Archive for the ‘日記’ Category

仮配属生が決まったので顔合わせ食事会を先輩に投げる簡単なお仕事

金曜日, 12月 6th, 2013

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今日のゼミは延長線1時間。M2はそろそろまとめに入る時期だし、B4は沖縄高専との交流研究会があるし、他メンバも情報処理学会第76回全国大会の予稿締め切りが1月にあるしであれこれイベントが積み重なっています。2015年春卒業するメンバは就職活動始まってるというのもあるか。

ということで週ゼミとは別の時間帯で確認する時間も増やし始めました。今週だと火曜日に松田くん&堀川くんの個別ゼミしたのと、水曜日に昼食兼ねたミニゼミを玉城くんとやったり。昼食で適当に引っ張って普段のゼミで聴けてない所(寄り道含む)まで話をするというやり方は私が学生だった頃に遠藤先生からちょくちょくやられたことでもあるな。今考えると割と頻繁に北谷ぐらいまで出撃しながらあれこれ話するというのをやってもらってたんだけど、やっぱり昔と比べて今は事務仕事が増えちゃってるんだろうか。その当時の教員側タスクを知らないけど、宮城先生とかは何度もそういう話(今の教員は事務仕事増え過ぎて研究する時間が取れない)をしてるんだよな。

ゼミは、山内くんの新実験計画がほぼ固まり、来週にはテストまでやれそう。元々予定していた独創的な部分の一つは無くなってしまう可能性が出てきたのだけど、逆にあれこれ盛り込んでしまうと「何が効いたか」が分かり難いので的を絞って実験するという意味では良いか。堀川くんは、データセット&問題設定&アプローチの整合性がようやく取れそう。前回の実験結果を踏まえて進む方がストーリー繋がるのでそういう方向で。平良くんはアンケート結果の分析で、人によってどういう傾向があるのか、感情セット毎の違いがあるのかといった確認。今後感情推定を踏まえた推薦をするにあたり、どういうアンケートにすべきかの検討をすることに。松田くんは、個別ゼミでやってみようという話になったベースライン実験と、提案手法の簡易検証まで済んでたのでデータセットを増やしつつその次に進む事に。M1の慶留間くん&玉城くんは論文読みつつ、研究ストーリー練りがメインだったか。

仮の研究室配属が決まったようです。「仮の」というのは3月時点の単位取得状況次第では卒業研究に着手できないというシステムを採用しているからで、多くの場合で数人は「また来年」になることが。頑張れば要件を満足できるというケースを救う目的で多くの学生を仮配属までさせることがあるのですが、それがそのまま頑張りに繋がってくれれば良いのですが。

NAL研メンバは例年より2名多く、今年は4名の学生が来ることに。うち2名は今年から始めているデータマイニング班からの希望者で、取りあえず成功したと考えても良さそう。研究室紹介(教員/学生主体)とかTwitterでの辛み具合とかblogとかwebでの情報掲載具合とか他にも要因はあるのだろうと思うけど。

何を達成させたいかによって授業の中身は変わる

木曜日, 12月 5th, 2013

今日は固定タスクがない一日で、来週から始まる実験2の準備。3年次向けの実験をデータマイニング班と銘打って機械学習をツールとして使う方向に変更し始めているので、そこに合わせてテコ入れしたいなと。

課題が変わるだけかもしれないけど、今のところ最急降下法はやっぱり外せないという判断。一方で線形回帰も面白そうだと思う。ということでサンプルソース書いたりしながら様子見。達成目標/教育目標をどう設定するかで説明の仕方、課題の出し方が変わってくるのだけどそこがまだ決まって無いな。シンプルな話としては「目的関数最大化orコスト関数最小化」という話で最急降下法を実際に動かして体験させ、「どう発展させるか?」を考えさせるのが良さそう。

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自炊の方は苦菜サラダを作り置きしてるお陰もあって「もう一品」を手軽に食べれて嬉しい。シブイは実家からの差し入れ。差し入れの中に「2台目のスライサー」も届いてたんですが、使い道が分かりません。

