL方式というか、展示ブース毎の場所と時間なりを提示しておいて後は自由閲覧してもらえば良いだけだよね。どうしてもというならツアー希望者用に「30分毎に出発します」とか用意しても良いし。とにかく「全員を待たせておく」というのだけはメリットが全く分からない。
  • ついでに、工学部として一緒のプログラムでやることのメリットも分からず。だって、希望学科が既に決まっているんだよね。
  • どうしてもやりたいなら、各学科10分程度の紹介動画作成して、それをどこかの教室or総合受付付近で流し続けるぐらいで。

ツアー午前の部

  • 宮里先生との擦り合わせが不足してて、最初のグループ分けがトラブったぐらいか。去年と同じやり方だったのに。しくしく。
  • 去年と比べて午前の参加人数が126人->132人へ微増。微増ではあるけど、もともとブース数と部屋のスペース的にはかなりきつい。来年またこれ以上に増えると、部屋に入りきりそうにないレベル。(だからお祭り方式にしようよ〜)

何でも相談

  • 午前プログラムが終わるまでは待ち状態でしたが、ある程度ぱらぱら相談者が来始めると元々の対応学生3名+教員1名ではちと足りないぐらいの並列度が必要でした。たまたま来てくれてた別学生や教員らのお陰で待ち時間無しに対応できました。
  • ちなみに、午前の部〜何でも相談でとても謎なんだけど、見学者の待ってる時間は結構長い(9時受付で多くは20分前に集合)にも関わらず、希望学科の学科パンフすら眺めてなさそうな気がする点。そういう気がしているのは質問内容に「卒業生の就職先は?」というのが多いから。毎年書いてあるんだけれども。うにゅーん。

ツアー午後の部

  • 例年60人前後と比べて20名も人数が減ったという点を除いて、例年通り。このぐらいの人数なら同時に集まっても余裕で捌ける。けど、互いに待つのって怠いよね。
  • 聞く方は3時間連続になるんですが、椅子が用意できてたのは7ブース中5ブース「高良研/音声分析(姜先生)/未来工科(宮里先生)/歌声合成(舟木先生)/ゲーム班の一部(河野先生)」かな?。過半数になったということでは大分改善できたんじゃないかと。展示によってはそもそも座った状態だと見づらいものもあるし。
  • でもこういうのも「疲れたら休む」みたいなことがし易いように、ツアー形式辞めて休憩所用意できれば良いだけなんだよな。休憩所に何でも相談付けといても良いし。

在学生との意見交換会

  • 全体的には、去年同様に30分で収まること無く延長しまくりの盛り上がり。

複雑研全体ゼミ、ネットワーク演習、gitlab勉強会

火曜日, 7月 1st, 2014

火曜日恒例複雑研全体ゼミは「統計的機械学習―生成モデルに基づくパターン認識」の「3章 識別関数の良さを測る基準」と「4章 最尤推定法」を終了。終了したのだけど、イマイチ数式解釈をスルーしがち(ゼロではないけど)なのがちょっと。表面をなぞるだけの読みでは「ふーん」で終わっちゃう。一方で参加者側も質問を遠慮しがちなのもちょっと悲しい。義務づけないとしないというのは、勉強する気が無いということだよなぁ。それでも良いからと強制しても良いんだけど、それは私の主義に反する。主義に拘っても意味無いのだけど。

3章の概要は、最大事後確率則(入力パターンが属する可能性が最も高いカテゴリを選ぶ)、最小誤識別率則(パターンが誤って分類される確率を細小にするように決定する)、ベイズ決定則(誤って識別したときの損失を最小にするように識別する)を数式展開していき、本質的には「最大事後確率則=最小誤識別率則」となること、またベイズ決定則も損失が一定なら一致。その上で計算が複雑になることを避けるために最大事後確率則をチョイスし、p(x|y)をシンプルにするため条件付きでない確率密度関数p(x)を訓練標本から推定する問題として4章以降を進めるよというお話。

4章は最尤推定法の定義と特徴を示しつつ、マハラノビス距離(wkipediaslideshare)の紹介。ガウスモデルのシンプルな形(カテゴリ毎の分散共分散行列Σが等しいと仮定するとフィッシャーの線形判別分析(slideshare)を「訓練標本をガウスモデルで近似することで最尤推定量(μとΣ)を算出し、それから超平面を構成する傾きと切片を算出できるというお話。

良い演習が用意されているのでそれを宿題にしつつ「発表担当者以外も事前学習しよう」と突っ込み入れて終了。


午後は実験1の情報ネットワーク演習1の火曜日組み2週目、動的経路制御と実技テストを終了。ネットワーク演習するようになってから7,8年目?ぐらいですが、(先週)授業終わった直後に再確認したいからといって復習し始めたグループがいたのも、(今週)授業が始まる前に来て復習してたグループがいたのも初めてかも。実技テスト前の動的経路制御な演習や、先週も含めて「いきなり全体を構築するんじゃなくて、小さく設定して動作確認しながら進めよう」と何度も口酸っぱく言ってるつもりなんですが、どうしてもゼロにはならない。教育というのはそういうものなんですけどね。でも、こういう「細かくチェックする」という癖を早めに身につけておかないと、(その人にとって理解の範疇を越える)複雑なシステムに直面すると太刀打ちできないだろうという意味で、これからも言い続けます。