「学び方」を学べない人は大学を卒業できたとしてもその後で困る

水曜日, 12月 4th, 2013

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今日から3週連続で工学部後援会による就職説明会が開催されてます。webにもあれこれ情報が溢れてるかもしれないけど、その中から自分にあった情報を抽出する力、発信源(人)次第でいろんな感じ方・表現の仕方があるという属人性の見えづらさ、現場ならではの体験談等、情報源毎に異なる特性があるので一度は参加してみよう。参加して駄目だと感じたらその後は行かなければ良いけど、参加すらせず妄想で「別に良いや」で済ましちゃうと視野が広がりも深まりもし難い。広げ方・深め方にも色々あるから「絶対コレコレに参加しろ」という言い方はあまりしないのだけど。(私自身が勉強の仕方にあれこれ言われるのが好きじゃないというのもある)

視野や考え方の広げ方・深め方という点では自学/独学の仕方がとても大きく影響してきますが、琉球大学学生部が実施している平成24年度学生生活実態調査報告書を見ると割と愕然。

「問75 自宅等で行う学習の時間は一日平均どのぐらいですか」では、工学部は1時間未満が60%越えてます。そりゃ課題出せなくて単位取れずに除籍(琉大には「1年間に16単位取れないと自動的に除籍になる」というシステムがある)になる学生が後を絶たないわけだ。

「問79 よく読む本の種類は何ですか(複数回答)」では、工学部は圧倒的にマンガが多い。それ自体は悪くないですが、複数回答で専門書の割合が他学部と比べてかなり低いのは謎です。専門的な勉強したくないなら大学にお布施しなくても良いのに。(専門学校/職業訓練学校の方が就職しやすい側面もある)

「問81 1ヶ月に読む本は何冊ぐらいですか」では、工学部は1冊も読まないのが3割ちょい、1〜2冊と合わせるとこれだけで7割強。これは一概には勉強をしていないとは断定できないけど、問75, 79 と合わせて解釈すると「他の情報源で勉強しているわけでもなく、純粋に自主学習をしていない人がかなりいる」のでしょう。

webにも優れた情報が多々あるのは確かだけど、有象無象な中から適切な情報を探し出す能力(ggrks)自体が無い人も割と居たりするし。そういう意味で講義や研究に因んだ良い教科書や参考図書を示すことにはまだまだ優位性があると思うのだけど、学生側は「そんなもの読みたくないし、そもそも勉強したくない」と思ってる人が3~4割はいるということで、そこの合間は今の所越えられない壁なのかもしれない。

トマトは煮ても焼いても乾かしても生でも主役でも脇役でもこなす万能素材

火曜日, 12月 3rd, 2013

今日は素線入試2な一日で、講義関連は休講。そこまでする必要性は感じられない(試験監督とか抜ける先生分だけ補講対応したら良さそう)のだけど、休講らしい。

午前中は筆記試験(小論文)の試験監督。事務方さんの指示で殆どの学生が「午後の面接から使う予定の控え室」に誘導されてたとかあったけど、無事に終わりました。面接含めて採点も済んでるはずですが、センター試験の結果含めての合否判定なので現時点では点数付けるだけ。数年前からこの形式(センター試験より大分早い段階で面接済ます)なんだけど、やっぱりセンター試験結果が出てからの方が良いんじゃないのかなぁ。推薦入試を前倒ししてるのは入試課の意向なんですが、理由がサッパリ分からない(聞いてるけど理解できない)。

午後は学生実験が休講なのを良い事に個別ゼミ。一人目は松田くんの論文/研究/実験目的抽出。まずはストーリーに対するアプローチの確認と当面の研究計画設計。単文での判定ではなくパラグラフぐらいを対象とした分類問題を出発点とし、ベースラインとして表層的な特徴だけを使う標準的な手法でどのぐらいの精度がでるかを確認してみることに。そこに手掛かり語ベース、それらをどうにかして組み合わせる手法といった流れで進めてみることに。そこの精度が十分高くなるようであれば次のステップに進もう、と。二人目は堀川くんの談話同定における身内的表現。「上手いこと空間/時間/テキスト内容のデータから誰と誰がどの程度会話しているかなどが知れないものか?」に近い話題でもあるか。取っ掛かりとなる所しかやれてないですが、その取っ掛かりになる部分での問題設計自体であれこれ何度もやり直してる所があってなかなか難しい(らしい)。これまでやってきた実験&データセットもあるのでそこを再利用する形でやれてない側面のデータ構築することと、それをベースに現在検討中のアプローチでどのぐらい拾えそうか(同一話題として判定できそうか)を確認してみることに。

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自炊の方は久しぶりにトマトソース煮込みで、またもやロールキャベツ。米国留学中はあれこれトマトがあったのでソースを手作りしてみて楽しんでたのですが、今は売られてるソースを使ってます。料理の楽しさ的にはちょっと物足りない。時間的には楽なんですが。野菜スープ的なものにしても良いんだけど、肉というかハンバーグも煮込みたくなるので。(ロールキャベツの中身はハンバーグ)。隠し味のつもりで入れたセロリが思いのほか旨かったので、今度はもっと多めに入れよう。

異なる分野の人らで協同(グループワーク)することが異なる視点への気づきを促進する

土曜日, 11月 30th, 2013

デザインスクール関連記事その2、異分野の人と協同することのメリット・デメリットについて。


前回の記事(デザインを学ぶ)に続いて今回も参加者によるアンケート結果からの話題。京都版と違い、沖縄版で新しく導入した「社会人x京大生x琉大生x高校生」という構成により、世代・地域を越えたグループワークを通し、問題発見および問題解決についてワークショップ形式で学ぶという他流試合な形式による新たな視点・考え方・表現方法等を体験できたことを良かったと回答してくれた人がとても多かった(2番目に多かった)です。選択肢を用意した上での回答ではなく、自由記述だったにも関わらずの結果なので、これは大成功と考えて良さそう。

京大版でも同等の枠組みにはなっているんですが、高校生を取り込めたという点での下に広げられた点が良くも悪くも大きな違いで、沖縄についての知識不足が否めない京都メンバからすると沖縄観光/街並/おもてなしについての沖縄メンバ(社会人・琉大生・高校生)視点をどう引っ張りだすかが一つのポイントだったかと思います。逆に沖縄メンバからすると、県外メンバ(京都+α)がどういう所に沖縄らしさを感じるのかがグループワーク&フィールドワークを通して気づけたのではないかと。

このような他流試合を強制したグループワークにより得られる「こういう視点や考え、捉え方もあるのか」がより俯瞰的な考え方に繋がるのだと想像します。また、想像するだけじゃなくてそういう「他の人の視点を説明できる」ようになるためにはどういう討論の仕方、ヒアリングの仕方があるのかという考えにも繋がるのだろうと思います。石田先生の話されてた例で言うと、

「ある交通事故を見せられた時に、土木学の人/機械学の人/情報学の人/心理学の人/etc.でその状況をどう認識するか、どこに問題を見出すかは異なる。そして必ずしも現場の問題というのは一つの専門分野に根ざした問題ではなく、複数領域に跨がっていることが殆ど。一千問領域の視点で見出した問題設定自体が適切でないなら、その問題を解いても解決を先送りしているだけに過ぎない。何か一つの専門家であることが前提だが、他人の土壌からの見方・認識の違いをうまく引き出し、全体としてより良い問題設定をすること、その上で解決手段を検討することが求められている」

ということか。

一方でワークショップにおけるデメリットとしては、やはり2日間は短すぎるのではないかなという点。「デザインの仕方を体験する、視点に触れる」ぐらいが目標であれば十分機能してるとは思うのですが、発散させた討論を収束させ、さらにそれをプレゼン準備までする必要があるため全体としてとてもタイトなスケジュール。これが「良い意味でハングリー」に繋がれば良いのですが、「悪い意味で消化不良」に陥らないかのさじ加減が難しそうです。京大版では3日間だし、それでも短いという人もいるし。