5時限目は、名嘉村研の嘉数先輩によるgitlab (git/github/gitlab) 講座。gitlab を研究室で使い始めてるところが出て来ているらしく、どういう使い方してるのか聞いてみたいということと、1年次の学生から講座開いて欲しいという話を耳にしていたこともあって調整した結果、今日開催してもらえることに。いや、最初は「話を聞く」だけだったんですが、偉大なる嘉数先輩は資料まで準備してくれて話をしてくれました。ありがたいことです。ちなみに長田研での勉強会もあったらしい。こういうのを学科atndか google calender か何かで共有すると良さそうなんだけど、自分から用意するほどでもなく。学生が自主的にやってくれれば良いと思ってるし。でもあった方が良いのだろうなとは思う(シツコイ)。

話を聞いた限りでは、一番のネックは検索性だということが分かった。自前で clone & grep しても良いのだろうけど、それだとリポジトリ横断検索しづらいし。自分でそういうツール作れば良いという話でもあるけど、一方でカスタマイズしすぎると「gitlabのバージョンアップに追従し続けるコスト」もあったりで悩ましい所。そういうのを避けたいというのが一つの理由で、gitlabはどうなんだろうという気持ちで聞いてみたかった訳だし。あと、研究室用途という点では「プロジェクトとは切り離したトップページとしてのwiki機能」も欲しいのだけど、現状では別途pukiwikiなりを用意するか、wiki専用のリポジトリを作ってそれで運用するかみたいな対応になるらしい。gitlab上だと検索できないのでpukiwikiか何かしらのwikiクローンを用意することになりそう。適材適所で使い分ければ良いという話でもあるか。3つ目のネックは通知機能で、「プロジェクトはクローズドだけどcommit log程度の情報をRSS feedで受け取りたい」という微妙なもの。いちいち自分でpullするのは嫌だし、かといって Mail/Twitter なりでいちいち「pushしました」と言われるのも嫌な状況での利用なんですが。具体的には論文指導する時だな。

河野研ではtexというか論文指導もmercurial経由でやってるっぽいのだけど、指導コメントは特に何も考えずpushするだけなんだろうか。diffで見れれば十分という話ではありそうだけど、何か工夫の余地がありそうでもある。

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晩ご飯はヘチマたっぷりの味噌汁。適当に白葱加えたのは失敗でした。汁飲む分/香り具合には構わないけど、ネギ自体の味は邪魔だな。ヘチマさんが死んでしまう。

Agile Japan 2014 サテライト <沖縄>

土曜日, 6月 28th, 2014

Agile Japan 2014(リンク張ろうとして気付いたけど、タイトルも本文もスペル間違ってるぞw)なるイベントがあったのに気付いたのがお昼前。準備したら午後に間に合うタイミングではあったのだけど既にあれこれ調理を始めてて動きが取れずでUstream参加してました。準備してくれてた名嘉さんや主催者らに感謝。

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agile な開発というのを個人的な解釈でまとめると「細かく見える化してフィードバックを貰いながら進める」。以上。基調講演(1),(2)の話はどちらも初めて聞く話で面白かったです。ウォーターフォール型だろうがアジャイル型だろうが「全て開発するならアジャイル型の方がヘッダがある分コストが高い」、しかし、「アジャイル型はウマく開発しなくても良かった部分を見つける」ことや「そもそもユーザが望んでいたゴールが勘違いである可能性」等も同一チームとしてレビューしながら進めれる点にメリットがあるとか。なるほど。平鍋健児さんの本(アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント)倉貫義人さんの本(「納品」をなくせばうまくいく ソフトウェア業界の“常識”を変えるビジネスモデル)買って読んでみよう。(最近財布の紐が緩いな)

「(設計を含む)開発」が暗黙知というのはそうだよな。逆にマニュアル的にやれる部分というのは「プログラマというよりはコーダー」レベルの話で、そういう部分はどんどん自動生成に置き換えられていくでしょう。暗黙知なものを他の人に伝えるには empathy が必要で、具体的には徒弟制度チックにやるのが一番早いというのも納得。実際問題、学生実験でプロジェクタ通してリアルタイムにコード書かせながらコメントしたり、コードレビューしたりすると「一般的な座学」では得られない部分があるし。ただ、このやり方にも限界があって、人数が多すぎるとどうにも進まない。だから実験3,4の人数は個人的には6名ぐらいが上限なんだけど、他の先生に押し切られて今年度から10名強になってるんだよな。どうなることやら。

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晩ご飯は前々から気になっていた炭火やきとり ながたへ。十分肉美味しかったのだけど、もうちょっと野菜串の種類が多いと嬉しい。いや、実際に野菜が多いとあれもこれも頼みまくりそうだから、財布事情的には今ぐらいが丁度良いかもしれないナ。