関連URL

南にある実家の方が寒い

金曜日, 11月 29th, 2013

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今日の固定タスクは午前中のゼミと、夕方に大阪府立大・電気情報システム工学分野な先生らとの交流会。空き時間にはピー(検閲)してました。

先週の週ゼミはデザインスクール準備のために休みにしたので、2週間ぶり。一応オンライン報告(メール報告)はして貰ってたので大雑把な中身は把握してましたが、私自身も学生らも事前学習/準備やらで時間取られてたということがあってとてもとても久しぶりに感じます。進捗的には堀川くん松田くんがやや煮詰まり気味か。堀川くんの方はやりたいことを検証するためのデータセットをうまく作れずに泣いてる状況。やりたいことは @でのメンション関係がなく、#でのハッシュタグも無いけど Timeline 上で話合ってるケースを集める事で、その一例として「身内的な語」というのに着目したいという話なんだけど、その両方をうまく含んでいる事例を探すというのが困難という。素直にどちらか無かった事にして(なら身内語の方か)、別のアプローチを考えた方が早そうでもあるけど、それだとどうなのかな。松田くんは微妙に文そのものからの特徴に絞り過ぎているのかなと想像。実際にそこまでは話聞いてないので当てずっぽうですが、少し例を示した方が良さそうなのでいくつか補足をしてみたり。来週ゼミ前にでも時間取れたら一度話しよう。

研究室配属で中を覗いてみたいけど、ゼミ時間には講義がブッキングしているという学生がいたので、お茶会だけも少しは雰囲気わかるかもということでお声掛け。ゼミの雰囲気は見れないけどざっくりとした話ならできるし、学生らの雰囲気も見れるだろうし。ということで一応配属希望を出すのは今日が最後(?)っぽくて、来週ぐらいに成績ベースで調整されるらしいです。仮配属人数的には例年以上に多いのと、宮城先生退官されるのとで配属人数が多くなる予定ですが、何名来るのかなー。少なくとも1名はデータマイニング班から来て欲しい。(そのつもりでやってるんだし)

大阪府立大先生ら(大勢が来られててびっくりした)との交流会は、経緯は良く分からないけど「学外ともっと交流しよう、それが何かの切っ掛けになれば」ぐらいの気持ちでまずは知ってる人がいる理由で声かけしてみたら実現した第1回目らしい。殆どが電気電子か通信寄りの話だったのだけど、小西先生の複雑系科学と制御を融合させた分野や、目的と手段を意図的に入れ替えてるように見える話(例えばカオス現象を用いて制御に応用したり、逆にカオス現象を制御しようと試みたり)が複雑系工学研究室としては興味がある部分か。面白いのは面白いけど、もう少し仕掛けを工夫しないのかなとも思う。

明日は朝から病院に行くので実家に戻ってます。こっちの方が南なんだけど、室内含めて圧倒的にこっちの方が寒い。宿舎のある場所は周囲が壁に囲まれてる空間なだけあって昨晩も薄着1枚で過ごしてたんですが、実家は2枚重ね着してないと寒い。毛布も無いと寝れそうに無いとかどんだけ。

良い結果を出すことではなく、デザイン手法を学ぶことが目的

水曜日, 11月 27th, 2013

今日は研究室相談対応といくつか会議があっただけで、合間の時間にデザインスクール関連書類や写真を整理しながら備忘録・申し送り事項を書いてた一日。ということで特別なことは無かったのでデザインスクール関連記事その1でも書いてみます。


大元の京都大学サマーデザインスクールでは、ワークショップの目的が次のように示されています。

「デザイン」とは,プロダクトデザインやグラフィックデザインばかりではなく,社会のシステムやアーキテクチャのデザインをも含みます.本スクールでは,様々な専門性を持つ受講者と講師陣がテーマに分かれ,社会の実問題に挑みます.

先日やった沖縄版では全体のフレームワーク(テーマの設定方法、ファシリテーターの用意の仕方、事前準備の方法等)に違いはありましたが、狙いは一緒のつもりでした。それが上手くいったかどうかは受講生らのアンケート結果から見る限りは部分的に成功していたようです。少なくとも自由記述回答のアンケートからは「グループワークの方法、アプローチの仕方、新たな視点」といった面でのデザインについて体験・練習・学べたという回答が最多でした。

一方で、今回は全グループに共通していたテーマのコアが「沖縄の観光」で、こちらに引きずられ過ぎた感じの回答(「沖縄の良さを再発見できた」とか)がそれに準ずるぐらいに多かったのは少し残念。いや、テーマに興味を持って参加したなら正しい反応ではあるか。ただし、全員が何かしらの専門家という訳でもないメンバで構成されたグループでの発案なので、実際の現場でどのぐらいまともに機能するアイデアなのかは別問題です。そのことをわきまえたというか、京大メンバからの質問は「どういう過程を経てそのアイデアに辿り着いたのか」「対立しなかったのか」「どうやって解決したのか」というようなメタな部分についての質問が多かったのが「流石」という印象。最後の結果の良し悪しも大事ではありますが、それ以上にデザイン手法での工夫等について何を学べたかが重要だということを間接的に伝えています

これが(学科の必修科目)プロジェクト・デザインの最終発表だと「そんなの既にあるじゃん」とか必要以上にdisるだけだと、萎縮しちゃう。1,2年次は専門家じゃないのだから、もう少し過程や工夫した点等を聞く形で「もっと前進しよう」とする気にさせた方がベターだと感じました。思ったことを伝えるのも大切ではあるけど、場違いなコメントというか。

関連URL

NAL研Q&A

水曜日, 11月 27th, 2013

研究室配属に関連して聞かれたことをまとめてみます。
新しい質問が届いたら下に追加する形で適宜更新する予定。
11/21(木)は、今日の昼過ぎ(14時ぐらい)までに予約なければ休みにする予定です。メール等のオンライン対応は随時します。

今週のゼミは「11/22(金), 2時限目, 5階会議室」です。
終了後にお茶会もやってます。(授業ブッキングでゼミ見れなくて、ここから参加したい人は早めに連絡くれれば何か用意できるかも)


Q1. 複雑研全体ゼミではどういうことをやっている?
A1. 年度ことに異なります。今年度は各自が興味持っているものに関連した良論文を指導教員を相談して決定し、それを輪読形式で発表討論してもらう形での相互勉強をして貰っていました。具体例としては4/15の補足記事が参考になるかと。ただ今年度のやり方だと「個々人での関連具合が薄すぎる」ことがあって独立してるように感じたため、2巡目からはグループ単位でテーマ調整をしました。2014年度もグループ単位or全体でのテーマ調整を検討中です。
Q2. NAL研ゼミではどういうことをやっている?
A2. 実際に携わるかどうかとは無関係に、基礎勉強として英語で書かれた教科書(DM本IR本)を読んでもらいつつ、興味のあるテーマ討論をしています。具体的に興味のあるキーワードが出て来ない場合には、例えば情報処理学会全国大会での発表タイトルを眺めてもらったり、ブレスト/KJ法でアイデア出し&俯瞰したりしながらテーマを調整しています。
具体的なテーマが決まったらその分野に関連する関連研究の調査をしながら具体化していく作業へ。
Q3. 研究室では一人で勉強・研究していくことになる?
A3. 分からないことや、相談したいことは随時先輩・教員らとやる形でやってます。質問待ちだと来ないこともあるので、最近は意図的にマンツーマンの時間も用意しています(デメリットとして、他メンバが状況把握できないことがあるのだけど)。一人で突っ走れるならそれでも構いませんが、気づかない視点・壁などを放置してて穴だらけになることもありますし。一緒に勉強していきましょう。
講義みたいな形での基礎勉強を考えているのであれば、NAL研ではやっていません。前述の輪読形式ですね。
Q4. 3年次の学生実験・データマイニング班を受講していないと困る?
A4. 受講していた方が知識的にリードしているのはその通りですが、良くも悪くも高々15週かけた基礎勉強分のリードです。NAL研配属生にそもそも実験取ってなかったけど、配属希望してきた人も一杯居ます(今だとM2の一人、M1の一人がそうだったかな)。配属決まった後なり、4月以降なりのがんばりで幾らでも取り戻せますし、必ずしも卒業研究としてデータマイニングをやるとは限りません。別の言い方をすると、高々半年〜1年先に進んでる人がいることに敷居を感じてたら、社会に出られません。先人に学べる所は学びつつ、追いつき追い越しましょう。