KJ法チックなテーマ討論会

土曜日, 5月 3rd, 2014

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今週のゼミで高橋くんからテーマ検討についてのヘルプがでたので、一度皆でアイデア出すことに。4月初めの頃に635法をやった限りでは、アイデア出しの段階ではある程度自由討論できるようにした方がよりスムーズにやれそうだという印象だったので、今回はBS+KJ法チックにやってみました。KJ法はPD2の演習でもやってみる予定もあるので、その予行演習も兼ねての実習。想像はしてたけど、これ、相当上手くやらないと2コマでやれなさそうだな。ファシリテーターをどうするかも検討する必要あるし。

今回やった流れは具体的には以下の通り。

[stage 1] 素案作り (10分)
1. 一人最低4件、アイデアをカードに記入。
 ・右上にイニシャル等一文字で誰が書いたか分かるように印。
2. 長過ぎず短すぎず、新聞見出しぐらいの長さ(10文字前後)にまとめてみる。
 ・無理なら思いつくままでOK。
3. 後で見る機会は用意するので、他人のアイデアは見ずに書く。

[stage 2-1] ブレインストーミング改 (30-40分程度)
1. 各人カードを1枚選ぶ。(相手の説明を聞く前に決めておく)
2. 1分スピーチでカードについて説明。
 ・もし説明された内容がカード文からは分かりづらい、
  誤解し易いようなら、この時に書き直してもOK。
3. (既にカードが複数でている状況) 説明終了後、
 その次の人が「1つ前のカードとのそのカードの関係性」について、
 何かしら気づいたことを発表。
4. 2枚のカードをある程度隙間を空けて並べ、その隙間に 3 の関係性を記入。
5. 説明&気づき発表を終了後、質問コメント等の自由討論タイム。
 この時、新しいアイデアを思いついたなら良し悪しは気にせず**必ず**書き出すこと。
6. 全員が 2~4 を終えるまで続け、1巡終了。
7. 6を最低4巡するまで続ける。

[小休憩] 記録残し (5-10分)

[stage 2-2] 関係洗い出し (15-20分程度)
1. 自身のカードだけではなく、全てのカードを候補とする。
2. 各人カードを2枚選び、[stage2-1] と同様に関係性について発表。
 ・既に何らかの関係を持ってるカードを対象としても構わない。
 ・既に繋がっているカード同士でも、新しい関係性があるならそれも対象としてOK。
3. 2枚のカードをある程度隙間を空けて並べ、その隙間に 2 の関係性を記入。
4. 全員が 1~3 を終えるまで続け、1巡終了。
5. 4を最低2巡するまで続ける。
 一通り出尽くしたら(これ以上関係性やアイデアを見出せなくなったら)、終了。

[stage 3] グルーピング (10-20分程度)
1. stage2 で出したアイデア&関係性カード全てを対象とする。
2. 全体を眺めながら関連性のあるカードを重ねて小グループ(関係性が強い集合)を作成する。
 どういう意味で関連してるのかを明記する(グループ名を付ける)。
 *何度でもやり直して構わないので、気にせずグループ構築しよう。
3. ある程度グルーピングし終わったら、グループ同士がストーリーで繋がるように空間配置する。
 ・全体を把握できないとストーリーを考え難いため、グループ数は多くても10個、
  できれば5〜7個程度に抑えよう。
 ・グループをいろいろ動かして、それなりに納得の行く配置を探し出す。
(4. ある程度納得できる配置になったら、それを文章としてストーリー化する。この時点では大雑把でOK)

[stage 4] グループ内外の論理関係を検討 (10-20分程度)
1. 空間配置を保持したまま小グループ/個々カードへ細分化する。
2. 中グループ/小グループ/個々カード間が、
 ストーリー的にどのような繋がりになっているかを検討(記入)する。

[stage 5] ストーリー構築 (10-20分程度)
1. 各人重要だと思うグループを3つまで選ぶ。
2. 中グループ/小グループ/個々カード/重要度の空間配置を眺めながら、
 ストーリーを検討し、文章化する。

簡単にまとめると、
 ・あまり他人の意見に左右されない状態でのアイデア出しを数件。
 ・ランダムに選んだアイデアについて1分スピーチ。
 ・前後のアイデアについて、何かしらの関連性を強制的に考えさせる。
 ・これらの討論中に思いついたアイデアも適宜書き出し。
という流れ。スムーズに進むなら stage 4 までいけるかなと思ってたのですが、関連性討論が思ったよりも時間かかり、2時間で stage 2の途中で今回は終了。事前に例題とか考え方とか示した方が良かったかもしれないけど、逆にそれで考え方を狭められても困ると思い、今回はほぼ説明無しで進めました。

それでも stage 1 の時点では5人*4枚=20件ぐらいだったアイデアが、終了時点では40件弱ぐらいに増え、かつ直接的なアイデアではなく関係性(≒メタ的な要素)も20枚弱出したので、総数60件程度に。ということでカード枚数で比較する限りでは3倍近くには視野が広がったんじゃないかと。一人一人だとどうしても発想が偏りがちなので、複数人でやれるのは良いよね。これが異分野の人同士なら尚更なのだけど、そこまではなかなか。