関連: 教員による研究室紹介(2013/10/23)

後学期後半戦(8週目)に突入

火曜日, 11月 26th, 2013

研究室配属関連のための下調べ期間が今週一杯とかいう話で、話を聞いてみたいというアポが届いたので明日も普段通り出勤します。とはいえ思ってたほど精神病んでないというかむしろデザインスクールに参加した学生らが身になる(他で得難い)体験ができてたようなので、割と充実してます。

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それでも精神と実体とは一致してないらしく、今日はちょっと面白い体験を。夕方にうどんを湯で終えた時のこと。その茹で汁を捨てようと鍋を傾け始める前から「蛇口邪魔」「あ、これ指にかかるな」という確信があったのだけど、それにも関わらず脳内ではあれこれ考えつつも茹で汁の捨てる動作自体には無頓着でそのままザルに向けて投下。指にかかって暫くも「やっぱりかかるよな」「湯気で見難い」と第三者っぽく観察してて暫くは熱さを体感できずに眺め、赤く変色し始めてからようやく「あちち」。いや、その頃には「あちゃー!!」か。実時間でどれだけだったのか分からないけど時の壁をぶち破ったかもしれない(違)。

ということで水曜日は一応出勤するけど、デザインスクールの報告書作成するぐらいでだらだらしたい所。木曜はアポ入らなければ休むぞっと。住民票取りに行かないといけないし。デザインスクール関連の記事をいくつか書きたいところだけど、これは少しずつ書くことになるのかなー。


データマイニング班8週目は以下の通り。

後2回ぐらい自然言語処理入門をやりながら、テーマ設定を練りを続けて行く予定です。早い人はほぼ固まりつつあって、後は実際に手を動かしながら考えていく所か。大雑把な見積もりで進めている部分も少なくないですが「やってみて気づく裏側」を体験して欲しいからそのままざっくり進めていきます。

東ロボくんな記事がでてますが、少しずつ問題提供/問題分割/統合/API提供みたいな環境構築が進んでいるのは確からしい。

イベント主催する側としては「ありがとうございました!」と言われると勝ち

月曜日, 11月 25th, 2013

逆に苦労顔を見せてしまうと負けかなと思ってるんですが、どうやらそれっぽいor怒ってる顔が見られていたらしいw 2日間で体重が1.4kg落ちたので許してください(違

デザインスクールが昨日で終了しました。京大側でもイベント告知があったらしい。

今日は午後に石田先生によるデザインスクール(デザイン学における博士課程)が何を目指しているかについての講演会。

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講演会の内容は個人的に想像していた部分と重なる部分も多かったのですが、それ以上の部分も多くてとても参考になりました。一番考えを改めた部分は、「(特に専門家)立場毎に異なる捉え方/考え方で現象を認知する。その違いや相手の見方を説明できるようになること」が、副専攻制度よりも良さそうだという点。個人的には副専攻制度(主専攻は当然詳しくなるが、それとは別にもう一つの分野についてもそれなりに体系的に学ぶ)の方がベターだと思っていたのですが、この方式だと「分野毎にどこまで学べば良いのか」とかめんどくさい部分がでてくるので、主専攻+デザイン学を通して異分野間での相互理解を深める方向に力を注げる方が汎用性も高いだろうし。勿論副専攻制度でもメタな部分はでてくるだろうけど、「特定領域メンバ内だけで問題解決に取り組む」のは限定されてしまう部分がどうしてもでてくるので。

以下はデザインスクール2日目の備忘録です。


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プログラムとしては特別なものはなく、発表会に向けたプレゼン準備等のグループワークをして貰うだけの一日。聞く所によると、一部のファシリテーターは昨晩のフィールドワーク後に24時過ぎまでホテルのロビーでファシリテートについて討論しあってたとか。2日間というのは本当に短い時間ですが、集中し続けようと思えばやれる範疇/時間縛りのある中で各々の力を出し尽くす/ベターな提案からベストな提案に練り上げていくために何を削ぎ落とし、どこに集中するか等の戦略立てといった、京大生/琉大生/高校生各々の立場や参加意識毎に各々得られた体験があったんじゃないかと想像します。

  • 1日目の反省点だけど、今回個人的にやりたかった仕掛けは「島GAを模倣したグループ間交流」。世の中的に言う所のワールドカフェが近いようですが、これが結果的にはただのミニ発表会になってしまった。(高校生に担当してもらうことでの体験的意味合いはあったけど、それに留まってしまった)
  • グッズとしては「模造紙/付箋紙/ペン/ホワイトボード」ぐらいをデフォルトで、後はオマケで用意したつもりだったんですが予想以上に「スケッチブック」の売れ行きが早く、途中で追加購入するはめに。
  • スケッチブックにも関連しますが色ペンとは別途色鉛筆もあると嬉しいという要望が。布とか紐とかも。ある程度汎用的に使えそうなものは準備する方向で良さそうだけど、布は紙で代替してくれになりそうな予感。
  • 鋏、テープは一つずつあれば良いかとか思ってたんですが、プレゼン準備で集中しだすとブッキングしまくりなので「グループ数/2 or /3」ぐらいあった方が良さげ。
  • が欲しいという要望もあったんですが、あれはテープがブッキングしてたからなのかテープではできない何かがあったのかしら?
  • うなとり弁当は学内配達まで対応してくれててとても便利なんだけど、油っこいものが多いのがやや難点。美味しいんだけどね。
  • 電気ケトル2個用意してもらえたんですが、電源容量的には800Wとかいっちゃうのね。1つの一般的な電源タップだと1000~1500Wぐらいで、用意してたタップが越えると自動でOFFになるタイプだったので2個同時にやると落ちるという。いや、それで良いんですが。ということで電気ケトル用意する時は電源注意
  • 賞状の文面を方言にしようという遠藤先生提案はとても受けが良かった。宮城先生いなかったら翻訳できなかったけど。(私には無理ですってば!)
  • 運営スタッフとして自由に動けるスタッフが少なすぎた。というか遠藤先生が全く気にしてなかったから個人的にお願いしてあったんですが、それがなかったら絶対に当日回らなかったというレベル。やっぱり研究室学生全員突っ込んでイベントやるのは危険(もしくは他研究室でも良いから余裕を持ったスタッフ構成にはする必要がある)。
  • 記述式だったので様々な回答文ですが、アンケート結果的には圧倒的に「他流試合(年齢も専門も異なる人が同一グループとなってワークを行う)が良かった」という評価。専門知識は無いですが、高校生がいることにも意味があったようです。ファシリテートする側にも、高校生側にも。こういう「専門が異なる人が複数集まる場」というのは他では得難い環境だろうなと思います。
  • 高校生向けには「デザイン」というよりは「観光」や「大学生(京大生)」「社会人」というキーワードで惹かれた人の方が多かったような印象。大学生/社会人はともかく、観光寄り過ぎたかという意味で次回はもう少し情報組み込んだ設定にしたいか。(来てた高校生皆凄かった=受験して欲しい子らだったし)